「動画を見ていると、無理をしていて辛いんじゃないかな、と…」 安芸高田市長・石丸伸二氏に京大時代の友人から心配の声 =後編=

異様すぎる都知事選「候補者56人」 政治・経済

「動画を見ていると、無理をしていて辛いんじゃないかな、と…」 安芸高田市長・石丸伸二氏に京大時代の友人から心配の声(デイリー新潮 2024年05月31日)

“校則が悪い”と先生にイチャモン

突如、6月20日告示の東京都知事選への立候補の意向を表明した、広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(41)。ネットを中心に改革派の旗手として褒めそやす向きがいる一方で、地元では大迷惑を被ったと怒りに震える声も多い。いったいこの男は何者なのか――。

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石丸氏は安芸高田市でバス会社に勤務していた父と、農家出身の母との間に生まれた。兄と妹に挟まれた3人きょうだいの次男坊だという。かねて本人が述べているのは、父は中卒で家庭も裕福ではなかったので、国立大学に進んだといったエピソードだ。

「勉強はできたし、スポーツも万能。グループの中心にいるような子だったと聞いています」(かつての実家の近所の住人)

とのことだが、また別の近所の人によれば、

「中学生の時、ヘルメットをかぶらずに自転車に乗っていたら、先生から注意をされたことがあったそうです。そうしたら石丸君は“校則が悪い”と、先生にイチャモンをつけ出したと」

子どもの頃から“反逆児”として名をはせていたようで、母親に尋ねても、

「元気でわんぱくな子でした。勉強はするけれど、先生に反抗してもいました。行動的で、言うことをおとなしく聞くタイプではありませんでした」

「力のある側の問題ではなく、力のない側の問題」

では、石丸氏本人は自身や現下の状況についてどう思っているのか。取材を申し込むと、電話でこのような回答をした。

――市議らが誹謗中傷や嫌がらせを受けたことについて、どのように受け止めているのか。

「ダメなのは誹謗中傷や犯罪行為そのもの。その責任を“切り抜き動画”にまで求めるのは、遡及しすぎじゃないかなと」

政策論争は当然として、市議に対して「中学生の小論文なら減点」といった論評をした結果、被害を訴える議員が出てきたことの意味を問うているのだが――。重ねて、市議の能力をあげつらうことについて尋ねると、

「同じリングに立つのであれば、言い訳はできないでしょう。力のある側の問題ではなく、力のない側の問題です。

元来、二元代表制では執行部と議会は対立するもので、市民のためにも根回しなどせず、議論を戦わせるべきです。私は合意形成に向けて最大限の力を投下して、常に対話を呼びかけてきました」

と、やはり強気なのである。

この高い戦闘能力を武器に、都知事への道を駆け上がることはできるのだろうか。一方、石丸氏と大学時代に仲が良かった友人は、その能力と人柄を評価しつつも、心配な点を口にする。

「彼は個性的な人が多かった当時の京大の中では癖がなく、コミュニケーション能力に長けた、いわゆるリア充でした。一方で気骨もあった。勉強だけではなくて、空手やジャグリングも頑張っており、いつも“時間がもったいない”と自転車を急いでこいでいました。本当にいい人だったので、今の彼の動画を見ていると、無理をしていて自分自身が辛いんじゃないかな、と心配になります」

蓮舫氏の出馬により、混戦も予想される東京都知事選。小池百合子氏や蓮舫氏とのディベートが行われれば、かなりの見ものになるのは間違いないのだが――。

前編では、石丸氏から激しく批判された市議の家に、頼んでもいない商品が着払いで届いたり、留守電に“殺すぞ”というメッセージが入れられたりするなどのトラブルが起きている件などについて報じている。

週刊新潮 2024年5月30日号掲載

特集「『小池百合子』の東京都知事選に殴り込み ネットが生んだ異形のニューカマー 広島・安芸高田市長『石丸伸二』とは何者か」より