2023年2月5日 今日の出来事

米軍、中国の偵察気球を撃墜 東海岸沖で

米国のオースティン国防長官は4日、米領空に侵入していた中国の偵察気球を米北方軍の戦闘機が東海岸の南部サウスカロライナ州沖合で撃墜したと発表した。バイデン大統領が1日、米国民への危険がない状況になれば撃墜することを承認していたという。

米軍は陸地の上空を飛行中に撃墜すれば、地上で被害が出ると分析し、大西洋側に出た時点で撃墜に踏み切った。気球の監視にはカナダ政府も協力した。国防総省高官によると、4日午後2時40分ごろに、空対空ミサイルで撃墜した。

オースティン氏は声明で「法にのっとって、慎重に対応した。バイデン大統領と国家安全保障担当チームは、中国の容認できない主権侵害に効果的に対応しながら、米国民の安全を常に優先する姿勢を示した」と述べた。

撃墜された中国の偵察用気球

長距離兵器、戦局の鍵に 米、ウクライナに供与

米政府は3日、ウクライナに対する長距離ロケット弾の供与を発表した。昨年2月のロシアによるウクライナ侵攻開始以降で初となる。ウクライナのゼレンスキー大統領は米国の支援に感謝しつつ、引き続き長射程ミサイルの供与を欧米諸国に呼び掛けた。

ウクライナ、ロシア両軍の戦闘がこう着する中、欧米諸国は1月に主力戦車の供与を表明したばかり。それに続く長距離兵器も戦局を左右する鍵となる可能性がある。

米政府が供与するのは地上発射型ロケット弾「GLSDB」。射程は約150キロに及ぶ。ウクライナ軍の支配地域からロシアの実効支配下にある東部ドンバス地方、南部クリミア半島などに届く可能性がある。ウクライナはこれまで、射程約300キロの米軍の地対地ミサイル「ATACMS」の供与を求めていた。ただ、米国などはロシアを過度に刺激することを懸念し、長射程ミサイルの提供に慎重だった経緯がある。GLSDBはATACMSほどの射程はないが、従来供与してきた兵器の約80キロよりは長く、ロシア軍の後方拠点をたたくことが可能となりそうだ。

SAAB社よりGLSDBのイメージ絵。ロケット推進部分と滑空爆弾は切り離し前

判決にAI利用で波紋 「チャットGPT」に疑問の声も―コロンビア

南米コロンビア北部のカルタヘナの裁判所判事が、人工知能(AI)を組み込み利用者の質問に自動で答えるツール「チャットGPT」を判決文作成に使用し、波紋を広げている。地元各メディアが2日伝えた。同国では訴訟手続きでのIT利用が法で認められている。

裁判では、自閉症の子供を持つ親が保険医療サービス企業に対し、治療の自己負担金や手数料などの免除を要請。1月31日の判決は、親側の主張を認めた。この判決を下したフアン・パディジャ判事はメディアに対し、時間節約のためにチャットGPTを利用したことを明かした。

パディジャ判事は「こうしたツールを使うことが、裁判官の怠慢には当たらない。判決は自律的判断に委ねられる」と強調。その上で「AIは判決の一連の文章を組み立てるのに役立つ」とメリットを説いた。

一方、AIに詳しいロサリオ大准教授で弁護士のフアン・グティエレス氏は、パディジャ判事と同様の質問をチャットGPTに行ったところ、別の結論が出たと主張。「チャットGPTは正しくない返答をすることもよくあり、真実と虚構を見分けられない」と信頼性に疑問を呈した上で、「判事に対する早急なデジタル教育が求められている」と警鐘を鳴らした。

全国の新規感染者3万2459人 死者は188人 新型コロナ

厚生労働省は5日、新型コロナウイルスの新規感染者が全国で3万2459人確認されたと発表した。前週の日曜日より約1万2000人減った。死者は188人だった。

主な都道府県の新規感染者数は、北海道845人▽東京都2287人▽愛知県2014人▽大阪府2142人▽福岡県1660人――など。

<新型コロナ・5日>東京都で新たに2287人が感染、15人死亡

東京都は5日、東京都で新型コロナウイルスの新たな感染者2287人と死者15人を確認したと発表した。 1週間平均の新規感染者数は、5日時点で3202.0人で、前の週に比べて67.5%。

<新型コロナ・5日>東京都で新たに2287人が感染

【1年前の今日の出来事】 2022年2月5日