秋田・由利本荘の子吉川で氾濫発生 1195世帯に緊急安全確保発令
秋田・由利本荘の子吉川で氾濫発生 1195世帯に緊急安全確保発令
東北地方を中心とする大雨で、国土交通省は25日午後2時、秋田県由利本荘市の子吉川で氾濫が発生したと発表した。水位が増し、堤防を水が越える「越水」が確認されたという。由利本荘市は、この氾濫などを理由に市内1195世帯を対象に、自治体が出す避難情報では警戒レベルが最高の「緊急安全確保」を出した。
山形県に大雨特別警報 酒田市と遊佐町、「緊急安全確保」―秋田県では1人不明
日本海から東北地方に延びる梅雨前線の影響で、秋田、山形両県では25日、記録的な大雨となった。気象庁は午後1時5分、山形県酒田市と遊佐町に大雨特別警報を発表した。両市町のほか、同県新庄市では5段階の警戒レベルで最も高い「緊急安全確保」が発令された。同県では午後1時すぎに発達した雨雲が連なる線状降水帯も発生し、土砂災害や低地の浸水、河川の氾濫に厳重な警戒が必要な状況が続いた。
8月1日ごろまで猛暑続く 東・西日本と沖縄など…気象庁
気象庁は25日、東・西日本と沖縄・奄美地方では8月1日ごろにかけて高温状態が続き、最高気温35度以上の猛暑日になる所があると発表した。健康管理に注意し、熱中症を防ぐ必要があるという。
25日の最高気温は、大分県日田市で39.0度、熊本県甲佐町で38.8度、福岡県久留米市と太宰府市で38.4度、群馬県桐生市で38.3度を観測した。
台風3号、台湾へ 沖縄、高波に警戒
大型で強い台風3号は25日、台湾を通過し、夜に中国大陸に進む見通しとなった。気象庁は、沖縄で引き続き高波に厳重に警戒し、土砂災害や河川の増水、氾濫に警戒するよう呼びかけた。
気象庁によると、沖縄で25日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は23メートル(35メートル)、26日は18メートル(30メートル)。波の高さは25日9メートル、26日6メートル。25日午前6時からの24時間予想雨量は多い所で200ミリ。
台風3号の影響を受けたフィリピンでは25日までに、22人の死亡が確認された。死者の半数はルソン島南部に集中しており、数千人が避難を余儀なくされたという。台風は既に台湾を通過。台湾でも2人が死亡、270人以上が負傷した。
東京円、152円台前半
25日の東京外国為替市場の円相場は、1ドル=152円台前半で取引された。日銀の追加利上げの可能性が意識され、約2カ月半ぶりの円高ドル安水準。前日比で2円以上、円高が進んだ。午後5時現在は前日比2円40銭円高ドル安の1ドル=152円18~21銭。ユーロは2円30銭円高ユーロ安の1ユーロ=165円12~16銭。
来週に日銀が開く金融政策決定会合で追加の利上げに踏み切るとの観測が伝わり、日米の金利差縮小を見通した円買いドル売りが進んだ。1ドル=161円台後半で推移していた2週間前に比べ、9円程度の円高水準となった。
東証7日続落、終値1285円安 下げ幅8年1カ月ぶり、円高進行
東証7日続落、終値1285円安 下げ幅8年1カ月ぶり、円高進行
25日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は急落した。前日比1285円34銭安の3万7869円51銭で取引を終えた。東京外国為替市場で円相場が一時1ドル=152円台に急伸したのを受け、輸出関連を中心に幅広い銘柄に売り注文が出た。下げ幅は2016年6月24日以来約8年1カ月ぶりの大きさ。今年4月下旬以来約3カ月ぶりに節目の3万8000円を割り込んだ。
平均株価の下落は7営業日連続で、21年9~10月にあった8日続落以来の長さとなった。史上最高値の4万2200円台を付けた今月11日以降、下げ幅は計4300円を超え、投資家心理の悪化が止まらない。
ふるさと納税、初の1兆円超え 利用者1千万人規模に
ふるさと納税制度による寄付総額が2023年度、初めて1兆円を超えたことが分かった。利用者も過去最多の1千万人規模に達する見通し。政府関係者が25日、明らかにした。
iPS肝臓で肝硬変改善 移植に代わる治療に期待
人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)からつくった人工肝臓を、肝硬変のラットの肝臓表面に移植したところ症状が改善したとの研究成果を、東京大や横浜市立大のチームが24日付の米科学誌「サイエンス・トランスレーショナル・メディシン」に発表した。人工肝臓が持つ炎症を抑える作用が、改善につながっていた。
肝硬変は、肝臓移植以外に根本的な治療法がなく、移植に代わる治療法の開発が急務となっている。
上半期の交通事故死、2年連続増 高齢者運転は操作ミス多く
今年上半期(1~6月)の全国の交通事故死者は、前年同期より1人多い1182人だったことが25日、警察庁のまとめで分かった。2年連続の増加だが、新型コロナウイルス禍前の水準よりは少ない。75歳以上の車の運転者による死亡事故原因では、車の操作を誤る「操作不適」が19件増の55件で、中でもブレーキとアクセルの踏み間違いは8件から23件と約2・9倍になった。
一時漂流のジェット船到着 乗客116人無事
千葉県の房総半島の南海上で東海汽船(東京)のジェット船「セブンアイランド愛」(約280トン)が自力航行ができなくなった事故で、船は25日午前5時45分ごろ、えい航されて伊豆大島の岡田港に到着した。第3管区海上保安本部(横浜)によると、乗客116人と乗員5人は全員無事だった。船酔いや疲れを訴える人はいたが、病院に搬送する必要がある人はいないという。
船は24日午前7時45分ごろ、東京都の竹芝桟橋を出発し、同10時5分に伊豆諸島の式根島に到着する予定だった。事故によって、約22時間かけて伊豆大島に到着した。