維新“上申書合戦”で内紛激化 「陰謀のような誤情報」「東京維新こそ噴飯もの」泥仕合の様相(FNN府ライムオンライン 2024年5月22日 水曜 午前0:21)
日本維新の会の内部対立が、泥沼化している。SNSへの投稿をめぐり、東京維新の会が足立康史衆院議員の処分を求めて「3通目」の上申書を党本部に提出。足立議員は「反訴」の上申書を提出した。
この問題は、日本維新の会の足立衆院議員と、東京維新の間で対立しているもので、衆院東京15区補選の期間中、東京維新側が、候補者を記載した機関紙を配布した行為が発端。これを公職選挙法上問題があるとした足立氏は「藤田幹事長に進言したが聞き入れられなかった」として、その直後にSNSへ投稿した。足立氏は党紀委員会にかけられることが決まっている。
維新関係者によると、東京維新による3通目の上申書は5月19日付。「今回の件は小職らの陰謀であるかのように(足立議員が)仲間をおとしめる誤情報を意図的に発信し続けている行為は、決して許されるものではない」と書かれ、「もはや足立康史議員と政治活動をともにすることは極めて困難」などと綴っている。
これに対し、足立氏は21日、党本部に「反訴」の上申書を提出した。選挙活動に参加した「A氏」の証言から、「選挙活動のために用意された政党車に機関紙を積み込み、スポットでの頒布とマンション等へのポスティングを指示、実行した」として、「公職選挙法に違反することは論をまたない」などと主張している。
さらに足立氏は、自らのSNS投稿により、配布が中止となり「混乱を是正し収束につながった」と正当性を主張。「東京維新の上申書こそ噴飯もの」として、党紀委員会の中止と、東京維新執行部の処分を求めた。
機関紙の配布について藤田幹事長は、「選挙管理委員会、総務省に法的な見解を確認しながら、適法の範囲内と確認しつつ慎重に進めてきた」と説明している。