急死したダチョウ倶楽部・上島竜兵さんと俳優・渡辺裕之さん 2人に共通する“素顔”

急死したダチョウ倶楽部・上島竜兵さん(左)と俳優・渡辺裕之さん(右) 社会

急死したダチョウ倶楽部・上島竜兵さんと俳優・渡辺裕之さん 2人に共通する“素顔”(日刊ゲンダイ 公開日:2022/05/12 06:00 更新日:2022/05/12 06:00)

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3日に亡くなった俳優の渡辺裕之さん(66)に続いて、11日にダチョウ倶楽部の上島竜兵さん(61)が急死し、ネット上は〈なぜ?〉という悲嘆の声であふれ返っている。

「真相が明らかになるかどうかも分かりませんが、少なくとも2人に共通しているのは、世間のイメージと本人のギャップが大きすぎたという点でしょう」と、スポーツ紙芸能担当デスクがこう続ける。

「渡辺さんは〈ファイト一発!〉の快活なタフガイ、そして上島さんは“熱湯風呂”などで知られる体当たりのリアクション芸人というイメージが強いですが、実は2人とも根は真面目で繊細なタイプです。そもそも渡辺さんは音楽や、花など自然を愛でる細やかな人で、上島さんが〈気が小さい〉というのもあくまでキャラ扱いだった。

番組などではニヤニヤしながら受け流していましたが、実際に体力の衰えも感じていたのでしょう、プライベートでは仲のいい後輩芸人には将来の不安を“真顔”で口にしたりしていたそうです。それでも芸能人という職業柄、世間のイメージを壊すわけにはいかない。そして2人とも、芸能界ではもう大御所クラスです。なかなか本気で弱音を吐ける相手もいなかったようです」

渡辺さんも上島さんも、仕事に関しては順調だった。とりわけ上島さんは今年3月まで放送された日本テレビ系連続ドラマ「真犯人フラグ」の“怪演”も好評で、「俳優としても期待されていました」(ドラマ制作会社関係者)。

確かにそれが〈なぜ?〉だろう。 ある芸能プロダクション幹部はこう明かす。 

「渡辺さんには“老年性うつ”の影響を報じたところもありましたが、それに新型コロナ禍が追い打ちをかけたことは間違いないでしょう。昨年あたりから精神状態も不安定だったと聞いています。上島さんもコロナ禍で仕事がやりにくくなったなどと冗談交じりでこぼしていましたが、あれは本音でしょうね。そのうえコロナ禍のせいで、親しい仲間と集まって飲んで、本音で愚痴をこぼすこともままならなくなっていた。いわゆる“竜兵会”も開いていなかったそうです。それでも世間の期待に応えなければいけないという、芸能人ゆえの悩みを抱えていたことは想像に難くありません」

なかなかストレス発散もできず……それは他の芸能人にも通じる話だという。

「ある大物お笑い芸人が4、5人で飲んでいたところを、今年たまたま見かけたんですが、コロナ禍ということもあって、後輩芸人たちが周りを取り囲むようにして、他のお客さんから写真などを撮られないようにがっちりガードしていたのが印象的でしたね。だったら飲まなければいいというツッコミもあるでしょうが、芸能人だって人間ですから。あれだけ周囲の目を気にしてピリピリしていたら、飲んだ気にもならないだろうなと同情しました」(前出のスポーツ紙芸能担当デスク)

渡辺さんも上島さんもまだ60代。早すぎる。ご冥福をお祈りします。

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