今日の出来事(2022年6月21日) ノーベル平和賞メダル140億円で落札 ウクライナ避難の子ども支援へ

ノーベル平和賞メダル140億円で落札 ウクライナ避難の子ども支援へ

ロシアの独立系新聞「ノーバヤ・ガゼータ」のドミトリー・ムラトフ編集長が受賞したノーベル平和賞のメダルが20日、米ニューヨークで競売にかけられ、1億350万ドル(約140億円)で落札された。落札者は明らかにされていない。売上金はロシアのウクライナ侵攻で国内外への避難を余儀なくされた子どもらを支援する国連児童基金(ユニセフ)に寄付される。

出品したムラトフ氏は競売会場で「メダルをもう目にすることはないだろうが、この資金で恩恵を受ける人たちの未来を見たい」とあいさつした。

20日、米ニューヨークで、競売にかけたノーベル平和賞のメダルを手にするムラトフ氏

東京23区、高校生の医療費完全無償化 独自財源で所得制限なしに

特別区長会の山崎孝明会長(江東区長)は21日、都内で記者会見し、都が2023年度から実施する方針を示している高校生の医療費助成について、23区は所得制限や自己負担なしで無償化を実施すると発表した。都は所得制限や自己負担を設ける考えだが、独自に財源を上乗せする。23区では小中学生に続き、高校生の医療費も完全無償化されることになる。

山﨑会長は「23区の考え方は、福祉ではなく子育て支援。所得で差別するべきではない」などと語った。

現在、23区と一部の市町村では、中学生までの医療費を無償化している。高校生まで無償化している自治体も一部ある。

円、136円台に下落 24年ぶり安値更新―ロンドン市場

21日のロンドン外国為替市場では、円を売る動きが加速し、円相場は1ドル=136円台に下落、1998年10月以来、約24年ぶりとなる安値を更新した。

中国、東シナ海で掘削機材設置 ガス田開発、政府は抗議

外務省は20日、東シナ海の中国のガス田開発に関連し、日中中間線の西側海域で新たな海洋プラットホームの完成を確認したと発表した。17基目の構造物の上に中国側が掘削機材を設置したのを海上自衛隊が確認した。同省の船越健裕アジア大洋州局長は在日中国大使館の楊宇次席公使に電話し、「中国側が一方的な開発を進めていることは極めて遺憾だ」と抗議した。

中国が東シナ海でガス田の掘削施設を完成

参院選比例 国民民主系2組合、立憲から候補擁立 乗り換えのワケは

参院選(22日公示、7月10日投開票)の比例代表で、前回2019年に旧国民民主党から組織内候補を擁立した二つの産業別労働組合(産別)が、立憲民主党からの擁立に変更する。いずれも政策は国民民主に近い産別だが、なぜ今回は立憲を選んだのか。

基幹労連は鉄鋼や造船などの労組でつくる産別。機械・金属産業の中小労組からなる別の産別「ものづくり産業労働組合JAM」の支援を受け、立憲から出馬する。この二つの産別は参院選で3年ごとに相互支援する形で参院選に臨んでいる。だが、13年参院選から3回連続で落選が続いている。

19年は旧国民民主からJAMの組織内候補が出馬。基幹労連が支援し、14万票を獲得した。だが、旧国民民主の比例の獲得議席が3にとどまり、当選ラインが25万票に跳ね上がった影響で落選した。JAM幹部は今回の参院選で国民民主から立憲へ変更した理由を説明する。

立憲からの出馬を巡り、特に基幹労連内では異論も強かった。立憲は綱領に「原発ゼロ」を掲げるが、鉄鋼など基幹労連に加盟する業界では、エネルギーの安定供給を求める立場から、原発の再稼働には賛成だ。

ただ、今回の候補のポスターには「立憲民主党」の文字は入れないなど徹底して「立憲色」を抑える。基幹労連内には、いまも立憲に不信感を抱く組合員は少なくない。「苦渋の決断。批判もあるが、絶対に勝たないといけない」と幹部は語る。

全国で新たに1万5384人感染確認 東京は4日連続で前週上回る

新型コロナウイルスの感染者は21日、全国で新たに1万5384人確認された。死者は17人、重症者は7人減って34人だった。

東京で新たに1963人感染 前週から400人以上増 新型コロナ
東京都は21日、新型コロナウイルスの感染者が新たに1963人確認されたと発表した。前週の火曜日(1528人)から400人以上増え、4日連続で前週の同じ曜日を上回った。新たな死者は確認されなかった。

【1年前の今日の出来事】 2021年6月21日