ジャニーズ事務所の創業者である故ジャニー喜多川氏による世界最悪級の性加害問題で7日に会見するジャニーズ事務所。そこで藤島ジュリー景子社長(57)の退任とともに、新社長就任が有力視されるのが東山紀之(56)だ。東山はキャスターを務める「サンデーLIVE!!」(テレビ朝日系)で「ジャニーズという名前を存続させるべきなのか」と踏み込んだコメントをして一部で称賛された。だが、本人を知る芸能関係者はこう言うのだ。
「もともと彼はジャニーさんの側近中の側近。常にその意向に沿って邪魔を排除し、メリーさんには従順でありつづけた。どちらかというと加害者側なのは関係者なら誰もが知っている。それがジャニーズのかじ取りなんて悪い冗談です」
再発防止特別チームから解体的出直ししかないと指摘されているジャニーズ事務所。そんななか、東山の新社長就任は適格かどうか疑問の声があがるのも当然だろう。
Jr.時代に「少年隊」のバックダンサーも務めた「当事者の会」副代表の石丸志門氏が早々に「過去の悪行が出る」と予言しているように、ジャニー氏があまたの性加害に及んだ「合宿所」に東山もかつては同居し、ジャニー氏の威光をちらつかせ未成年のJr.たちにセクハラ、パワハラをはたらいていたことを指摘しているのだろう。
その被害者でもある元Jr.の山崎正人氏が、ペンネーム木山将吾で2005年に発表した書籍「Smapへ-そして、すべてのジャニーズタレントへ」には、東山についてこんな記述がある。
《彼はまだ十代だったのに、まるでジャニーの息子のように、既に二代目社長のような雰囲気すら感じる男だった》《ジャニーさんの番頭気取りで、同年代といえどもとても友達になれるような人間性を持ち合わせていなかったからだ。命令ばかりする》。
そして、《常人ではちょっと考えられないようなことをよく行っていた》として、《パンツにまでアイロンをかける様は、ジュニアのパンツにいちいち刺繍で名前をつけてあげているジャニーさんを彷彿とさせる》などと続けている。
また、合宿所に初めて呼び出されたJr.の少年が、ジャニー氏の毒牙にかけられそうになったときのことをこう振り返っている。
《彼は泊まるつもりで合宿所に来たわけではなかったので、着替えのパンツを持っていなかった》《ヒガシは『なんだ、パンツも持ってないのか』と言いながら、自分のパンツをその場で脱いでポイッと投げてよこした》
■無理やりに手を引いて、ジャニーさんの待つ部屋へ…
また東山はマージャン好きで、しょっちゅう合宿所の食堂奥の部屋にあるマージャン卓を囲んでいたという。
《彼はマージャンだけではなく、人のパンツを脱がすことが大好きだった。僕も何度もヒガシに背後からパンツを引きずり下ろされ、イタズラされたことがある。そして、パンツを脱いだままよろける姿でいる僕に、ヒガシは『こっちへ来い!』と命令しながら、無理やりに僕の手を引いて、マージャン卓のある部屋まで引き摺っていくのだ》
《その部屋ではジャニーさんが待っていて、オロオロする僕を見て大喜びする。『キャッキャ』とまるで少女のように笑い転げている。そのうえ、何度か手を出してきて、僕のペニスを握るのだ》
《ヒガシはそれを最高に楽しそうにながめて、腹を抱えて笑うのだ。これが日常茶飯事のお遊びなのだ。品行方正だとジャニーとヒガシが主張する少年合宿所の内実だった。ヒガシはジャニーズ気質を最もよく受け継いでいた》
焼き肉店でアルバイトしていた著者を「焼き肉屋」と呼び、「おまえ、焼き肉くせえ!」と罵倒したり「店からユッケを持ってこい」「今度持って来なかったら全裸にしてやるぞ!」などと脅す。
「電気アンマ」でJr.の少年たちの股間を足で刺激し、勃起させて喜ぶほか、自分の性器をよく露出させていたという。Jr.たち数人で食卓を囲んでいた時、目の前の皿に、おもむろに自分のむき出しの性器をのせて「僕のソーセージを食え!」と命令したのだそうだ。そしてこう結んでいる。
《あのジャニーズ合宿所の雰囲気の中ではそれは奇異ではなかったことが、今になって考えれば恐ろしい。彼は今でもやっているのだろうか》
解体的出直しが求められるジャニーズの新社長にふさわしい人物かどうか──。