2022年9月10日 今日の出来事

エリザベス女王国葬、天皇陛下参列で政府調整

2001年5月、ウィンザー城でレオナルド・ダビンチのデッサン画集を皇太子時代の天皇陛下に見せるエリザベス女王

英国のエリザベス女王の国葬に、天皇陛下が参列されることで政府が調整していることが判明した。天皇の外国訪問には閣議決定が必要で、国事行為の臨時代行を置く必要もあり、政府と宮内庁が調整に入った。天皇の葬儀参列は異例。訪問が決まれば、陛下にとって代替わり後、初めての外国訪問となる。皇后雅子さまも日程や体調が整えば同行する。

天皇は原則として、国内外を問わず葬儀には参列しておらず、外国王室の葬儀には皇族が出席してきた。ただ、エリザベス女王は昭和天皇と上皇さま、天皇陛下の3代にわたって親交があり、陛下の参列は日英の友好関係の深まりに寄与するとして水面下で検討が続いている。

戦後、天皇が外国王室の葬儀に参列したのは1度だけ。1993年のベルギー国王の葬儀に、在位中だった上皇さまが上皇后美智子さまと参列した。この際は、両国関係と皇室と王室の交流の深さなどが考慮されたという。

チャールズ新国王の即位宣言 英

エリザベス英女王の死去に伴うチャールズ新国王(73)の即位が10日、ロンドンのセントジェームズ宮殿での式典で公式に宣言された。国王は宣言を通じ、人生を国にささげた女王の後を継ぎ、君主として義務を忠実に果たしていく姿勢を改めて強調。一連の模様は史上初めてテレビ中継され、広く国民に見守られながらのチャールズ国王時代の船出となった。

チャールズ新国王の即位宣言

モスクワ区議「プーチン氏は辞任を」 故郷サンクトペテルブルクでも

ロシア・モスクワの区議グループは9日、ウクライナ侵攻の責任を問い、プーチン大統領の辞任を要求した。モスクワに125ある地区の一つのリベラル系区議らが要請書をまとめた。少数派だが、長期化する侵攻に不満がくすぶっていることを示していると言えそうだ。

要請書は「(プーチン氏の)言動がロシアを冷戦時代に引き戻し、世界を核兵器で脅すことにつながっている」と批判。経済成長は実現せず、有能な人材が海外へ流出していると指摘した。

米政府系放送局によると、プーチン氏の故郷サンクトペテルブルクでも7日、区議グループがロシア下院に対し、「国家反逆」を理由に大統領を弾劾するよう訴える要請書を公表。ウクライナ侵攻によって若い兵士を死なせ、北大西洋条約機構(NATO)拡大も招いたと非難した。区議グループは、警察への出頭を求められたという。 

沖縄・先島諸島、暴風高波警戒 強い台風12号接近へ―気象庁

強い台風12号は10日午後、沖縄県・先島諸島の南方海上を北上した。11日から13日にかけて同諸島に接近、通過する見込み。一時非常に強い勢力に発達して猛烈な風やしけになる可能性があり、気象庁は暴風や高波、高潮、大雨に厳重に警戒するよう呼び掛けた。

12号は10日午後3時、先島諸島の南方海上を時速15キロで北西へ進んだ。中心気圧は970ヘクトパスカル、最大風速35メートル、最大瞬間風速50メートル。半径95キロ以内が風速25メートル以上の暴風域、北側280キロ以内と南側220キロ以内が風速15メートル以上の強風域。14~15日には東シナ海を北上すると予想される。

台風12号の予想進路(10日15時現在)

国内感染、9万2741人 前週比3万人減―新型コロナ

国内では10日、新たに9万2741人の新型コロナウイルス感染が確認された。1日当たりの新規感染者は前週の土曜日と比べ約3万人減った。全国の重症者は前日比18人減の443人、死者は208人だった。

東京で新たに9988人感染 前週より2600人減少 新型コロナ
東京都は10日、新型コロナウイルスの感染者が新たに9988人確認されたと発表した。前週土曜日(1万2561人)から約2600人減少した。新たに27人の死亡も確認された。

【1年前の今日の出来事】 2021年9月10日