2022年11月6日 今日の出来事

主要排出国の協調が焦点 COP27、エジプトで開幕

国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)が6日、エジプト・シャルムエルシェイクで開幕した。温室効果ガスのさらなる排出削減に向け、2030年までの「作業計画」の採択を目指す。ロシアのウクライナ侵攻に伴い世界のエネルギー事情が変わる中で中国やインドなど温室ガスの主要排出国と、先進国が協調できるかが焦点だ。会議には約190以上の国・地域が参加予定。18日まで。

世界のエネルギー起源CO2排出量

国際観艦式、20年ぶりに開催 海自創設70周年 ロシア招待せず

海上自衛隊や海外12カ国の艦艇などによる「国際観艦式」が6日、相模湾で行われた。岸田文雄首相が出席し、北朝鮮の核・ミサイル開発は「断じて容認できない」と訓示。日本での国際観艦式は20年ぶり2回目で、自衛隊機へのレーダー照射問題で関係が冷え込む韓国も補給艦「ソヤン」を参加させた。

海外からは米国、韓国、オーストラリア、インドをはじめとした18隻などが参加。首相は海自最大の護衛艦「いずも」に乗り、各国艦艇が隊列を組んで航行する様子を視察した。

観艦式は原則3年ごとに開催されるが、2019年は台風で中止になっていた。19年は韓国海軍を招待しなかった。今回は海自創設70周年の節目を記念し、国際観艦式として開催。ロシア海軍は招待せず、中国海軍は招待したが参加しなかった。

米海軍の原子力空母ロナルド・レーガンに乗艦し、関係者の説明を聞く岸田首相(右)=相模湾で2022年11月6日午後2時37分

「竹島は日本領」示す米国製の地図発見 島根編入前の1897年発行

日韓が領有権を争う島根県隠岐の島町の竹島(韓国名・独島)を日本領と表示した1897年発行の米国製の地図が見つかったと、島根大学の舩杉力修(ふなすぎりきのぶ)准教授(歴史地理学)が明らかにした。竹島が島根県に編入される1905年以前から、国際的に日本領と認識されていたことを裏づける資料だという。

地図は米ニューヨークの百科事典製作会社が発行したもので、隠岐の島町在住の個人が所蔵していた。地図では日本領は黄色、韓国領はピンク色で表示。竹島は日本領と同じ黄色で、英国での名称「ホーネット島」やフランスでの名称「リアンクール岩」と表記し、いずれも地図の索引に日本領と記載している。

舩杉准教授によると、竹島が日本領であると表示する1905年以前の地図が見つかったのはイギリス、フランス、ドイツ製の地図に続くという。舩杉准教授は「竹島が島根県に編入される1905年以前に、米国内では日本領であると認識されていたことを示す貴重な地図だ」と話している。

1897年の米国製地図。中央やや上にある「Hornet Is」と表記されているのが竹島で、日本本土と同じ黄色で彩色されている(舩杉准教授提供)

ぎふ信長まつり、過去最多62万人来場 「キムタク信長」が行列

岐阜市は6日、俳優の木村拓哉さんが織田信長にふんして武者行列に出演した「ぎふ信長まつり」の来場者数が2日間で計約62万人となり、過去最多を大きく上回ったと発表した。

まつりは5、6の両日開催された。市によると、秋晴れの好天もあって5日は約16万人、6日は約46万人が来場。2日間で計約62万人が訪れたという。

まつりは1957年に始まり、これまでは同市出身の俳優、伊藤英明さんが信長を演じた2009年の50万人が最多だった。6日の武者行列には木村さんや伊藤さんらが参加。観覧申し込みには定員1万5000人の約64倍となる96万人超から応募があった。

アクアラインマラソン、4年ぶり開催 1万4994人が駆け抜ける

「ちばアクアラインマラソン2022」が6日、木更津、袖ケ浦の両市を会場に開かれた。2020年に予定されていた前回大会は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止され、4年ぶりの開催。フルマラソン男女1万394人▽ハーフ男女4595人▽車いすハーフ男子5人の計1万4994人が秋空の下を駆け抜けた。

フルマラソン、ハーフマラソン、いずれも木更津市の潮浜公園前をスタートし、東京湾アクアラインを走って、海ほたるパーキングエリアで折り返す。フルマラソンは旧木更津市役所が、ハーフマラソンは牛込海岸がゴール地点となった。

青空に映える赤く染まったトンネル 色づく高野山の紅葉

世界遺産・高野山(和歌山県高野町)では紅葉が色づいている。金剛峯寺(こんごうぶじ)付近から壇上伽藍(だんじょうがらん)に延びる「蛇腹道(じゃばらみち)」では、紅葉が赤く染まったトンネルようになり、観光客らがカメラを向けていた。

色づいた紅葉の下を歩く人たち=和歌山県高野町で

朝日新聞社の元編集委員・早野透さん死去 「ポリティカにっぽん」

ジャーナリストで朝日新聞社の編集委員やコラムニストを務めた早野透(はやの・とおる)さんが死去したことが、6日わかった。77歳だった。葬儀日程は未定。

1968年に朝日新聞社に入社し、岐阜支局、政治部を経て編集委員などを務めた。96年4月から、退社する2010年3月まで、政治コラム「ポリティカにっぽん」を担当。退社後は桜美林大学教授などを務め、12年9月からは朝日新聞デジタルの「新ポリティカにっぽん」を執筆した。16年にはインターネットメディア「デモクラシータイムス」を立ち上げ、ユーチューブで各界の論客とニュース解説などをしていた。

田中角栄元首相の番記者を務め、著書に「田中角栄と『戦後』の精神」「日本政治の決算」「田中角栄―戦後日本の悲しき自画像」などがある。

3ジジ放談 左から早野透氏、平野貞夫氏、佐高信氏

全国で新たに6万6397人感染 前週より2.5万人以上増 新型コロナ

厚生労働省は6日、新型コロナウイルスの感染者が全国で新たに6万6397人確認されたと発表した。前週の日曜日より2万5000人以上多かった。都道府県別では、東京都6264人、大阪府3343人など。

【1年前の今日の出来事】 2021年11月6日