- 自民・高市早苗氏を首相に選出 女性の就任は憲政史上初めて
- トランプ氏「日本訪問を予定」 高市首相と会談へ
- 中国、歴史や台湾でけん制 高市氏の出方注視
- 台湾総統「揺るぎない友人」 高市新首相に期待感
- 韓国、協力関係の維持期待 「強硬保守」警戒も…高市新政権
- 「緊密連携楽しみ」と祝意 インド首相
- 東証続伸、終値4万9316円 5万円に迫る、高市政権に期待
- 22日にかけ伊豆諸島は猛烈な雨の恐れ 関東~九州も雨 東京都心は12月並みの寒さ
- 11月、気温高い見通し 冬は寒く、体調管理に注意
- 東京23区、マンション1億3309万円 首都圏も過去最高…今年度上半期
- 「フィッシング」報告過去最多 年200万件超ペース
- ウクライナ領土割譲に反対 「侵略者はロシア」…EU外相
自民・高市早苗氏を首相に選出 女性の就任は憲政史上初めて
自民党の高市早苗総裁(64)は21日、衆参両院の首相指名選挙で第104代首相に選出された。女性の首相就任は憲政史上初めて。高市氏は直ちに組閣に着手し、皇居での首相任命式などを経て自民と日本維新の会による連立政権を発足させる。維新は閣僚は出さず、政策協定に基づいて政権運営に協力する「閣外協力」にとどめる。
高市氏は奈良県出身。松下政経塾生などを経て1993年衆院選で初当選し、当選10回。保守層からの支持が厚く、党政調会長や総務相、経済安保担当相などを歴任した。
トランプ氏「日本訪問を予定」 高市首相と会談へ
トランプ米大統領は20日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が開かれる韓国訪問に先立ち「日本を訪れる予定だ」と述べた。高市早苗新首相と会談する。ホワイトハウスで記者団に語った。
韓国では、APEC首脳会議には出席せず、関連行事への参加にとどめる予定。ただ、中国の習近平国家主席との米中首脳会談を調整しており、関税措置などを巡って意見を交わすとみられる。
中国、歴史や台湾でけん制 高市氏の出方注視
中国外務省の郭嘉昆副報道局長は21日の記者会見で、高市早苗新首相について「歴史、台湾など重大な問題の政治的約束を誠実に守り、戦略的互恵関係を全面的に推進するよう望む」と述べ、けん制した。習近平政権は、高市氏の出方を注視する構えだ。
中国では、靖国神社参拝や親台湾、防衛力強化といった高市氏の保守的な政治姿勢に警戒感が高まっている。香港フェニックステレビは、専門家の見方として高市氏が「対中関係でより強硬な措置を取る可能性がある」と伝えた。20日付の共産党機関紙系、環球時報は「高市氏の言動は(日中)両国の関係安定や民意の動向にマイナス要因となる」という専門家の分析を掲載した。
台湾総統「揺るぎない友人」 高市新首相に期待感
台湾の頼清徳総統は21日、高市早苗首相選出を受けた日本語の祝賀メッセージをX(旧ツイッター)に投稿し、「高市首相は台湾にとって揺るぎない友人」と記した。今後も各分野で連携を深め、「インド太平洋地域の安全、安定、繁栄」を守ることに期待を示した。
台湾で高市氏は、「台湾有事は日本有事」と述べた安倍晋三元首相の路線継承者として知られる。高市氏は4月の訪台時に頼氏と会談し、今月10日には超党派国会議員の「日華議員懇談会」訪台団を通じて頼氏に親書を渡した。
韓国、協力関係の維持期待 「強硬保守」警戒も…高市新政権
韓国政府は、高市政権発足後も良好な日韓関係を維持したい考えだ。一方、韓国メディアは靖国神社参拝を続けてきた高市早苗首相は「強硬保守」だと指摘し、両国関係に負の影響が出ることを警戒する見方を伝えている。
韓国外務省報道官は21日の記者会見で「新内閣とも緊密に意思疎通し、韓日関係の肯定的な流れを継続するため協力する」と表明。「韓日は激変する地政学的環境と貿易秩序の中で似ている立場の隣国」だとし、「未来志向の関係発展のため共に努力することを期待する」と語った。
「緊密連携楽しみ」と祝意 インド首相
