2025年10月18日 今日の出来事

高市首相選出へ最終調整 維新、「閣外協力」で詰めの協議

高市首相選出へ最終調整 維新、「閣外協力」で詰めの協議

政策協議を進めている自民党と日本維新の会の両党は21日の首相指名選挙で、維新の与党入りに伴い、自民の高市早苗総裁を選出させる最終調整に入った。両党は政権の形態について、維新からも閣僚を出す「閣内協力」ではなく、当面は維新が閣僚を出さず、政策協定を結び与党として政権に参加する「閣外協力」とする方向で、詰めの協議を急いでいる。

維新は、19日午後に大阪市内で常任役員会を開き、吉村洋文代表ら執行部が協議について報告する。執行部は役員会で一任を取り付けた上で20日の自民との最終的な協議に臨む。

王貞治さんら8人文化勲章 功労者に野沢雅子さんら、声優初

王貞治さんら8人文化勲章 功労者に野沢雅子さんら、声優初

文化功労者にはアニメ「ドラゴンボール」シリーズの孫悟空役などで知られる声優の野沢雅子=本名塚田雅子=氏(88)、漫画家の竹宮恵子氏(75)、建築家の坂茂氏(68)ら計21人を選んだ。声優の文化功労者は初で、女性の功労者は過去最多だった昨年度と同じ6人。文化勲章を受ける北川氏は同時に功労者にも選ばれた。

文化勲章の親授式は11月3日に皇居で、文化功労者の顕彰式は同4日に東京都内のホテルで行われる。

大谷が10奪三振、3本塁打の活躍 ドジャース2年連続WS進出

大谷が10奪三振、3本塁打の活躍 ドジャース2年連続WS進出

米大リーグのプレーオフは17日、各地でリーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)が行われ、ナ・リーグ第4戦でドジャースは「1番・投手兼指名打者」で出場した大谷の投打の活躍でブルワーズを5―1で破り、4連勝で2年連続のリーグ優勝を果たし、ワールドシリーズ(WS)に進出した。

大谷は打者で1試合3本塁打を記録。一回に先頭打者で、四、七回にもソロ本塁打を放った。投手では6回0/3を2安打無失点、10奪三振と好投し、勝利投手になった。今シリーズの最優秀選手(MVP)にも選ばれた。佐々木は九回に登板し、1回を1安打無失点。WSは24日(日本時間25日)に開幕する。

外国人ヘイト、SNS投稿で初調査 来年度、対策強化へ被害把握…法務省

外国人ヘイト、SNS投稿で初調査 来年度、対策強化へ被害把握―法務省

法務省は、外国人を標的としたインターネット上のヘイトスピーチ(憎悪表現)に関する全国規模の実態調査を、2026年度に初実施する方針を固めた。SNSなどで特定の民族や国籍の人々に対する差別的な投稿が拡散。社会問題化しており、被害状況を把握して対策強化を図る。

TSMC、熊本第2工場建設開始 遅れ懸念も知事「ほっとした」

TSMC、熊本第2工場建設開始 遅れ懸念も知事「ほっとした」

半導体受託生産の世界最大手「台湾積体電路製造」(TSMC)が、熊本第2工場(熊本県菊陽町)の建設開始を明らかにした。スケジュールの遅れに気をもんでいた地元の首長は歓迎するとともに、渋滞対策など課題への対応を改めて約束した。

TSMCは第2工場着工を当初の3月末から年内へと延期。6月には幹部が周辺の交通渋滞を懸念する発言をしていた。着工が不透明になったとの観測もあっただけに、「今までもやもやしていた。ほっとしている」と胸をなでおろした。

再エネの発電設備、日本製停滞 海外メーカー高いシェア

再エネの発電設備、日本製停滞 海外メーカー高いシェア

再生可能エネルギーの発電設備の国産化が停滞している。中国や欧米製の圧倒的なシェアが壁となり、日本メーカーは市場からの撤退など劣勢に陥った。経済産業省は再エネ電力と設備の「自給率」をともに高める考えだが、道のりは遠い。

