2022年4月16日 今日の出来事

今日の出来事2022.4.16

ロシア、ミサイルでキーウ再攻撃 旗艦「モスクワ」沈没で報復か

16日、ウクライナ首都キーウ郊外で立ち上る煙

ロシア国防省は16日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)の戦車工場と南部ミコライウ州の兵器修理工場を精密誘導ミサイルで新たに攻撃し破壊したと発表した。キーウ市長は郊外で爆発があり、救急隊が現場で活動していると通信アプリで明らかにした。ロシア軍は15日にキーウ近郊をミサイル攻撃。黒海艦隊旗艦のミサイル巡洋艦「モスクワ」の沈没への報復とみられ、再び首都を狙った。

停戦交渉は事実上破綻したと米研究所は分析。戦闘が激化しており、ウクライナのゼレンスキー大統領は核兵器や化学兵器による攻撃に備える考えを示した。

露IT人材5万人流出 経済制裁受け 旧ソ連圏熱視線

ロシアのIT人材の国外流出が相次ぎ、業界団体の推計では2月下旬のウクライナ侵攻開始からの約1カ月で5万人を超えた。米欧など各国の経済制裁で技術開発が停滞したことが背景にある。デジタル化の促進につながると流入先の国では歓迎ムードが広がるが、一部でサイバー犯罪の増加などを警戒する声もある。

「事業環境が根底から変わった」。ロシア電子通信協会のセルゲイ・プルゴタレンコ氏は危機感を募らせる。制裁に呼応した欧米企業からの取引停止が響き、4月にはさらに10万人がロシアを離れると予測。世界的にIT人材争奪戦が激化する中、ロシアのデジタル化の遅れは必至だ。

地方で「第7波入り」の見方 各自治体、対策に手詰まり感 コロナ感染、9県で最多更新

新型コロナウイルス感染が地方の一部で急拡大していることを受け、自治体の間では「第7波の入り口に立った」との見方が広まりつつある。厚生労働省によると、福島や長野、宮崎など9県で12日までの1週間の新規感染者が過去最多を更新。各自治体は若者にワクチン接種を呼び掛けるなど感染対策に注力するが、手詰まり感も漂う。

新規感染が過去最多となったのは3県に加え、岩手、秋田、新潟、愛媛、大分、鹿児島の各県。地方で急増していることについて、厚労省専門家組織の脇田隆字座長は「免疫の獲得で地域差が生まれている」とし、第6波でそれほど感染が広がらなかったためとの見方を示す。ただ、9県の間からは「無症状の人を含めた検査をしているわけではなく、仮説にすぎないのでは」と懐疑的な声も漏れる。

4月12日までの1週間の主な新規感染状況

全国で新たに4万7598人感染 2日連続で前週下回る

新型コロナウイルスの感染者は16日、全国で新たに4万7598人確認され、2日連続で前週の同じ曜日を下回った。死者は48人、重症者は222人だった。東京都は6797人の感染が分かり、前週土曜日から約1300人減少した。

東京で新たに6797人感染 前週比1305人減 新型コロナ
東京都は16日、都内で新型コロナウイルスの感染者が新たに6797人確認されたと発表した。前週の土曜日(8102人)から1305人減った。新たに9人の死亡が確認された。

白老の養鶏場で鳥インフル、52万羽を殺処分 道内過去最大規模

北海道は16日、胆振管内白老町の養鶏場で高病原性とみられる鳥インフルエンザを確認したと発表した。道は同日午前10時40分、この養鶏場で飼育されている鶏約52万羽の殺処分を始めた

鳥インフルエンザで道内の家禽が殺処分されるのは2016年の十勝管内清水町、21年の赤平市に続いて3例目で、道内では過去最大規模となる。農林水産省によると、1カ所で52万羽殺処分されるのは今季(昨年10月以降)国内最多。

花粉症でお悩みの方に朗報? 初発見の無花粉ヒノキ、品種登録

神奈川県自然環境保全センター(厚木市七沢)が全国で初めて発見した無花粉ヒノキが、品種登録された。県は苗木の生産にも取り組んでおり、花粉症対策への活用に期待が高まっている。農林水産省が3月に品種登録した。「丹沢 森のミライ」と呼ばれ、正式な登録名称は「神奈川無花粉ヒ1号」。センターが2012年4月、県内のヒノキ4074本の花粉の飛散状況を調べていたところ、秦野市内で見つけた。

このヒノキの花粉は飛散しないため、種子も形成されない。突然変異が原因とみられる。ただ、挿し木で生産することが可能で、県は18年7月に品種登録を出願していた。ヒノキの基準品種「ナンゴウヒ」と比べ、冬の葉色が黄緑色という違いはあるものの、初期の成長に大きな差はなく、材質も問題ないと見られている。

品種登録された無花粉ヒノキ「丹沢 森のミライ」=神奈川県自然環境保全センター提供

成田太鼓祭、約450人が一斉に打ち鳴らす コロナで3年ぶり開催

全国各地の太鼓チームが集う「第32回成田太鼓祭」が16日、千葉県成田市の成田山新勝寺と表参道で始まった。新型コロナウイルスの影響で2020年から2年間は中止されていたため、3年ぶりの開催。感染拡大を防ぐために例年より規模は縮小したものの、17日までの2日間、53チームの延べ約1000人が太鼓の音を響かせる。

開幕行事の「千願華太鼓」では、約450人の打ち手が新勝寺の大本堂前にずらりと並び、疫病退散や平和を願い、一斉に太鼓を打ち鳴らした。

約450人の打ち手がずらりと並び、力強く太鼓を打ち鳴らした=千葉県成田市で4月16日

【1年前の今日の出来事】 2021年4月16日