プーチンの代弁者、鈴木宗男議員が激白 ウクライナを危機に陥れたのは「ゼレンスキー大統領の不作為と怠慢」

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鈴木宗男議員「プーチンは人情家」「ゼレンスキー大統領の不作為と怠慢が原因」

ロシア通の鈴木宗男議員が田原総一朗氏にウクライナ危機について激白した。一貫して徹底したプーチン擁護の内容だ。一部を転載した。

【前編】歴代総理が頼ったロシア通・鈴木宗男が語る 日本のメディアが伝えない「プーチンの素顔」「ゼレンスキーの怠慢」(現代ビジネス 2022.03.24)から抜粋

【後編】「ゼレンスキー大統領が挑発しなければ、こんなことになっていなかった」日本一のロシア通・鈴木宗男の激白(現代ビジネス 2022.03.24)から抜粋

田原 2月24日、プーチン大統領のロシアがウクライナに軍事侵攻しました。なぜこんなバカなことをやったんですか。

鈴木 私はもちろん軍事力による侵攻はあってはならんと思います。ただし、ここに至るまでの経緯をしっかり踏まえなければいけません。

田原 どんな経緯か教えてください。

鈴木 2019年5月、ゼレンスキーがウクライナの大統領になってからおかしくなったのです。ウクライナ東部で、親ロシア派の武装勢力とウクライナ軍による軍事紛争が起きていました。2014年9月のミンスク合意によって、ロシアとウクライナは和平合意を結びます。

田原 ミンスクとはベラルーシの首都ですね。

鈴木 それでもまだ紛争が治まらなかったため、プーチン大統領とウクライナのポロシェンコ大統領が、2015年2月に2回目のミンスク合意を結びました。ところが2019年5月にゼレンスキーが大統領に就任すると「ミンスク合意なんてオレの時代に作ったものではない」「オレはオレの考えでやる」と言い始めたのです。

大統領就任直後は75%もの支持率を誇っていたのに、彼は政治経験がない素人ですから、翌年には支持率は30%台まで落ちてしまいました。

田原 2021年の支持率なんて、わずか17%です。

鈴木 政権への求心力を回復したいがゆえに、ゼレンスキーはNATO(北大西洋条約機構)の軍事同盟に加入したいとか、さまざまな行動を起こしました。

田原 東西冷戦時代、ウクライナは完全にソ連領でした。そのウクライナがロシアと袂を分かってNATOに加盟すれば、ロシアは大変な危機感を覚えます。

鈴木 ウクライナ戦争を考えるにあたり、ベルリンの壁崩壊(1989年11月9日)と統一ドイツの誕生(1990年10月3日)、ソ連邦解体(1991年12月25日)の30年を振り返らなければいけません。統一ドイツができたとき、ドイツのコール首相はソ連のゴルバチョフ大統領に「西ドイツが東ドイツと統一しても、NATOの東方拡大はこれ以上やらない」と約束しています。アメリカのベイカー国務長官もゴルバチョフに「NATOの東方拡大はない」と約束しました。

【反論】 NATO「東方には1インチたりとも拡大しない」との『約束』はなかった。これはプーチンのフェイク情報 !!

ゼレンスキーがその約束を破ってNATOに加盟すれば、ロシアにとっては自分の庭先までNATO軍が迫り、銃口を向けられているようなものです。ウクライナは旧ソ連の中では一番裕福な国でした。小麦はよく穫れるし、ヨーロッパで一番大きいザポリージャ原子力発電所もある。宇宙基地もありますし、戦略上極めて大事な場所なのです。

田原 バイデンもNATO諸国も「まさかプーチンが軍事介入なんてしないだろう」とロシアをバカにしていたんじゃないですか。

鈴木 ウクライナ侵攻の3日前にフランスのマキロン大統領とドイツのショルツ首相が会談を申し入れましたが、ゼレンスキーは返事をせず3日間放置しました。彼がようやく「会談の席につこう」と連絡したのは、侵攻の日の朝です。もちろんロシアの軍事侵攻は許されることではありませんよ。でも戦争を未然にストップできなかったのは、話し合いを無視したゼレンスキーにも問題があると思います。

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田原 ウクライナ侵攻は世界中から非難を浴びて、思うように進撃が進まない。もしウクライナから撤退すれば、プーチンが逮捕される可能性がある。そこがああいう全体主義国家の怖いところです。進撃への展望もないし、侵略をやめたら逮捕されて殺されかねない。実はプーチンには展望なんて何もなくて、困りきっているんじゃありませんか。

鈴木 ゼレンスキーがウクライナの中立化を宣言すれば、ロシア軍の侵攻はすぐに治まります。

田原 彼は絶対そんな宣言はしないよ。むしろロシア軍に殺されることを望んでいるフシすらある。

鈴木 ゼレンスキーが殺されたら、同情が集まるのでロシアは困ります。そもそも彼に「殺されてもいい」というほどの腹はありますかね。

田原 そこまでの腹がなかったら、こんな戦いしないよ。

鈴木 彼が冷静に話し合いをすれば、こんなことにはなりませんでした。なぜプーチンさんと話し合いをしなかったのか、私は不思議でなりません。ウクライナとロシアの軍事力は、比較にならないほど大きな差がありますよね。

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鈴木宗男議員記事に対して、ウクライナ人ジャーナリストが痛烈なツッコミ

鈴木宗男議員 ウクライナの挑発が侵攻原因に同国作家「強盗は家主が悪いと」ネット身代わり謝罪(デイリー 2022.03.24)

日本在住のウクライナ人ジャーナリストのグレンコ・アンドリー氏が24日、ツイッターを新規投稿。日本維新の会の鈴木宗男衆院議員のインタビュー記事に対して、痛烈なツッコミを入れた。

アンドリー氏が取り上げたのはこの日、現代ビジネスが掲載した田原総一朗氏による鈴木氏のインタビュー。その中で、鈴木氏は、ウクライナのゼレンスキー大統領が21年にウクライナ東部に自爆ドローンを飛ばすという形で、ロシアを挑発しなければ、今回のような事態にはならなかったと指摘している。

それに対して、アンドリー氏は、「強盗は、強盗犯が悪いのではなく、外壁を綺麗にして、強盗犯を挑発した家主が悪いのですね」と怒りを込めてツッコんだ。

フォロワーからは鈴木氏の意見を批判する声が集まり、さらに「日本人として申し訳ない気持ちでいっぱい」「申し訳ありません」「日本人として恥ずかしい限り」と謝罪する声が多く上がった。