自民党の高市早苗総裁が首相に選出されたことを受け、インドのモディ首相は21日、X(旧ツイッター)に、日印の「特別戦略的グローバルパートナーシップのさらなる進化に向け、緊密に連携していくことを楽しみにしている」と日本語で投稿し、祝意を表した。
モディ氏はまた、「より強固な日印関係は、インド太平洋地域また域外地域における平和と安定、繁栄を実現する上で、必要不可欠な要素だ」と強調した。
東証続伸、終値4万9316円 5万円に迫る、高市政権に期待
21日の東京株式市場は、日経平均株価(225種)が続伸し、史上最高値を2日連続で更新した。上げ幅は一時700円を超え、5万円の大台に迫った。終値は前日比130円56銭高の4万9316円06銭。首相に選出された自民党の高市早苗総裁による経済政策への期待が相場をけん引した。ただ、午後は利益を確定する売り注文が広がり一時は下落に転じるなど、不安定な値動きとなった。
22日にかけ伊豆諸島は猛烈な雨の恐れ 関東~九州も雨 東京都心は12月並みの寒さ
22日にかけ伊豆諸島は猛烈な雨の恐れ 関東~九州も雨 東京都心は12月並みの寒さ
22日(水)にかけても前線が本州の南に停滞。伊豆諸島では22日(水)明け方にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。また、沖縄も非常に激しい雨が降り、大雨となるでしょう。大雨災害に警戒が必要です。関東から九州南部も昼頃まで冷たい雨となるでしょう。東京都心の最高気温は12℃と12月中旬並みの寒さとなりそうです。

11月、気温高い見通し 冬は寒く、体調管理に注意
気象庁は21日、11月~来年1月の3カ月予報を発表した。11月の平均気温は全国的に平年より高いが、冬に入った12月はほぼ平年並みの見通し。急に寒くなるとみられ、体調管理に注意が必要だ。12月以降は一時的に強い寒気が入って日本海側を中心に大雪となる可能性があり、注意するよう求めている。
気象庁によると、11月は偏西風が北寄りを流れて暖かい空気に覆われやすいが、12月以降は日本付近で平年よりやや南側を流れるとみられる。冬型の気圧配置が強まる時期があり、3カ月間の降水量は、北―東日本の日本海側は平年並みか多く、東―西日本の太平洋側は平年並みか少ない。
東京23区、マンション1億3309万円 首都圏も過去最高…今年度上半期
東京23区、マンション1億3309万円 首都圏も過去最高―今年度上半期
不動産経済研究所が21日発表した統計によると、2025年度上半期(4~9月)に東京23区で発売された新築マンションの1戸当たり平均価格は、前年同期比20.4%上昇の1億3309万円だった。土地代や建築費、人件費の高騰に歯止めがかかっておらず、3年連続で過去最高を更新した。
首都圏(東京都と神奈川、埼玉、千葉各県)も19.3%上昇の9489万円で過去最高となり、1億円の大台に迫った。東京23区の上昇が首都圏全体にも波及した形だ。大型物件がけん引し、販売戸数は11.1%増の9150戸と4年ぶりに増加に転じた。
「フィッシング」報告過去最多 年200万件超ペース
実在する組織を装ったメールで偽サイトに誘導し、パスワードなどを盗む「フィッシング」の報告が1~9月で約184万件に上ったことが21日までに、フィッシング対策協議会のまとめで分かった。統計を取り始めた2005年以降最多だった昨年の約171万件を上回り、年間200万件を超えるペースだ。
ウクライナ領土割譲に反対 「侵略者はロシア」…EU外相
欧州連合(EU)のカラス外交安全保障上級代表(外相)は20日、ロシアによるウクライナ侵攻の終結に向けたトランプ米大統領の仲介を歓迎する一方、「被害者であるウクライナに圧力をかけるのは適切なやり方ではない」と述べ、領土割譲を前提とした和平交渉に反対する立場を示した。ルクセンブルクで開かれた外相理事会後の記者会見で語った。
カラス氏は「侵略者はロシアであり、ウクライナはその被害者だ」と指摘。「侵略者が望むものを手に入れれば、世界の全ての侵略者に欲しいものは奪えばいいというシグナルを送ることになる」と語り、国際法上の領土保全原則を守る重要性を訴えた。