2021年7月6日

国交相「全国の盛り土、総点検を」 熱海の土石流うけ
静岡県熱海市で起きた大規模な土石流で盛り土が流出した問題について、赤羽一嘉・国土交通相は6日の会見で「関係省庁と合同で、全国の盛り土の総点検をする方向で考えないといけないという問題意識を持っている」と述べた。これを受け、国土交通省は、全国の盛り土の状況を把握するための具体的な検討に入った。山林での造成などは対応が各省庁にまたがるため、今後農林水産省や環境省などと連携して対応策を詰める。

また、国交省は全国の宅地の盛り土についてとりまとめている。3月末時点で、宅地の大規模な盛り土造成地は全国999市区町村で約5万1000か所確認されているが、今回の盛り土周辺は宅地ではないため、調査の対象になっていなかった。赤羽氏は、「事案の原因となるような危険な場所があるかないかも含め、しっかり対応しなければいけないと思っている」と話した。

五輪中、首都圏「まん延防止」 延長幅1か月―政府調整
菅義偉首相は6日、新型コロナウイルス対策の関係閣僚と協議し、東京、埼玉、千葉、神奈川4都県に適用中の「まん延防止等重点措置」について、11日に迫った期限の延長に向けた調整を続けた。東京五輪の期間中(7月23日~8月8日)を含む1か月程度延ばす案が浮上している。7月8日に予定する政府対策本部で決定する。

全国で新たに1671人感染 火曜の1500人超は6月8日以来
新型コロナウイルスの感染者は6日、全国で新たに1671人確認された。火曜日の新規感染者が1500人を上回るのは6月8日以来。死者は22人増えて累計1万4902人となった。

東京都内で新たに593人の感染確認 17日連続で前の週上回る
東京都は6日、都内で新型コロナウイルスの感染者が新たに593人確認されたと発表した。前週の火曜(476人)から117人増えており、17日連続で前週の同じ曜日を上回っている。

五輪期間中に手荷物検査 首都圏の主要駅で―JR東社長
JR東日本の深沢祐二社長は6日の定例記者会見で、東京五輪・パラリンピック期間中に、危険物持ち込みを防ぐため、手荷物検査を首都圏の主要駅で警察と連携して実施すると明らかにした。検査は任意だが、拒否した場合、駅からの退去を求める。JR東は危険物探知犬や防犯カメラなどを用いて警戒するが、検査を実施する具体的な駅名についてはセキュリティーの関係上、明らかにしていない。JR東海も首都圏の東海道新幹線の主要駅で探知犬による警戒や手荷物検査を実施する。

政府、台湾にワクチン113万回分追加供与 アストラゼネカ製
茂木敏充外相は6日の記者会見で、新型コロナウイルスのワクチン約113万回分を8日に台湾へ空輸すると発表した。6月上旬に124万回分を送ったのに続く追加供与となる。茂木氏は「台湾の方々が困難に直面する中、わが国からのワクチン供与が感染拡大の防止に寄与することを期待している」と述べた。

韓国で感染者急増、再び1000人超に 新型コロナ
韓国の聯合ニュースは6日、防疫当局や地方自治体の集計として、同日に新たに報告された新型コロナウイルスの感染者が夕方までに全国で1000人を超えたと報道した。韓国で新規感染者が1000人を超えるのは、感染「第3波」を迎えていた今年1月初め以来。

ワクチンの接種進展とともに防疫に対する緊張感が薄れる中、ソウル首都圏での感染が急速に拡大。ここ1週間は毎日、新規感染者は700人以上で推移していた。20~30代の若者の感染が増えているほか、インド由来のデルタ株の影響もあるとみられる。

感染急拡大、1日3万人超―インドネシア
インドネシアで新型コロナウイルスの感染が急拡大している。1日の新規感染者数は6日に3万人を突破。死者数も700人超と最多を更新した。インドネシアの感染者数は先月16日まで1万人未満だったが、24日に初めて2万人を超えた後、わずか12日間で3万人を突破した。医療の逼迫が深刻化し、重症患者でも屋外で治療を受けるケースが続発。地元メディアは「病床に空きがなく、家族の膝上で息を引き取った人もいる」と報じた。

都民ファースト、無免許運転で事故の木下富美子都議を除名処分
地域政党「都民ファーストの会」は、所属する木下富美子・東京都議(54)が都議選の期間中に車を無免許で運転して人身事故を起こしたとして、5日付で除名処分としたと発表した。木下都議は4日投開票の都議選で再選している。都民フは「明確な法律違反で、公人としてあるまじき行為。事故発生から数日たって初めて報告され、党として看過できない」とするコメントを出した。除名により、都民フは31議席から30議席となる見通し。