岸博幸氏 岸田首相の“唐突政策”に警鐘「頑張っているのは事実だけど…独裁者的に見える」

元経産官僚で慶大大学院教授の岸博幸氏 政治・経済

岸博幸氏 岸田首相の“唐突政策”に警鐘「頑張っているのは事実だけど…独裁者的に見える」(スポニチ 2023年1月28日 22:50)

元経産官僚で慶大大学院教授の岸博幸氏(60)が28日、ABEMA「NewsBAR橋下」(土曜後9・00)に生出演し、岸田文雄首相の意思決定方法に警鐘を鳴らした。

番組ホストを務める元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏は、岸田首相について、新型コロナウイルスの5類相当引き下げなどの成果を挙げ、「物足りないなと感じるところはあるかも分からないけど、いろんなことやってるなとは僕は思います」と評価した。すると岸氏は、「頑張っているのは事実だけど、ちょっと僕には独裁者的に見える」と、強烈な一言を発した。

岸氏は、岸田首相の突発的な意思決定の例を列挙した。原発再稼働だって、事前にしっかりした議論がないままに突然、出てきたんです。経産省がやりたいから。防衛3文書の改訂も防衛増税も、皆さんご記憶のように、12月の1週間で決まっちゃいました。こんな大事なことが1週間で決まるのかよと」。

さらに、異次元の少子化対策についても言及。「今回の少子化対策が最重要というのも突然、出てきましたよね。少子化対策、その段階で検討している母体がなかった。総理がやるぞと言い出したから新しい会議も作られたくらい」と苦言を呈し、「中身のないまま異次元と言われても困るなと思っている」と首をかしげた。

一昨年10月の就任時には、聞く力を強くアピールしていた岸田首相。しかし岸氏は「岸田さんは聞く力があるというけど、実際は結構、独裁者の傾向があって、それで正しい方向ばっかり決めているかというと別問題と思っています。ある程度、もうちょっと議論がないとどうなのかな?」と、懸念を示した。