ゴルバチョフ元ソ連大統領死去 91歳 世界の冷戦体制終結を導く
西側諸国との冷戦を終わらせたソ連最後の指導者、ミハイル・ゴルバチョフ元大統領が30日、病気のためモスクワで死去した。91歳。タス通信が伝えた。1980年代半ばに疲弊していた体制を立て直す「ペレストロイカ」政策に取り組んだが、結果としてソ連崩壊を招き、国内では批判にさらされた。一方でノーベル平和賞を受賞するなど外国では高く評価されて、皮肉な半生を送った政治家だった。
31年3月、ロシア共和国南部スタブロポリ地方に生まれた。55年に名門モスクワ大法学部を卒業し、故郷で党官僚のキャリアを歩み始め、71年にソ連共産党の中央委員に抜てきされた。80年に政治局員となり、85年に54歳でトップの党書記長に就いた。
23年度概算要求、110兆円規模 「事項要求」膨張の可能性
2023年度予算編成に向けた各省庁の概算要求が31日、出そろった。一般会計の総額は110兆円規模で、過去最大だった22年度の111兆円台に次ぐ規模となる見通しとなった。経済安全保障や脱炭素関連などの分野では、予算額を示さずに項目だけを記載する「事項要求」が目立ち、予算規模は今後膨らむ可能性がある。
岸田文雄首相が「抜本的な強化」を表明していた防衛費について、防衛省は過去最大の5兆5947億円を要求した。防衛装備品などの多くの項目で「事項要求」が盛り込まれ、最終的な要求額は6兆円台半ばを視野に入れる。敵の射程圏外から攻撃する「スタンドオフ防衛能力」や無人機などの装備品を強化する。
省庁別では、厚生労働省の33兆2644億円が最大だった。高齢化で社会保障費が増え、要求額を押し上げた。資材価格の高騰を受けた公共事業費の上昇を盛り込んだ国土交通省や、人工知能（AI）などの先端技術開発を推進する総務省なども今年度当初予算からの増額を要求した。
猛烈な台風11号 夕方から夜にかけて沖縄に接近へ
8月31日(水)15時現在、猛烈な勢力の台風11号（ヒンナムノー）は那覇市の東南東約160kmを西寄りに進んでいる。沖縄本島地方でも次第に風が強まり、夕方から夜にかけて接近する見込み。
その後は南西に進み、先島諸島の南で915hPaまで発達する予想。2日(金)頃に沖縄の南で動きが遅くなり、沖縄周辺では影響範囲が拡大するとみられる。週末以降は次第に北寄りに進路を変え、来週にかけて九州に接近するおそれがあるため台風の進路に注意が必要だ。
台風11号 8月31日(水)15時現在
中心位置 那覇市の東南東約160km
強さ階級 猛烈な
移動 西南西 20 km/h
中心気圧 920 hPa
最大風速 55 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 75 m/s
暴風域半径 95 km
強風域半径 192.5 km
あす(木)にかけて東北北部で大雨 台風11号からの暖湿気流入で秋雨前線の活動活発
台風11号からは離れている東北地方だが、秋雨前線の活動が活発となっているため、あす9月1日（木）にかけては東北北部で大雨となる所がある見込み。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒が必要だ。
安倍氏国葬、国民に弔意求めず 岸田首相が正式表明
岸田文雄首相は31日に記者会見を開き、安倍晋三元首相の国葬に絡み、弔旗の掲揚や黙とうなどの「弔意表明」を政府として国民には要請しない意向を示した。「国民一人一人に弔意表明を強制するとの誤解を招くことがないよう、閣議了解を行わず、地方公共団体や教育委員会等に対する協力の要望も行う予定はない」と説明した。
一方、各府省庁については、弔意表明を求める。政府は国葬に関する葬儀実行幹事会を首相官邸で開き、9月27日の国葬当日は各府省庁で弔旗を掲揚し、葬儀中の一定時刻に黙とうすることを決定した。
全国で新たに16万9800人感染 死者338人、過去2番目の多さ
新型コロナウイルスの感染者は31日、全国で新たに16万9800人確認された。前週の水曜日より約7万3600人減った。死者は338人で、8月23日の343人に次いで過去2番目の多さだった。重症者は前日より27人減って591人だった。
東京で新たに1万5428人感染 前週から1万人減 新型コロナ
東京都は31日、新型コロナウイルスの感染者が新たに1万5428人確認されたと発表した。このうち334人は埼玉県によるオンラインでの登録分。前週水曜日（2万5444人）から約1万人減少した。新たに28人の死亡も確認された。
【1年前の今日の出来事】 2021年8月31日
