2021年9月26日

台風16号「猛烈」な勢力に 10月1日にかけて関東接近の恐れ
猛烈な台風16号は10月1日にかけて東海や関東に最接近する恐れが出てきた。北上につれて勢力は衰えるものの、それでも「非常に強い」勢力を保ち、接近時の最大瞬間風速は60メートルに達する可能性がある。今後の進路に注意し、早めの対策が必要になりそうだ。

気象庁によると、26日午後6時現在、風速25メートル以上の暴風域を伴いながら沖ノ鳥島近海でほとんど停滞している。中心気圧は920ヘクトパスカル、最大風速は55メートル、最大瞬間風速は75メートル。今後は進路を次第に北東に変えながら日本に近づく見通し。16号は26日午後3時、勢力が「非常に強い」から「猛烈」に強まった。

全国で新たに2134人感染 重症者は52人減り1133人に
新型コロナウイルスの感染者は26日、全国で新たに2134人確認された。21人が亡くなり、重症者は前日より52人少ない1133人だった。

東京で新たに299人感染 前週の日曜日は565人 新型コロナ
東京都は26日、都内で新型コロナウイルスの感染者が新たに299人確認されたと発表した。1日あたりの感染者が1000人を下回るのは11日連続で、前週の日曜日(565人)から266人減った。11人が死亡し、都の基準で集計した重症者は前日から2人減って129人になった。

「所得税1年間ゼロ」立憲枝野氏が訴え 年収1000万円以下を支援
立憲民主党の枝野幸男代表は26日、福岡市で街頭演説し、政権交代を実現した場合、新型コロナウイルス禍に伴う経済支援策として、年収が1000万円程度を下回る人の所得税を1年間実質ゼロにする考えを示した。「分厚い中間層を取り戻し、明日の不安を小さくすることが大事だ」と訴えた。

同時に「もうかっている超大企業や大金持ちに応分の負担をしていただく」として、大企業や富裕層に対する課税強化を通じ格差是正を図る方針も打ち出した。

演説後、記者団の取材に「将来不安を小さくしない限り、消費は伸びない。経済成長のために不安を小さくする」と狙いを説明した。

進むドローン革命 趣味や仕事に活用 操縦スキル習得へスクール盛況
東京オリンピックの開会式で、夜空に大会エンブレムの市松模様や地球を描く演出が注目を集めたドローン(小型無人機)。災害現場の確認、インフラの点検、配達サービスと活躍の分野は年々広がり、「空の産業革命」が進んでいる。2022年末ごろには、安全で高度の飛行ができるように新たなルールが整備され、操縦者に免許取得、所有するドローンの登録が必要になる見通し。現時点で免許は不要だが、趣味や仕事にドローンを活用するために操縦スキルを習得しようと、スクールが盛況。

≪自民党総裁選挙関連

党員獲得ノルマが一因? 身に覚えない人に総裁選投票用紙続々
29日投開票の自民党総裁選を巡り、ツイッター上で「党員・党友じゃないのに投票用紙が届いた」と戸惑う投稿が相次いでいる。議員の支援者らを介して、本人の知らぬ間に党員登録されていたケースも発覚。国会議員や職員に課される党員獲得ノルマが一因との見方もあるが、事実上、次期首相を選ぶ重要な選挙だけに、手続きのずさんさに非難の声が上がる。

≪自民党総裁選挙 各候補者支持獲得状況≫

【毎日新聞】自民支持層、河野氏47% 高市氏28%・岸田氏18% 総裁選ネット調査
毎日新聞と社会調査研究センターは25日、自民党総裁選(29日投開票)に関する全国1万人規模のインターネット調査を実施し、総裁選終盤の世論動向を探った。自分が投票できるとしたら誰に投票するかを尋ねたところ、河野太郎行政改革担当相(58)=麻生派=が45%で最も多く、高市早苗前総務相(60)=無派閥、岸田文雄前政調会長(64)=岸田派=が18%で並んだ。野田聖子幹事長代行(61)=無派閥=は7%だった。

自民党支持層3748人に絞って集計すると、ここでも河野氏が47%でトップとなった。高市氏は28%で2位に入り、岸田氏の18%を上回った。野田氏は4%にとどまった。

【共同通信】党員支持、河野氏47% 岸田氏22%
共同通信社は25、26両日、自民党総裁選について電話で調査し、全国の党員・党友の支持動向を探った。投票資格があると答えた党員・党友の回答を集計すると、新総裁にふさわしい候補は河野太郎ワクチン担当相が最多の47.4%、2位の岸田文雄前政調会長が22.4%となった。17、18両日の前回調査から河野氏は1.2ポイント減、岸田氏は3.9ポイント追い上げ、両氏の差は5.1ポイント縮まった。高市早苗前総務相が16.2%、野田聖子幹事長代行3.4%と続いた。

