「米のおさがり」トマホークは時代遅れ 2000億円強で国が購入も…

湾岸戦争においては、アメリカ海軍最後の戦艦ミズーリにトマホークが搭載され28発がバグダッドに向けて発射された。 政治・経済

「米のおさがり」トマホークは時代遅れ 2000億円強で国が購入も…(東スポWEB 2023年3月3日 11:30)

岸田文雄首相は先日の参院予算委員会で、400発取得する計画の米国製巡航ミサイル「トマホーク」に関し、「国産ミサイルの生産スケジュールや製造能力を踏まえ、取得する必要があると判断した」と述べ、導入に理解を求めた。トータルで2000億円強といわれている。

トマホークは1970年代に開発され、80年代から配備が始まった。米軍が湾岸戦争(91年)やイラク戦争(2003年)で実戦使用。古いミサイルといわれている。

軍事事情通は「日本が購入するのは、アメリカが40年も前に作ったまま放置していた在庫です。信号を送っても、着火点に達しても、指示通りに動作する保証は全くないジェット推進器ですから、廃棄してしまうのが普通で、それを“新品”だとして日本に法外な値段で買えと迫ってきたから、買う。それが実態です。アメリカ国内では1発2億円強なのを倍で売りつけてきたそうです。トマホークと比べるなら、もうちょい性能のいいのを今の技術なら一発10万円ぐらいで製造できます」と指摘する。

本来、捨てるためのカネがいるが、それが売れるとなれば、米国はホクホクだろう。

「時速900キロの速度はペラで推進するゼロ戦の600キロより300キロ速いだけ。ロケット弾で簡単に撃墜されるレベルです。ほぼ100%、着弾前に撃墜される、のろまなミサイルです」(同)

日本は英米の中古品を高額で買わされてきた歴史があるという。

「今回、トマホークを買わされたのは、アメリカ海軍では使い物にならないF-35A戦闘機をバカ高い値段で買わされた場合と同じです。F-35Aは空母の滑走路では揚力不足で離着陸が無理。F-35Bなら垂直離着陸機だから、アメリカはAを全部捨てようということになり、日本に法外な値段で買わせた。日本のバカさ加減は明治時代にイギリスから、撃てば主砲が破裂する粗製戦艦をバカ高い金を積んで買ったのと同じ。かの日本海海戦で、ほぼ全艦の砲身が破裂して海にボチャンと落ちたんです」(同)

岸田首相は国会で「最新型」を取得すると話したが、トマホークの性能を知っている軍事事情通たちは今回のおさがりに大金を払うことに怒っているという。

東スポWEB