2021年5月30日

一般向け、基礎疾患の人と並行 ワクチン職場接種にモデルナ製検討―田村厚労相
田村憲久厚生労働相は30日のNHKの番組で、65歳以上の高齢者に続く新型コロナウイルスのワクチン接種について、基礎疾患がある人と一般向けを並行して実施できる体制を整えるよう各自治体に求めた。職場で接種する場合は、米モデルナ製ワクチンを提供したいとの考えを示した。

田村氏は64歳以下の接種に関し「基礎疾患を持つ方は自己申告によるため、どれくらいいるか分からない。いつ終わるか分からない話になるから、一般の方々も一緒に動いていくと考えてもらっていい」と述べた。また、モデルナ製ワクチンについて、現在高齢者向け接種が進む米ファイザー製と保管方法などが異なる点を挙げ、「職域で打っていただくことも検討中だ」と強調した。

ワクチン「台湾へ支援」 河野担当相
河野太郎規制改革担当相は29日のインターネット番組で、政府が供給契約を結んでいる英製薬大手アストラゼネカの新型コロナウイルスワクチンについて「台湾に少し支援をしたらどうだろうかという議論になっている」と述べた。感染が急拡大している台湾はワクチン調達が難航しており、政府は一部提供を検討している。

インドで医師1200人、コロナで死亡 「ワクチン、早く」
新型コロナウイルス感染の急拡大が続くインドで、医師約1200人が感染によって死亡したことが分かった。医師会が30日までに明らかにした。今月16日だけで医師50人が死亡しており、早期のワクチン接種などモディ政権に対応を求める声が強まっている。

インドでは5月中旬までに医師の6割以上がワクチンを接種したが、死亡した医師らはほとんどが接種していなかったという。医師会関係者は地元メディアに「ワクチンが重症化を防ぐことは立証されている。できるだけ早く全員に接種すべきだ」と訴えた。

日本ピアノ界、芽吹く「個性」 エリザベートコンクール2人入賞
世界でも有数の音楽コンクールである、エリザベート王妃国際音楽コンクール(ピアノ部門)の決選がブリュッセルで29日まで行われ、パリ在住の務川慧悟(むかわ・けいご)さん(28)=愛知県東海市出身=が3位、ドイツ・ハノーバー在住の阪田知樹(さかた・ともき)さん(27)=名古屋市出身=が4位となった。2人とも東京芸術大学を卒業。務川さんはこれまで日本音楽コンクールなどで入賞し、パリ国立高等音楽院に留学中。阪田さんはハノーバー音楽演劇大大学院に留学中。共に日本と欧州で演奏活動を続けている。優勝はフランスのジョナタン・フルネルさん(27)。

両陛下、リモートで植樹祭に コロナ禍で2年ぶり開催―東京・島根
新型コロナウイルス感染症の影響で1年延期された第71回全国植樹祭が30日、島根県大田市にある三瓶山の会場で行われた。天皇、皇后両陛下はお住まいのある赤坂御用地(東京都港区)から、初めてリモートで式典に臨まれた。天皇陛下は、感染症対策に力を尽くす人々に敬意と感謝の意を示し、直接訪問できず残念だとした上で、「かけがえのない森林を健全な姿で未来の世代につないでいくことは、私たちに課せられた大切な使命」とあいさつした。