福島県ゆかりの著名人聖火ランナー7人、TOKIOと俳優窪田正孝は辞退

聖火リレー_福島県・復興の火 社会

TOKIOと俳優の窪田正孝さん、聖火リレーを辞退

福島県を3月25日にスタートする東京五輪の聖火リレーで、TOKIOと俳優の窪田正孝さんが県のPRランナーを辞退していた。県によると、いずれもスケジュールの都合が理由で、TOKIOは昨年12月、窪田さんも昨年の時点で辞退を申し入れたという。

TOKIOは東京電力福島第1原発事故の被災地、福島県南相馬市を走る予定だった。TOKIOは福島県浪江町の里山を開墾し農作業を行う企画を、日本テレビ系「ザ!鉄腕!DASH!!」で行った。また、県産品PRのCMに出演するなどした。

窪田さんは昨年のNHK連続テレビ小説「エール」で、福島出身の作曲家古関裕而さんがモデルの主人公を演じた。福島県は3月6日、新たなPRランナーを発表したが、「エール」で主人公の母役を務めた女優菊池桃子さんが走ることが決まった。

福島県ゆかりの著名人ランナー

推薦枠で走る福島県ゆかりの著名人ランナーは、次の7人。

1日目 3月25日

常磐ハワイアンセンター、現在のスパリゾートハワイアンズを舞台にした2006年公開の映画「フラガール」に出演したお笑いコンビ南海キャンディーズのしずちゃんは、いわき市を走る。

しずちゃんは「フラガールの撮影では、たくさんの福島の人たちに支えてもらいました。福島のみなさんに力をもらったことを思い起こしながら、少しでも多くの人々に笑顔を届けられるよう、そして、第2の故郷である福島の魅力を発信できるよう、一生懸命走りたいです」というコメントを寄せている。

福島市を拠点に活動し、世界トップレベルの技術を持つパイロットたちによる小型機のレース「エアレース」の世界選手権でアジア人初の年間総合優勝を果たした室屋義秀さんは、南相馬市を走る。

室屋さんは「エアレースパイロットとしてキャリアを歩む中で、活動拠点である福島は特別な場所です。大好きな福島の空を見え上げながら、これまでお世話になった方々への感謝の気持ちを胸に、多くの人に笑顔の輪が広がるよう、心を込めて走りたいと思います」というコメントを寄せている。

2日目 3月26日

NHKの連続テレビ小説「エール」で主人公の母親役を演じた俳優の菊池桃子さんは福島市を走る。

菊池さんは「『エール』の福島ロケでは、多くの方々にエキストラとしてご協力いただき、温かい雰囲気と優しい福島弁に包まれた思い出深い現場となりました。多くの人を元気づけ、励まし続けた『古関裕而メロディ』を心の中で奏でながら走りたいと思います」というコメントを寄せている。

フリースタイルスキーモーグルで冬のオリンピックに3大会連続で出場した遠藤尚さんは、出身地 猪苗代町を担当する。

遠藤さんは「これまでのモーグル人生でお世話になった福島の皆さんへの感謝の気持ちを思い出し、また、コロナ禍で困難な状況に直面している方々に少しでも明るい心の灯火がともるよう、しっかりと聖火をつないでいきたいと思います」というコメントを寄せている。

バレーボール元日本代表でオリンピックに3大会連続で出場した大林素子さんは、観光大使を務めている会津若松市を走る。

大林さんは「人の温かさ、食事のおいしさ、お酒のおいしさ、そんな大好きな福島県の魅力を発信しながら、聖火ランナーとして福島の地を走れることをとても楽しみにしています」というコメントを寄せている。

3日目 3月27日

陸上女子400メートルの日本記録保持者で、現在は矢吹町の職員の千葉麻美さんは郡山市を走る。

千葉さんは「これまでたくさんの方々からのご支援や応援が私の背中を押してくれました。そんな方々への感謝の気持ちを込め、そして、県内の多くの子どもたちにオリンピックを身近に感じてもらえるよう、笑顔で楽しみながら走りたいと思います」というコメントを寄せている。

郡山市出身のクリエイティブディレクター箭内道彦さんも郡山市を走る。

箭内さんは「当初、灯を感じた『復興五輪』という言葉がしぼんでしまっている今…、それでも福島県で聖火リレーが行われるのであれば、全国の、世界の人々に、東日本大震災から10年後の福島の現在を見てもらうために、故郷の道を走ろうと思います」というコメントを寄せている。

【引用・参考】

聖火リレー 出発地の福島県 「TOKIO」や窪田正孝さん辞退(NHK 2021年3月6日 22時09分)

TOKIOと窪田正孝さん、福島走る聖火ランナーを辞退(朝日新聞 2021年3月6日 15時00分)

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