2023年6月22日 今日の出来事

姉妹公園協定を締結へ 広島平和公園とパールハーバー公園

広島市は22日、同市中区の平和記念公園と米ハワイ州のパールハーバー国立記念公園が姉妹公園協定を締結すると発表した。協定調印式は29日に東京都内の米大使館で行われる。

広島市によると、5月の先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)開催を前に、両公園間で姉妹公園協定を締結したいと米国側から打診があった。旧日本軍による真珠湾攻撃の記憶を伝えるパールハーバー国立記念公園について、米国側は「太平洋戦争の当事者間の相互理解と平和の推進を目的としており、平和記念公園と目指すところは共通している」という見解を示しているという。

原発処理水の海洋放出に全漁連が「反対」特別決議 「死活問題」との訴えに西村経産相は…

東京電力福島第一原発(福島県大熊町、双葉町)の汚染水を浄化処理した後の水の海洋放出計画を巡り、全国漁業協同組合連合会(全漁連)は22日、通常総会を開き、放出に反対する特別決議をした。

特別決議では、処理水の海洋放出は国内外で経験がなく、長期に及ぶとして「漁業者の将来にわたる不安を拭い去ることはできない」とし、漁業者への説明や継続的な支援など国が全責任を負うよう求めた。一方で、政府が漁業者支援のための基金を創設したことや、説明会を通して信頼関係を積み重ねる対応を取ってきたことは「重く受け止める」とした。

通常総会後、坂本雅信会長は西村康稔経済産業相と面会し「処理水を流されるのは死活問題。理解を得ない中での放出は依然として反対だ」と訴えた。西村氏は「本格化する廃炉作業で海洋放出は避けて通れない」という従来の認識を示した。

政府と東電は、海洋放出時期を「夏ごろ」としており、設備はほぼ完成している。政府は2021、22年度補正予算で計800億円の基金を創設。風評被害が起きた際の対策費や、漁業の継続支援などに充てる。

自民・高野光二郎参院議員が辞職 元秘書を殴打 10月に補選

自民党の高野光二郎参院議員(48)=徳島・高知選挙区=は22日、昨年末に秘書だった20代の男性を殴って鼻血を出させた問題を巡り、事務所を通じて尾辻秀久参院議長に議員辞職願を提出した。尾辻氏は即日、辞職を許可した。10月22日に徳島・高知選挙区で補欠選挙が実施される。

高野氏は「このような形での辞職は痛恨の極みで、高知、徳島県民に衷心よりおわび申し上げる。今はただ猛省する」との談話を出した。

今月14日に国会内で取材に応じた際には「飲み会で気合を入れるつもりで胸の辺りをたたくつもりが、鼻に当たった」と釈明。しかし16日に高知市で記者会見し、議員辞職する意向を表明した。

奄美大島の孤立、停電続く 23日も雨、警戒呼びかけ

停滞した梅雨前線の影響で記録的な大雨に見舞われ、土砂崩れや浸水などの被害が相次いだ鹿児島県の奄美大島の宇検村では22日夕方になっても228世帯365人の孤立が続いた。同村や瀬戸内町では計約300戸が停電。奄美地方は23日も雨が降る見込みで、気象庁は引き続き土砂災害に警戒を呼びかけている。

県によると、人的被害は確認されていない。瀬戸内町によると、町内では約3200世帯で断水や水の濁りが発生したが一部を除き解消した。

気象庁によると、瀬戸内町古仁屋では16日午前9時の降り始めから22日午後4時までの降水量が565.5ミリに達し、既に6月の平年1カ月分を上回っている。

認知症原因の行方不明1万8709人 22年、10年連続過去最多

認知症が原因で行方不明になったとして、2022年に全国の警察に届け出があったのは過去最多の1万8709人だったことが22日、警察庁のまとめで判明した。前年比で1073人(6.1%)増え、統計を取り始めた12年以降、10年連続で増加した。22年中に所在を確認できなかったのは前年比48人増の284人で、19年の245人を上回り、最多を更新した。

警察庁によると、認知症を原因とする行方不明者の内訳は、男性1万314人(55.1%)、女性8395人(44.9%)。都道府県別では、兵庫2115人▽大阪1996人▽埼玉1902人――の順に多く、青森(47人)や和歌山(44人)、島根(42人)が少なかった。

21年以前の届け出も含め、22年中に見つかったのは1万8414人で、警察や家族らに発見されたのは1万7923人、死亡していたのは491人だった。一方、届け出の取り下げなどが148人あった。所在確認の時期は99.6%が1週間以内で、届け出当日は77.5%だった。

認知症の行方不明者数の推移

アジサイ約2万株が見頃… 千葉県南房総

千葉県南房総市にある日運寺は、参道や境内などにおよそ2万株のアジサイが植えられ、地元の人や観光客からは「あじさい寺」として親しまれている。

日頃から住職や檀家の人たちが手入れをしていて、ことしは例年より1週間ほど遅い今月上旬から咲き始め、現在、見頃を迎えている。

中でも、朱色の仁王門とアジサイのコントラストが美しく、訪れた人たちは青や赤、白などのアジサイの写真を撮るなどして楽しんでいた。

日運寺のアジサイは来月はじめごろまで楽しめるという。

北京に熱波、気温41.1度 6月で最高、観測史上2位

中国メディアは22日、熱波に見舞われている中国北京市で同日、最高気温が41.1度に上昇し、6月としての観測史上最高を記録したと伝えた。中国気象局によると、北京で年間を通して記録された気温としては、観測史上2位の高さだった。

北京で6月に最も暑かったのは1961年6月10日の40.6度。北京の年間を通しての史上最高気温は99年7月24日に観測された41.9度。北京で前回、最高気温が40度を超えたのは2014年5月29日だった。

中国北部は降水量が少なく、6月中旬から記録的な暑さが続いている。

【1年前の今日の出来事】 2022年6月22日