総裁選の仕組みに沿って換算すると、党員・党友投票による382票のうち河野氏は半数を超える200票を確保する見込みだ。今回調査は既に投票したかどうかも尋ねており、投票済みと答えた党員に限ると岸田、高市両氏への支持はともに3ポイント以上増える。河野氏は若干減っており、岸田氏らとの差はさらに縮まる可能性がある。

【朝日新聞】総裁選の議員票、岸田氏と河野氏が競る 高市氏追う、情勢なお流動的
自民党総裁選(29日投開票)で、朝日新聞社が党所属国会議員(382人)の支持動向を調査したところ、岸田文雄前政調会長(64)が110人超、河野太郎行政改革相(58)が100人超の支持を集め、議員票で競り合っていることがわかった。高市早苗前総務相(60)は80人超の支持で追う。野田聖子幹事長代行(61)は推薦人の20人から大きな上積みが見られない。

26日までに、議員本人や周辺などへの取材で381人の意向を確認した。態度を明らかにしないなどの議員も60人超いるため、情勢はなお流動的な面もある。党内では、1回目の投票で地方票を含めて過半数を得る候補がおらず、上位2人による決選投票となる公算が大きいとの見方が強まっている。

【時事通信】議員支持、岸田氏一歩先行 河野氏猛追、高市氏追い上げ―自民総裁選
29日投開票の自民党総裁選の情勢を探るため、時事通信は党所属国会議員の終盤の支持動向を調査した。議員票では岸田文雄前政調会長(64)が一歩先行し、河野太郎規制改革担当相(58)が猛追。高市早苗前総務相(60)が激しく追う展開になっている。野田聖子幹事長代行(61)は支持が広がっていない。党員・党友票を加えた合計で、いずれも過半数に達せず、総裁選は上位2人による決選投票にもつれ込む公算が大きい。

調査は25日までに、直接聞き取るなどして実施した。議員の約15%は態度を明らかにしておらず、情勢はなお流動的だ。

議員票(382票)で、岸田氏は自身が率いる岸田派(46人)をまとめた。さらに、細田派(96人)、麻生派(53人)、旧竹下派(51人)のベテランや参院議員を中心に浸透しており、支持する議員は3割台に到達。1週間前の2割台半ばから伸ばした。

1週間前に首位を争っていた河野氏は岸田氏に比べて伸び悩んでおり、支持議員は岸田派以外の6派閥と無派閥の中堅・若手を中心に2割台後半。政策決定過程での党の役割を軽視したとも取れる発言が反感を招いたとの見方もある。

高市氏の支持議員は2割超。支援を受ける安倍晋三前首相の出身派閥である細田派の5割以上を固め、麻生派、旧竹下派、二階派(47人)でも支持を広げつつある。

野田氏は推薦人20人からの上積みに苦しんでいる。当選するのは「私以外」と弱気を漏らしたことも響いた可能性がある。

党員票(382票)は、各陣営や地方組織への取材を総合すると、河野氏がリードし、岸田、高市両氏が追っている。これらを加味すると、総裁選は(1)河野氏と岸田氏(2)河野氏と高市氏―のいずれかの組み合わせによる決選投票となる可能性が高い。

決選投票では、議員票が382票に維持される一方、党員票は各都道府県連に1票の47票に圧縮されるため、議員票の比重が高まる。週明け以降、決選投票での合従連衡をにらみ、各陣営や各派閥の駆け引きが本格化しそうだ。

【NHK】自民党総裁選 河野氏と岸田氏が先行 高市氏が迫る勢い
3日後に投開票が迫った自民党総裁選挙は、これまでのところ、国会議員票で岸田前政務調査会長がおよそ3割を固め最も多く支持を集める一方、党員票では、河野規制改革担当大臣が最も多く得票する見通しだ。国会議員票と党員票をあわせた情勢では、河野氏と岸田氏が先行し、高市前総務大臣が迫る勢い。ただ、1回目の投票では、いずれも過半数には届かず、上位2人による決選投票にもつれ込むのが確実な情勢だ。

国会議員票(382票)
▼岸田氏 およそ3割
▼河野氏 2割台半ば
▼高市氏 およそ2割
▼野田氏 推薦人の数の20人程度
▼全体の1割余りの議員は、態度を明らかにしていない。

党員票(382票)
河野氏が最も多く得票する見通しで、岸田氏と高市氏が続く展開になっている。