2021年7月7日

野田聖子氏「菅政権下で選挙全部負け」 総裁選に注文も
自民党の野田聖子幹事長代行は7日、「菅政権になってから、東京都議選も負けっていうことを認めれば全部負けている。知事選で(自民が)推薦出した方も負けている。参院補選も負けている」と語った。理由として「多様じゃなくなっている自民党に対しての不満」を挙げ、「バラエティーに富んだ党」と見せるため、秋の党総裁選は党員投票を含む形で行うべきだと訴えた。

福岡市内での講演で語った。野田氏は自民が過去2番目に低い33議席にとどまった都議選に言及。小池百合子知事による「都民ファーストの会」への応援が伸び悩みの要因とする自民党内の意見を、「それは違う」と否定した。そのうえで、4月の衆参3選挙や、千葉や静岡の県知事選など、菅政権下で大型選挙の敗北が続いているとして「ずっと勝てなくなっている自民党がいる」と指摘。「『小池さんが出てきたから』とごまかすのではなく、きちっと(敗因を)精査して、何事が起きているか、何を取り戻さなきゃいけないかを考えている」と話した。

さらに、秋に予定される党総裁選について、昨年の総裁選が党員投票を省く「簡易型」だったことを念頭に、「広く多くの人たちの信任を得た総理大臣」を選ぶため「一般党員による総裁選を必ずやらなくちゃならない」と主張。自身の総裁選への立候補については「常に準備している」と改めて意欲を示した。

全国で2191人感染 2000人超は6月10日以来 新型コロナ
新型コロナウイルスの感染者は7日、全国で新たに2191人確認された。全国の感染者が2000人を超えるのは、6月10日以来約1か月ぶり。重症者は前日から1人減の480人で、死者は14人増えた。

東京で920人が感染 5月13日以来900人超える
東京都は7日、新型コロナウイルスの感染者を新たに920人確認したと発表した。前週の水曜日(6月30日)と比べ206人の増加で、18日連続で前週の同じ曜日を上回った。都内の感染者が900人を超えるのは5月13日(1010人)以来。7日までの1週間平均の感染者数は631.7人で前週の124.3%だった。行政検査の件数(6日までの3日間平均)は7372.3件だった。

新規感染者920人を年代別で見ると、20代が265人で最多。30代191人、40代181人、50代103人と続いた。65歳以上の高齢者は29人だった。

韓国「第4波」の流行を警戒 20~30代中心に感染者急拡大
韓国の防疫当局は7日、新型コロナウイルスの6日の新規感染者が1212人に上ったと発表した。感染拡大の「第3波」のピークだった昨年12月下旬の1240人に次いで過去2番目の多さ。感染力が強いインド由来の変異株「デルタ株」も急速に広まっており、当局は「第4波」の流行を警戒している。

韓国でも高齢層へのワクチン接種が進み、7日までに人口の30.1%が1回以上接種したが、主な接種対象ではない20、30代を中心に感染が広がっている。韓国では、最近まで1日当たりの新規感染者を300~800人台に押さえ込み、政府は当初、今月から防疫措置の緩和を予定していた。これが国民の気の緩みを招いたとも指摘されている。