2023年6月17日 今日の出来事

両陛下がインドネシアに出発 国際親善目的の外国訪問は即位後初

天皇、皇后両陛下は17日午前、国賓としてインドネシアを公式訪問するため、政府専用機で羽田空港を出発された。即位後、国際親善を目的とした外国訪問は初めて。23日に帰国する。

両陛下は搭乗前、秋篠宮ご夫妻や岸田文雄首相夫妻らのあいさつを受けた。今回の訪問には、首席随員として日本インドネシア協会会長を務める福田康夫元首相が同行する。

インドネシアでは首都ジャカルタとジャワ島中部のジョクジャカルタなどを訪れ、ジョコ大統領夫妻との会見や世界文化遺産のボロブドゥール寺院の視察などを行う。21年ぶりの親善目的の外国訪問となった皇后雅子さまは、ジョクジャカルタには出向かず、滞在中の行事への出席は体調を見ながら判断する。

インドネシアに向けて出発される天皇、皇后両陛下=羽田空港で2023年6月17日

キーウに大規模ミサイル攻撃 和平仲介目指すアフリカ使節団訪問中に

ウクライナの首都キーウ(キエフ)周辺に16日、ロシアによる大規模なミサイル攻撃があり、子供を含む6人が負傷した。国営ウクルインフォルム通信などが伝えた。キーウにはこの日、和平仲介を目指すアフリカ首脳らによる使節団が訪れていた。

報道によると、ウクライナ軍は極超音速ミサイル「キンジャル」6発、巡航ミサイル「カリブル」6発、偵察用無人機2機を迎撃したと発表。キーウ州の集落に破片が落下し、住宅約30棟が被害を受け、6人がけがをした。

キーウにはこの日、南アフリカのラマポーザ大統領らが率いる使節団が、ゼレンスキー大統領と会談するために到着した。ウクライナのクレバ外相は自身のツイッターで「ミサイル攻撃は、平和ではなく戦争を求めるロシアからの、アフリカ諸国に対するメッセージだ」と批判した。使節団は17日にはロシアを訪問する見通し。

握手をかわすウクライナのゼレンスキー大統領(手前右)と南アフリカのラマポーザ大統領=ウクライナの首都キーウで2023年6月16日

一方、米シンクタンク「戦争研究所」は15日、ウクライナ軍が東部ドネツク州と南部ザポロジエ州の少なくとも3カ所で反転攻勢を続け、1~7キロ程度前進したとする分析を公表した。同研究所はウクライナ軍の本格的な作戦はこれからで、現状はまだ「反攻の初期段階」にあるとの見方を示している。

NY円、一時141円91銭 7カ月ぶり円安ドル高水準

16日のニューヨーク外国為替市場の円相場は円売りドル買いが急速に進み、一時1ドル=141円91銭と昨年11月以来、約7カ月ぶりの円安ドル高水準を付けた。円は対ユーロでも下落し、一時1ユーロ=155円20銭と2008年9月以来、約15年ぶりの円安ユーロ高水準となった。

日銀は16日までの金融政策決定会合で大規模な金融緩和政策の継続を決めた。米連邦準備制度理事会(FRB)といった米欧の中央銀行がインフレ抑制に向けて利上げに踏み切る中、日銀が緩和継続を決めたことで、金利差拡大を意識した円売りが広がった。

午後5時現在は、前日比1円57銭円安ドル高の1ドル=141円82~92銭を付けた。ユーロは1ユーロ=1.0939~49ドル、155円15~25銭。

日銀の植田和男総裁は金融政策決定会合後の記者会見で「粘り強く金融緩和を継続していく」と強調。一方、リッチモンド連邦準備銀行のバーキン総裁は16日、インフレが鈍化しない場合、FRBが利上げをさらに進めるべきだとの考えを示唆した。

30度以上多く、熱中症注意 関東内陸部は猛暑日か…気象庁

東・西日本は17日、高気圧に覆われて晴れ、30度以上の真夏日になる所が多かった。気象庁によると、愛知県豊田市で34.2度、岐阜県多治見市と揖斐川町で34.0度、群馬県下仁田町で33.8度を観測した。

18日も東北南部から中国地方にかけて真夏日の所が多いと予想され、関東の内陸部では35度以上の猛暑日になる可能性がある。熱中症に注意が必要とみられる。

前橋市の18日の最高気温は36度、埼玉県熊谷市では35度と予想される。猛暑日になった場合、全国で1カ月ぶりとなる。

【1年前の今日の出来事】 2022年6月17日