2023年3月22日 今日の出来事

侍ジャパン、3大会ぶり世界一 WBC決勝でアメリカ破る

第5回WBCで優勝し喜ぶ日本ナイン。中央は大谷

野球の国・地域別対抗戦、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は21日(日本時間22日)、米マイアミのローンデポ・パークで決勝があり、日本代表「侍ジャパン」が前回王者の米国に3―2で勝ち、2009年の第2回大会以来、3大会ぶり3回目の優勝を果たした。日本は1次リーグから7連勝で世界一にたどり着いた。最優秀選手(MVP)には大谷翔平選手(エンゼルス)が選ばれた。

日本は今永昇太投手(DeNA)が今大会初先発。二回にトレー・ターナー選手(フィリーズ)の今大会5号本塁打となる先制ソロを浴びたが、直後に村上宗隆選手(ヤクルト)の今大会第1号ソロなどで逆転。四回にも岡本和真選手(巨人)のソロで加点した。八回に6番手のダルビッシュ有投手(パドレス)がソロを浴びたが、九回は「3番・指名打者」で先発出場した大谷選手が登板して試合を締めた。

日本と米国が決勝で顔を合わせるのは初めて。米国は連覇を目指し、米大リーグで活躍するスター選手をそろえたが、一歩及ばなかった。

岸田首相とゼレンスキー氏会談、「揺るぎない連帯」を表明…装備品支援で40億円拠出

岸田首相は21日、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と首都キーウで会談した。ロシアの侵略を受けるウクライナへの「揺るぎない連帯」を表明して追加支援策を示した。5月に広島市で主催する先進7か国首脳会議(G7サミット)にゼレンスキー氏を招待し、オンラインでの参加が決まった。

大統領府で行われた会談で、首相は追加支援策として、殺傷能力のない装備品支援に3000万ドル(約40億円)を拠出するほか、エネルギー分野などで4.7億ドル(約600億円)の支援を行う考えを明らかにした。装備品支援は北大西洋条約機構(NATO)の信託基金を通じ、防弾チョッキや衣類の提供を想定している。

両首脳は、2国間の関係を「特別なグローバル・パートナーシップ」に格上げすることで合意し、情報保護協定の締結に向けた調整を始めることでも一致した。

会談後、両首脳は2国間の関係強化に向け、合意事項を盛り込んだ共同声明を発表した。ロシアによるウクライナ侵略については、「可能な限り最も強い言葉で非難した」と明記した。「力による領土の取得や国境の変更など一方的な試みは容認できず、正当化され得ない」とし、ロシアに「即時かつ無条件」に撤退するよう求めた。

ウクライナに「対話」迫る 中ロ首脳、共同声明署名

中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領は21日、モスクワのクレムリン(大統領府)で約3時間会談し、ロシアが侵攻を続けるウクライナ情勢などを巡って意見を交わした。両首脳は会談後、主権や領土一体性などの「核心的利益」を相互に支持することを改めてうたった共同声明に署名。ウクライナに一方的に「対話」を迫った。

共同声明によると、ロシアは「中国の客観的で公平な立場」、中国は「和平交渉の早期再開に努力するロシアの意向」をそれぞれ評価し合った。

共同声明は、中国の「仲介」や「和平案」をロシアは歓迎すると明記した。中ロ両国が「紛争を助長する行為をやめる必要がある」と声を合わせ、欧米のウクライナへの軍事支援をけん制した上で、対話が解決の「最良の方法だ」と主張した。制裁にも反対する立場を示した。

一方、ロシアは「一つの中国」原則を尊重して台湾などの独立に反対すると確認。中国に配慮した。

中ロ首脳が共同声明を発表

北朝鮮が巡航ミサイル数発を発射 米韓演習に対抗か

北朝鮮は22日午前10時15分(日本時間同)以降、東部・咸鏡南道咸興付近から日本海に向けて巡航ミサイル数発を発射した。韓国軍が明らかにした。

北朝鮮は今月に入り、米韓合同演習開始直前の9日、12日に続き演習期間中の14日、16日、19日にもミサイルを発射するなど挑発を繰り返している。

政府、低所得世帯に3万円 電力大口利用者の負担減 物価高対策

政府は22日、首相官邸で「物価・賃金・生活総合対策本部」の会合を開き、追加の物価高対策をまとめた。LPガスや電力の大口利用者の負担軽減や、低所得世帯向けに一律3万円、子ども1人当たり追加で5万円を給付するといった内容。2022年度予算の予備費から2兆円超を充てる。

対策では、国が地方自治体に配る「地方創生臨時交付金」を1兆2000億円増額する。

この日の会合で、松野博一官房長官は「世界的な物価高騰は依然として予断を許さない状況で、日々変化する物価や経済の動向を踏まえ今後も機動的に対応していく」と話した。

天皇陛下が国連の特別会合に、ビデオで基調講演 水の循環をテーマに

米ニューヨークの国連本部で開かれた「第6回国連水と災害に関する特別会合」で21日(日本時間22日朝)、天皇陛下によるビデオ講演「『巡る水』―水循環と社会の発展を考える―」が流された。陛下は気候変動問題の課題解決には「水循環全体を俯瞰し大局的にとらえ、水、災害、気候変動の課題をつなぎ、総合的に解決していくことが期待されます」と英語で話された。

水に関する研究をライフワークとする陛下は、江戸時代における東京の上水道システムや洪水対策などを説明。「近年の気候変動によって水災害や渇水といった現象が頻発するなど水環境の姿が変化してきており、これらへの対応が人類共通の課題」と指摘した。その上で「人類はその歴史を通して、自然と共に歩み、災害に対応し、水の恩恵を享受してきた」と解説した。

同会合は2013年から隔年で国連本部で開催されている。陛下は即位の行事があった19年を除いて、これまでに現地で2回、オンラインで1回、ビデオで1回講演している。

東京で桜満開 開花に続き全国トップ…気象庁

気象庁は22日午後、東京都千代田区の靖国神社にある桜(ソメイヨシノ)の標本木が満開になったと発表した。14日の開花とともに、今春、全国でトップ。東京では昨年より5日、平年より9日早い。2021年などと並び、過去2番目に早い満開だった。

満開の基準はつぼみが8割以上開いた状態。千代田区北の丸公園にある「東京」観測点の平均気温は3月上旬、中旬とも平年を大きく上回る12.4度で、暖かい日が多かった。

全国の新規感染、4460人 前週より5000人減 新型コロナ

厚生労働省は22日、新型コロナウイルスの新規感染者が全国で4460人確認されたと発表した。前週の水曜日より約5000人減った。死者は30人だった。

都道府県の新規感染者数は、北海道181人▽東京都373人▽愛知県163人▽大阪府231人▽福岡県105人――など。

<新型コロナ・22日>東京都で新たに373人感染、1人死亡

東京都は22日、新型コロナウイルスの新たな感染者373人と死者1人を確認したと発表した。1週間平均の新規感染者数は、22日時点で572.4人で、前の週に比べて78.6%。

<新型コロナ・22日>東京都で新たに373人感染

【1年前の今日の出来事】 2022年3月22日