「1泊4日の強行軍」 高市首相、26カ国・機関首脳らと対面
主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)のため南アフリカを訪問していた高市早苗首相は24日午後、政府専用機で羽田空港に帰国する。台湾有事を巡る自身の国会答弁で関係が悪化している中国側と接触する機会はなく、関係修復の糸口はつかめないままだ。一方、首相は「1泊4日の強行軍」(首相)の期間中、26カ国・機関の首脳らと32回対面した。
韓国の李在明(イジェミョン)大統領とは15分間の懇談と短時間の立ち話を実施した。李氏が今後、日本の地方を訪れる想定のシャトル外交を含め、両国で緊密に意思疎通を続けることを確認した。
この他、首脳間で英国、ドイツ、インド、南アフリカと正式に会談。来年の主要7カ国(G7)議長国となるフランスのマクロン大統領とも懇談した。
イタリア、欧州連合(EU)の首脳とも対面し、以前会談した米・カナダと合わせ、G7の全首脳との対面を終えた。ベトナムなど東南アジア、中東のトルコ・エジプト、メキシコの首脳・閣僚とも対面した。
高市内閣の支持率72%と高水準維持、おこめ券配布とコメ増産路線転換は賛否拮抗…読売世論調査
高市内閣の支持率72%と高水準維持、おこめ券配布とコメ増産路線転換は賛否拮抗…読売世論調査
読売新聞社は21~23日に全国世論調査を実施した。高市内閣の支持率は、前回緊急調査(10月21~22日)から横ばいの72%(前回71%)で、不支持率は17%(前回18%)だった。
高市首相の掲げる「責任ある積極財政」を「評価する」は74%に上り、「評価しない」は17%にとどまった。
子ども1人あたり2万円の給付や、冬場の電気・ガス代の補助などを盛り込んだ経済対策を「評価する」は63%で、「評価しない」の30%を上回った。コメなどの購入に利用できる「おこめ券」の配布に「賛成」は49%、「反対」は42%だった。経済政策への高い評価が内閣支持率を下支えしている。
外交では、高市内閣の中国に対する姿勢を「評価する」は56%と半数を超え、「評価しない」は29%だった。
政党支持率は、
自民党32%(同32%)、参政党5%(同7%)、立憲民主党5%(同6%)、国民民主党4%(同5%)、日本維新の会4%(同5%)、公明党4%(同4%)などの順。無党派層は40%(同34%)。
中国、国外で対日宣伝戦 同調は限定的、韓国冷ややか―高市首相発言
中国、国外で対日宣伝戦 同調は限定的、韓国冷ややか―高市首相発言
高市早苗首相の台湾有事に関する発言を巡り、中国が国際社会に向けて日本批判の宣伝工作を展開している。国際機関に加え、日本と領土問題を抱える韓国に働き掛けているが、中国の強硬姿勢に同調する動きはロシアなど一部の友好国に限られているもようだ。
韓国で「中国ヘイト」が拡大 偽情報も、政府は対策に苦心
韓国で中国人排斥を主張するヘイトスピーチが拡大し、政府が対策に苦心している。尹錫悦前大統領の昨年末の「非常戒厳」宣言後、弾劾された尹氏の支持者らがデモで訴えていたが、今年9月に中国人団体観光客を対象にしたビザ免除が始まってから規模が拡大。嫌中感情をあおる偽情報も出回っている。
「中国人は出ていけ!」「ノービザ反対!」。ソウルの繁華街・弘大で市民300人ほどが22日夜、罷免となった尹氏の復権や李在明政権への非難とともにスローガンを叫びながら練り歩いた。
ヒズボラ軍事部門トップ殺害 イスラエルがレバノン首都空爆
イスラエル軍は23日、レバノンの首都ベイルートを空爆し、イスラム教シーア派組織ヒズボラの軍事部門トップ、タバタバイ氏を殺害したと発表した。イスラエルのネタニヤフ首相は声明で、ヒズボラが軍事力回復を進めていたと主張し、「イスラエルに再び脅威を与えることは許さない」と警告した。
現地からの報道では、ヒズボラが拠点を置く首都南郊の集合住宅が被害に遭った。レバノン保健省によると5人が死亡、28人が負傷した。
冬の札幌、華やかに ホワイトイルミネーションが開幕 大通公園など
冬の札幌、華やかに ホワイトイルミネーションが開幕 大通公園など
冬の札幌を華やかな光で彩る「さっぽろホワイトイルミネーション」が、大通公園など5会場で始まった。大通公園では毎年恒例の「ミュンヘン・クリスマス市」も始まり、ドイツ料理やホットワインを楽しむ人の姿が見られた。
ホワイトイルミネーションは1981年に始まり、今年で45回目。大通会場とクリスマス市の開催は12月25日までだが、駅前通▽南一条通▽北3条広場(アカプラ)▽札幌駅南口駅前広場――の4会場では来年2~3月まで続く。
北―西日本で落雷や竜巻に注意 降ひょう恐れも、気象庁
気象庁は24日、北日本から西日本で26日にかけて落雷や竜巻などの激しい突風、急な強い雨に注意を呼びかけた。降ひょうの恐れもあり、農作物や農業施設の管理にも注意するよう求めた。
気象庁によると、24日夜から25日朝にかけて気圧の谷が九州の西から西日本太平洋側に進み、25日朝までにこの気圧の谷上に発生する低気圧が前線を伴い発達しながら東日本太平洋側から三陸沖に進む。その後、上空約5500メートルにこの時期としては強い寒気が流れ込む見込みだ。
コンニャクイモから認知症サプリ 予防に期待、群馬大
群馬大発のベンチャー企業「グッドアイ」と学内の研究チームが、群馬県が日本一の生産量を誇るコンニャクイモから、アルツハイマー型認知症の予防が期待されるサプリメントを開発した。廃棄される皮などから抽出した成分が、認知症の原因とされる物質を抑制するという。
同社は、北海道大での別の研究で、コンニャクイモに多く含まれる成分「スフィンゴ脂質」を摂取したマウスから、認知症の原因とされる物質が減少したことに着目。群馬特産のこんにゃくの製造過程で捨てられる皮などから抽出して特殊なカプセルに入れ、効率よく小腸から吸収できるようにした。
2026年の販売を目標とし、消費が低迷しているこんにゃく農家に収益の一部を還元することを検討している。

