2025年5月7日 今日の出来事

石破首相に「ヤミ献金」疑惑 パー券など「3000万円超」…文春報道

石破首相に「ヤミ献金」疑惑 パー券など「3000万円超」―文春報道

週刊文春(電子版)は7日、石破茂首相が支援者だった男性から3000万円超を受け取り、政治資金収支報告書に記載していなかったとする「ヤミ献金」疑惑を報じた。林芳正官房長官は記者会見で「首相の事務所は取材に『政治資金については法令に従い適正に処理し、収支を報告している』と回答している」と説明した。

報道によると、男性は2003年から14年にかけて毎年数百万円単位で政治資金パーティー券を購入したほか、自民党総裁選出馬時の「陣中見舞い」などとして、石破氏側に複数回現金を手渡したと証言。総額は「少なく見積もっても3000万円は超える」としている。

コメ店頭価格、17週連続上昇 5キロ4233円、備蓄米効かず

コメ店頭価格、17週連続上昇 5キロ4233円、備蓄米効かず

農林水産省は7日、全国のスーパーで4月21日から同27日に販売されたコメ5キロ当たりの平均価格が、4233円だったと発表した。前週は4220円で、集計を始めた2022年3月以降の最高値を17週連続で更新した。政府は3月に備蓄米の放出に踏み切ったが、価格高騰に歯止めがかかっておらず、前年同時期の2倍を超える高水準が続いている。

GWのJR利用、前年上回る 関西万博影響か、航空も好調

GWのJR利用、前年上回る 関西万博影響か、航空も好調

JR旅客6社は7日、ゴールデンウイーク(GW)期間(4月25日~5月6日)の新幹線と在来線特急の利用実績を公表した。主要区間を利用したのは前年比3%増の1312万3000人で、4月に開幕した大阪・関西万博や、インバウンド(訪日客)需要の影響があったとみられる。

東海道新幹線は前年比5%増で、首都圏と新大阪間の利用者の伸び率が高かったという。山陽新幹線も同3%増。首都圏と成田空港を結ぶJR東日本の成田エクスプレスの利用者は同9%増だった。

航空各社もGW中の利用実績を公表。国内線は、全日空が前年比1.9%増、日本航空は同3.9%増で、ともに関西方面の伸びが目立った。国際線も全日空が同10.9%増、日航が同14.2%増と好調だった。

インド軍のパキスタン領内攻撃 26人死亡、負傷者は46人に

インド軍のパキスタン領内攻撃 26人死亡、負傷者は46人に

インド軍は7日、パキスタン領内や、領有権を争うカシミール地方のパキスタン支配地域の計9カ所を空爆した。パキスタンメディアによると、子どもを含む少なくとも26人が死亡し、46人が負傷した。インド国防省は「テロリストの拠点」を狙ったとしているが、パキスタン側は猛反発しており、核保有国同士による戦闘に緊張が高まっている。

パキスタン軍は報復攻撃を行い、インド軍の戦闘機5機を撃墜したと明らかにした。パキスタンの攻撃によりカシミールのインド支配地域でも死傷者が出ているとの報道もある。

インドとパキスタンはカシミール地方の領有権を巡って80年近く対立している。同地方のインド側の支配地域では4月22日、武装集団による銃撃テロ事件があり、観光客ら26人が犠牲になった。インド政府は背後でパキスタンが関与していると主張し、軍事的な報復を示唆していた。

パキスタンが観光地攻撃、インドで報復論高まり武力衝突に発展か

李在明氏の差し戻し審延期 韓国高裁、大統領選後に初公判

李在明氏の差し戻し審延期 韓国高裁、大統領選後に初公判

韓国のソウル高裁は7日、革新系最大野党「共に民主党」の大統領候補、李在明前代表が公選法違反に問われた事件の差し戻し審について、初公判を6月18日に延期すると明らかにした。大統領選(6月3日投開票)前に李氏の有罪が確定し、出馬資格を失う可能性はなくなった。

当初は5月15日に初公判の期日が指定されたが、李氏側が延期を要請。高裁は期日変更の理由について、「大統領候補である被告人(李氏)に均等な選挙運動の機会を保障し、裁判の公正性を巡る議論をなくすため」だと説明した。

李氏は2022年の前回大統領選に出馬した際、ソウル近郊・城南市長時代の都市開発を巡る疑惑に絡み、虚偽の発言をした罪に問われている。最高裁は1日、有罪の判断を示してソウル高裁の無罪判決を破棄し審理を差し戻した。

韓国前首相、尹政権下の基調維持 日米韓・欧州との協力強調

韓国前首相、尹政権下の基調維持 日米韓・欧州との協力強調

6月3日投開票の韓国大統領選への立候補を表明した韓悳洙(ハンドクス)前首相(75)は7日、ソウル外信記者クラブで記者会見し、尹錫悦(ユンソンニョル)前大統領が掲げたインド太平洋戦略や対北朝鮮政策の基調を維持する方針を明らかにした。

韓氏は会見で、「韓国の安全保障問題は特定国家との2国間関係で保障、維持できるとは思わない」と指摘。日米韓のほか、欧州や北大西洋条約機構(NATO)とも協力し、「インド太平洋地域の繁栄のために努力することが重要だ」と述べた。

改革継承か、伝統回帰か 新教皇選出へコンクラーベ開始…バチカン

改革継承か、伝統回帰か 新教皇選出へコンクラーベ開始―バチカン

故フランシスコ・ローマ教皇の後任を決める選挙「コンクラーベ」に向けた手続きが7日、バチカン市で始まった。教皇が進めた改革の継承か、伝統への回帰かが最大の争点。カトリック教会の高位聖職者・枢機卿のうち80歳未満の133人による事実上の互選で、3分の2(89票)以上の支持を得た人物が新教皇に就任する。

選挙は立候補制ではなく、規定の得票を満たす人物が現れるまで無記名投票が繰り返される。初日の投票は1回で、2日目からは最大4回。過去約100年は平均3日で新教皇が誕生しており、今回も決着までに数日かかるとみられている。