再エネの主力の太陽光は、パネルの国内生産が右肩下がりだ。パネルの出荷に占める国産の割合は2012年に69・9%だったが、22年には11・6%まで落ち込んだ。価格の安い中国製が伸びたのが主因だ。

ベルリンの「少女像」、区が撤去 設置団体が応じず強制執行

ベルリンの「少女像」、区が撤去 設置団体が応じず強制執行

ドイツの首都ベルリン市ミッテ区の公有地にある従軍慰安婦の被害を象徴する「少女像」が17日、区によって撤去された。区が9月末までの撤去を要請していたが、設置した韓国系市民団体「コリア協議会」が拒否していた。行政裁判所が今月13日に撤去を命じ、応じない場合は区が強制的に撤去するとしていた。

コリア協議会は13日の行政裁判所の撤去命令を不服として、高等行政裁判所に上訴したが、16日に棄却された。地元の住宅組合が7月に新たな設置場所として所有地の提供を申し出ていたが協議会は移設を拒否していた。

像は2020年にコリア協議会などによって設置された。当初は期限付きだったが、協議会が永続的な設置を求め、期限を過ぎても設置された状態のままになっていた。日本政府は協議会側に撤去を求めていた。

米、トマホーク供与見送り トランプ氏、戦闘激化を懸念

米、トマホーク供与見送り トランプ氏、戦闘激化を懸念

トランプ米大統領は17日、ホワイトハウスでウクライナのゼレンスキー大統領と会談した。ウクライナが供与を求める巡航ミサイル「トマホーク」について「米国も必要だ」とし、戦闘激化につながるとの懸念を表明した。ゼレンスキー氏は会談後、トランプ氏が供与を見送ったことを示唆し、引き続き要求する意向を表明した。

トランプ氏は会談で「トマホークを供与せず戦争を終わらせることが望ましい」と主張。会談後に交流サイト(SNS)で「現状の戦線」で即時停戦するようウクライナとロシアに要求した。

トマホークは長射程でウクライナ国内からロシアの首都モスクワに届く。ロシアのプーチン大統領はトランプ氏との今月16日の電話会談で、トマホーク供与は米ロ関係やウクライナ問題の解決に重大な損害を与えると伝達。トランプ氏は供与を検討していたが、電話会談で慎重姿勢に転じた。

「習氏側近」が巨額汚職か 中国軍の制服組トップら党籍剥奪

「習氏側近」が巨額汚職か 中国軍の制服組トップら党籍剥奪

中国国防省は17日、軍制服組トップである中央軍事委員会副主席の一人、何衛東氏(68)を含む幹部9人を重大な規律違反の疑いで共産党の党籍と軍籍を剥奪したと発表した。「重大な職務犯罪」としており、軍の大規模汚職事件に関わったとみられる。

現職の中央軍事委副主席が摘発されるのは極めて異例。何氏は習近平国家主席が自ら抜てきし、軍における側近の一人と目されていたが、今年3月から動静が途絶えていた。

処分されたのはほかに、6月に中央軍事委員を解任された苗華氏ら。ロケット軍や武装警察部隊、東部戦区のトップ経験者など軍最高幹部の名前が並んだ。9人は軍事検察機関に送致され、起訴される見込み。

ベーリング海峡にトンネル ロシア高官が提案

ベーリング海峡にトンネル ロシア高官が提案

ロシアのドミトリエフ大統領特別代表(外国投資・経済協力担当)は16日、ロシアと米国の国境線があるベーリング海峡にトンネルを建設することをX(旧ツイッター)で提案した。両国の大統領の姓から「プーチン―トランプ」トンネルと称し、両国の団結の象徴となると主張した。

ドミトリエフ氏は16日の米ロ首脳電話会談後に構想を投稿。米アラスカ州とロシアのチュコト半島を結ぶ全長約112キロのトンネル建設には、通常だと建設に650億ドル(約9兆7900億円)以上がかかるが、米実業家イーロン・マスク氏が創設したトンネル掘削会社が参画すればコストを約8分の1の80億ドルに抑えられると主張した。