2023年3月4日 今日の出来事

習氏3期目、国家新体制決定へ 経済成長目標5%台か…5日、全人代開幕

中国の第14期全国人民代表大会(全人代、国会に相当)第1回会議が5日、北京の人民大会堂で開幕する。経済成長目標や国防予算のほか、昨秋の共産党大会を経て3期目の習近平指導部が発足したことを踏まえ、習氏を支える国家の新体制を決める。習氏の側近が多数要職に起用される見通しで、権力集中が一層進むのは確実だ。

初日は、任期満了で退任する李克強首相が最後の政府活動報告を行い、今年の経済成長目標を明らかにする。2022年は、新型コロナウイルスの感染拡大を徹底して抑え込む「ゼロコロナ」政策により行動規制が行われたため、経済成長率は3.0%と過去30年間で2番目に低い水準に低迷。政府目標の「5.5%前後」に届かなかった。今年はゼロコロナの終了と感染の収束により、景気が回復に向かい、目標は5.0~5.5%程度になるという見方が出ている。

国防予算も公表される。22年は前年比7.1%増で1兆4500億元を超えた。習指導部は台湾侵攻も視野に入れ、戦力の増強を進めており、今年も大幅な増額が見込まれる。経済状況が厳しい中、成長目標を上回る国防予算の伸びを続ければ、習指導部の強国・強軍路線がさらに鮮明となる。

習氏の3期目政権を支える陣容は「習派」で固められるもようだ。李首相の後任には、習氏の地方勤務時代からの側近で党序列2位に抜てきされた李強・政治局常務委員が就くことになりそうだ。筆頭副首相には同じく側近で同6位の丁薛祥・政治局常務委員、経済担当の副首相には国家発展改革委員会の何立峰主任の起用が有力視される。

中国の習近平国家主席=2022年10月、北京

ツイッター、12月利益40%減 多くの広告主が撤退、米報道

米紙ウォール・ストリート・ジャーナル電子版は3日、米ツイッターの2022年12月の売上高と調整後利益が前年同月比で約40%減だったと報じた。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)による買収直後、多くの広告主が広告出稿を一時停止したのが要因という。

ツイッター12月利益4割減 多くの広告撤退、米報道

秋田道開通30年の経済効果7400億円 NEXCO東日本など試算

NEXCO東日本と秋田経済研究所(秋田市)は、岩手県北上市と秋田県能代市を結ぶ秋田道(約170キロ)が一部開通し始めた1991年から30年間の経済波及効果が、福島を除く東北5県で計約7400億円に上るとの試算をまとめた。

東日本大震災後の物資輸送に大きな役割を果たし、移動時間の短縮や消費向上などにつながった一方、片側1車線の区間もなお多いと分析。4車線化(片側2車線化)の工事を急ぐ構えだ。

試算によると、秋田道の開通による各県への経済波及効果は、秋田5200億円▽宮城800億円▽岩手700億円▽青森400億円▽山形300億円。交通量は累計約6400万台で、インターチェンジ(IC)を起点に企業立地が進み、全国的に知られる「大曲の花火」では県外からの交通量が3倍になるなど、観光客の流入を大きく押し上げた。ネギやシイタケ、消費期限が約3日と短いラズベリーなどの食材に加え、木材の輸送時間も大幅に短縮された。

また、震災時は青森県の八戸、岩手県の久慈、宮古、釜石、大船渡、宮城県の石巻、塩釜など主要な港が軒並み被災。石油製品などの必要物資は各地から船で秋田港や能代港に運ばれ、秋田道経由でも太平洋沿岸の被災地に届けられた。能代港や秋田港の取扱貨物量は震災後、それまでの1.3~1.9倍に増えたとしている。

加えて、険しい奥羽山脈を横断する秋田道は、下道の国道107号のバイパス機能も果たし、豪雨や台風による土砂崩れに伴う道路の寸断などのリスクも軽減してきた。

秋田道開通30年の経済効果7400億円

新型ロケット「H3」 7日に打ち上げ延期、気象条件整わず…JAXA

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は4日、南種子町の種子島宇宙センターから6日に予定していた新型基幹ロケット「H3」1号機の打ち上げを、7日午前10時37~44分に延期すると発表した。「6日の気象状況が整わないため」としている。予備期間は3月10日まで。

1号機は2月の打ち上げが決まって以降、飛行計画更新システムの不具合や悪天候の影響で、延期が相次ぐ。同17日には発射直前に電源系統の異常が検知され、打ち上げを中止した。

H3ロケット今月7日に打ち上げ延期

全国で新たに1万431人感染 死者は81人 新型コロナ

厚生労働省は4日、新型コロナウイルスの新規感染者が全国で1万431人確認されたと発表した。前週の土曜日より約4000人減った。死者は81人だった。

主な都道府県の新規感染者数は、北海道373人▽東京都795人▽愛知県598人▽大阪府632人▽福岡県447人。

<新型コロナ・4日>東京都で新たに795人が感染、2人死亡

東京都は4日、新型コロナウイルスの新たな感染者795人と死者2人(80代男性、90代男性)を確認したと発表した。1週間平均の新規感染者数は、4日時点で838.9 人で、前の週に比べて86.0%。

<新型コロナ・4日>東京都で新たに795人が感染

【1年前の今日の出来事】 2022年3月4日