九州に前線停滞、大雨警戒 関東甲信や近畿など大気不安定
気象庁は2日、九州で3日にかけて大雨になる所があるとして、土砂災害や低地の浸水、河川の増水に警戒するよう呼び掛けた。梅雨前線が停滞し、再び活動が活発になると予想される。
九州北部・南部の3日午後6時までの24時間予想雨量は、多い所で200ミリ。その後、4日午後6時までの同雨量は100~150ミリ。これまでの大雨で地盤が緩み、災害が起きやすくなっている恐れがあるという。
一方、関東甲信や近畿、東海では、3日は上空に寒気が入って大気の状態が不安定になるとみられ、急な強い雨や突風、落雷、ひょうに注意が必要。関東甲信は大雨の恐れもあり、3日午後6時までの24時間予想雨量は多い所で70ミリ。
東京都心で31.7℃の暑さ、関東各地で真夏日に 7月5日(水)以降は曇りや雨の日が多く
関東地方は2日、高気圧に覆われた影響で晴れ間が広がり、群馬県館林市で34.9度を記録するなど、各地で最高気温が30度以上の真夏日となった。3日以降は晴れ間も広がるものの、曇りや雨の日が多くなりそうで、引き続き熱中症対策が必要になりそうだ。
東京都内の最高気温は、都心で31.7度、青梅市で33.3度、練馬区で33.2度。皇居周辺では、梅雨の中休みでかげろうが立ち上る中、汗だくになりながらジョギングするランナーの姿も見られた。
3日の関東は晴れ間が広がるが次第に雲が出やすくなり、夕方以降激しい雷雨の恐れもある。本州付近は5日以降、梅雨前線の影響を受けやすく、曇りや雨の日が多いとみられる。
関東甲信越地方の梅雨明けは、平年並みの今月19日前後の見通し。気温は高めに推移するとみられ、しばらくはじめじめとした不快な日が続くことになりそうだ。
芸舞妓ら4年ぶり”素顔”でおもてなし 京都・上七軒ビアガーデン
上七軒歌舞練場(京都市上京区)で、恒例の「上七軒ビアガーデン」が1日始まった。2020年と21年は新型コロナウイルス禍で中止。再開した22年は芸舞妓(げいまいこ)らのマスク着用を徹底したため、今夏は4年ぶりの“素顔”のおもてなしとなった。予約優先。9月5日まで。
芸妓13人と舞妓6人のうち、毎日4人が花唐草のそろいの着物で接待。初日から外国人ら大勢の客でにぎわい、芸舞妓は名前を記した千社札を差し出しながら客席を回り、談笑や記念写真に応じた。
上七軒ビアガーデンは戦後間もなくお茶屋のひいき客をもてなすために始まり、1957年ごろから現在と同様に「一見(いちげん)さん」向けに開いてきた。
水面を彩るピンクの大輪 吉野ケ里歴史公園で古代ハス見ごろ
吉野ケ里歴史公園(佐賀県神埼市、吉野ケ里町)で、古代ハスの「大賀ハス」が大輪の花を咲かせ、見ごろを迎えている。ピークは7月上旬ごろまでだが、花は8月いっぱい楽しめるという。
大賀ハスは、1951年に千葉市内の遺跡で発掘された2000年以上前のハスの実から発芽。発見した植物学者、大賀一郎(1883~1965年)の名にちなんで命名された。
同公園が2300~1700年前の弥生時代の遺跡であることから、2014年に熊本県の熊本国府高校から譲り受けた。ハス池には鮮やかなピンクの大輪の花が咲き誇り、来場者を楽しませている。
公園の担当者は「ピーク時には300~400輪が咲く。ハスは太陽が高くなると花びらを閉じるので午前中の観覧がお勧めです」と話している。
【1年前の今日の出来事】 2022年7月2日