岸田内閣「支持」微増29.2%、「不支持」4カ月連続で上回る 岸田首相継続「再来年9月まで」3割、「早く辞めて」2割強…時事世論調査

岸田内閣支持率の推移_時事通信2022年12月 政治・経済

時事通信は、12月9~12日に世論調査を実施した。調査は全国18歳以上の2000人を対象に個別面接方式で実施し、有効回収率は61.4%だった。

岸田内閣 「支持」29.2%(1.5ポイント増)、「不支持」42.5%(1.0減)

岸田内閣の支持率は前月比1.5ポイント増の29.2%、不支持率は同1.0ポイント減の42.5%だった。11月調査の時点でほぼ横ばいとなっており、8月以降の下落に歯止めがかかった形。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題を受けた被害者救済新法が10日に成立したことなどが要因とみられる。

ただ、不支持が支持を上回るのは4カ月連続で、政権維持の「危険水域」とされる3割未満の状態も脱していない。

支持する理由 「他に適当な人がいない」12.7%、「首相を信頼する」6.0%

内閣を支持する理由(複数回答)は、多い順に「他に適当な人がいない」12.7%、「首相を信頼する」6.0%、「印象が良い」5.0%。

支持しない理由(同)は、「期待が持てない」25.1%、「リーダーシップがない」17.3%、「政策がだめ」17.1%が上位に並んだ。

首相を続けてほしい期間 「再来年9月の自民党総裁任期まで」30.9%

岸田文雄首相に首相を続けてほしい期間を尋ねたところ、「再来年9月の自民党総裁任期まで」が30.9%で最も多かった。

次いで「できるだけ早く辞めてほしい」23.9%、「この中にはない、分からない」17.2%、「来年5月のG7広島サミットまで」14.3%、「できるだけ長く」13.8%の順だった。

救済新法 「さらに厳しく」59.4%、「妥当」20.4%

救済新法の評価を尋ねたところ、「規制をさらに厳しくすべきだ」が59.4%で最多。「妥当だ」が20.4%で続き、「規制は必要だが内容を緩和すべきだ」が4.0%、「規制は必要ない」が1.7%だった。「分からない」は14.4%。

防衛費増額 「賛成」35.5%、「反対」33.6%

岸田文雄首相が表明した防衛費増額の賛否を尋ねたところ、「賛成」35.5%、「反対」33.6%で拮抗した。

防衛費増の賛否を支持政党別で見ると、自民党支持層は「賛成」が54.3%に上り、「反対」の21.1%を大きく上回った。一方、公明党支持層では「賛成」26.1%、「反対」34.8%と逆の結果となった。立憲民主党支持層も「反対」47.8%が「賛成」32.8%を上回った。

防衛費増額に「賛成」と回答した人に聞いた財源確保策については、最多が「防衛費以外の予算削減」38.1%だった。「国債発行」27.1%、「法人税や所得税などの増税」22.2%、「この中にはない、分からない」12.6%と続いた。

新型コロナ対応 「評価する」42.6%(2.5増)、「評価しない」29.5%(4.0減)

政府の新型コロナウイルス対応については「評価する」が42.6%(前月比2.5ポイント増)、「評価しない」が29.5%(同4.0ポイント減)だった。

連立政権に国民民主党が加わる是非 国民支持層では「反対」が64.7%

自民、公明両党の連立政権に国民民主党が加わることへの賛否については、「賛成」が21.6%にとどまり、「どちらとも言えない・分からない」45.9%、「反対」32.5%と続いた。

支持政党別で見ると、自民支持層では「賛成」36.1%、「反対」26.1%、公明支持層では「賛成」34.8%、「反対」32.6%だった。

一方、国民支持層では「反対」が64.7%で「賛成」17.6%を大きく上回った。

政党支持率 自民党22.8%(±0)、立憲民主党5.5%(0.7増)

政党支持率は、自民党が前月と同じ22.8%、立憲民主党が前月比0.7ポイント増の5.5%、日本維新の会が同1.0ポイント増の3.8%だった。

以下、公明党3.7%、共産党1.8%、国民民主党1.4%、参政党1.0%、れいわ新選組0.8%で、社民党とNHK党が0.2%。「支持政党なし」は55.7%。

【出典元記事】

内閣支持微増29.2% 不支持、4カ月連続で上回る―救済新法「さらに厳しく」59.4%・時事世論調査(JIJI.COM 2022年12月15日17時08分)

岸田首相継続「再来年9月まで」3割 「早く辞めて」2割強―時事世論調査(JIJI.COM 2022年12月15日17時09分)

防衛費増額、賛否が拮抗 財源確保策、「増税」は22.2%―時事世論調査(JIJI.COM 2022年12月15日17時09分)