2022年4月8日 今日の出来事

駅にミサイル、避難民39人死亡 ウクライナ大統領が非難―ロシアまた「戦争犯罪」か

ウクライナ政府は8日、東部ドネツク州クラマトルスクの鉄道駅が弾道ミサイルで攻撃され、子供4人を含む39人が死亡、100人以上が負傷したと発表した。当時、駅は避難を待つ約4000人で混み合い、女性や子供が大半だったという。

クラマトルスクは政府軍が支配している。ゼレンスキー大統領は、ロシア軍について「戦場で戦う勇気がなく、民間人を殺している。これは際限のない悪であり、罰することなしには止められない」と非難した。首都キーウ(キエフ)近郊ブチャなどで多数の遺体が見つかる中、度重なる「戦争犯罪」への厳しい対応を訴えた。トラス英外相もツイッターで「民間人を狙うのは戦争犯罪だ」としてロシアを指弾した。

東部ドネツク州クラマトルスクの鉄道駅が弾道ミサイルで攻撃された

岸田首相、ロシア産石炭の段階的禁輸表明 「早急に代替策確保」

岸田文雄首相は8日夜、首相官邸で記者会見し、ロシア産石炭の輸入を禁止すると表明した。「早急に代替策を確保し、段階的に輸入を削減する」と述べた。ロシア軍が撤退したウクライナの首都キーウ(キエフ)近郊で民間人の遺体が多数発見されたことを受け、エネルギー分野での追加制裁に踏み切り、主要7カ国(G7)の措置と歩調を合わせた。

制裁は①ロシア産石炭の輸入禁止②機械類やウオッカなどのロシアからの輸入禁止③ロシアへの新規投資の禁止④ロシア最大手銀行ズベルバンクとアルファバンクの資産凍結⑤約400人のロシア軍関係者や議員と約20の軍事関連団体の資産凍結――の5本柱。資産凍結の対象は合わせて約550の個人と約40の団体に広がった。

石炭禁輸について、首相はG7首脳声明を踏まえ「日本としても石炭の禁輸や石油を含むエネルギー全体のロシア依存度の低減に踏み込む」と宣言した。ただ、日本の輸入石炭のうち13%程度をロシア産が占めている。首相は段階的な輸入削減の期間や最終的な禁輸の時期を問われたが、「電力のみならずセメントや鉄鋼、さまざまな分野で利用されている。実態と代替策の確認をしっかり踏まえながら、適切な時期を考える」と明言を避けた。電力需給の逼迫回避のため「再生可能エネルギーや原子力などのエネルギー安全保障や脱炭素効果が高い電源の最大限の活用を図る」と語った。

岸田首相「総合的に判断」 在日ロシア大使館外交官ら追放

岸田文雄首相は8日の記者会見で、在日ロシア大使館の外交官と在日ロシア通商代表部の職員計8人の国外追放を決めたことについて「我が国として総合的に判断し、国外退去を求めることを通告した。現下のウクライナ情勢を踏まえた措置だ」と語った。

「ロシア軍関係者ら400人、制裁対象に」 岸田首相が表明

岸田文雄首相は8日の記者会見で、ウクライナ情勢を受けたロシアへの追加制裁で、「400人近くのロシア軍関係者や議員、更には国有企業を含む約20の軍事関連団体を新たに制裁対象に加える」と述べた。これにより、日本政府による資産凍結の対象は約550人、約40団体に大幅拡大するとした。

英もプーチン氏娘に制裁 「ぜいたくな暮らし標的」

英政府は8日、ロシアのプーチン大統領の娘2人を制裁対象に追加すると発表した。既に制裁を発表済みの米国に続く動きで、英政府は「プーチン氏の娘たちのぜいたくな暮らしぶりを標的にする」と述べた。ラブロフ外相の娘も制裁対象に加える。トラス英外相は声明で「われわれは先進7カ国(G7)各国とともに、ロシアの戦争マシンを締め上げ、プーチン氏の資金源を断ち切る」と強調した。

新型コロナの自宅療養者、増加に転じる 約2カ月ぶり

厚生労働省は8日、新型コロナウイルス感染による自宅療養者が6日午前0時時点で32万1510人となり、前週(3月30日時点)から約2万9000人増えたと発表した。増加は2月中旬以来。全国で新規感染者が増えており、自宅療養者も上昇に転じた。

全国で新たに5万1953人感染 前週より2600人増 新型コロナ
新型コロナウイルスの感染者は8日、全国で新たに5万1953人確認された。前週の金曜日より約2600人多かった。死者は69人。重症者は前日と比べて10人少ない484人だった。新規感染者は、東京都8112人▽大阪府3908人▽神奈川県3717人――など。宮崎県では過去最多を更新した。

東京で新たに8112人感染 前週比130人増 新型コロナ
東京都は8日、都内で新型コロナウイルスの感染者が新たに8112人確認されたと発表した。前週金曜日(7982人)から130人増え、2日連続で前週を上回った。新たに9人の死亡も確認された。

四国電力、9日に太陽光発電「出力制御」 発電事業者に送電停止要求

四国電力送配電は8日、太陽光発電事業者に一時的な送電停止を求める「出力制御」を9日に実施すると発表した。四国では初となる。発電事業者から買い取る電力が需要を上回る可能性があるためだ。10日も続けて実施する可能性がある。

 同社によると両日の四国地方は朝から広く好天に恵まれる見通しだが、週末のため停止している工場も多く電力需要は低くなると見込まれる。再稼働した伊方原発3号機(愛媛県伊方町)に加えて太陽光による発電も増えれば需給バランスが崩れてしまう。このため、大規模停電(ブラックアウト)を防ぐために事業者に送電停止を求める。太陽光発電などによる出力264万キロワットのうち15万~41万キロワットを制御する。

対象は四国電力送配電の送配電網(四国4県と兵庫県・淡路島の南部)に接続する10キロワット以上の施設のうち約1万5000件。10キロワット未満を含めた全約15万6000件の約1割を占める。住宅に設けられるケースの多い10キロワット未満は対象外だ。

1300年続く絶景のピンク 「一目千本」の桜が満開 奈良・吉野山

世界遺産で桜の名所・奈良県吉野町の吉野山で約200種約3万本の桜が見ごろを迎え、山肌をピンクに染めている。ふもとに近い「下千本」は満開で、「中千本」はこの週末に、より標高の高い「上千本」は11日ごろ、それぞれ満開を迎える見通し。

吉野山の桜の起源は約1300年前とされる。毎年4月初旬ごろから、薄ピンクのシロヤマザクラなどが咲き乱れ、「一目千本」と評される。

吉野山の桜は一目千本が必見

【1年前の今日の出来事】 2021年4月8日