台風11号、小笠原付近通過 「非常に強い」へ発達し沖縄接近見込み
強い台風11号は29日、小笠原諸島付近を通過して西へ進んだ。31日から9月3日にかけ発達して沖縄に接近し、天気は大荒れになる見込み。気象庁は暴風やうねりを伴った高波、大雨による土砂災害に厳重な警戒を呼びかけた。
28日の台風発生当初は四国や九州に接近する予報だったが、予想進路が南寄りに変わった。気象庁によると、29日午後3時の観測で台風の勢力は「強い」となり、今後は「非常に強い」に発達する見通し。
内閣支持率が大幅下落 旧統一教会問題 朝日新聞世論調査
朝日新聞社は27、28の両日、全国世論調査(電話)を実施した。岸田文雄内閣の支持率は47%(前回7月調査は57%)と大幅に下落。不支持率は39%(同25%)に跳ね上がり、昨年10月の内閣発足以来最高だった2月の30%を大きく上回った。政治家と宗教団体の「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」を巡る問題への岸田首相の対応について聞いたところ、「評価する」は21%で、「評価しない」は65%にのぼった。
円急落、東京市場で138円台に 米利上げ継続方針で円安加速
週明け29日午前の東京外国為替市場で、円相場が1ドル=138円台に急落した。前週末午後5時時点に比べ1円以上、円安・ドル高が進み、7月中旬に付けた139円台に迫った。午前10時現在は前週末比1円35銭円安・ドル高の1ドル=138円36~39銭。
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が前週末の講演で、インフレ抑制に向けて利上げを継続する必要性を強調。日米の金利差が一段と拡大するとの思惑から運用に有利なドルを買う動きが強まり、円売りが加速した。
「都市鉱山」からのレアメタル回収、30年度までに倍増へ…廃基板の輸入ルート開拓
環境省は、「都市鉱山」と呼ばれる使用済みの電子機器から金属を回収して再資源化する量を2030年度までに倍増させる。海外からの輸入を強化する方針で、電気自動車(EV)や風力・太陽光発電装置などに再利用し、脱炭素社会の実現につなげる。
対象は、リチウム、ニッケル、コバルトといった希少金属(レアメタル)のほか、銅や亜鉛など。日本はほとんどを輸入に依存しているが、携帯電話やパソコンの電子基板などに多く含まれることから、同省は使用済みの廃基板などから金属を取り出すことで、限りある資源を確保し、活用したい考えだ。
具体的には、少量にとどまっている海外からの廃基板などの調達を来年度から本格化させる。特に経済発展が著しいアジア諸国では、電子機器の廃棄増による環境汚染が深刻化しており、リサイクル技術が乏しい各国政府と連携して輸入ルートの確保を図る。また、国内のリサイクル事業者に対し、廃基板などを粉砕し、金属を選別する装置の整備や処理能力の向上を資金面などで支援する。
オミクロン株対応ワクチン、9月中の接種開始を検討 予定前倒し
政府は新型コロナウイルスのオミクロン株に対応したワクチンについて、当初10月中旬としていた予定を前倒しし、9月中にも接種を始める検討に入った。9月中旬にある専門部会での審議や承認手続きを経て、接種体制を整える方針だ。
ファイザー社とモデルナ社は、従来株に加えオミクロン株「BA.1」に対応した2価ワクチンの承認を厚生労働省にそれぞれ申請しており、これらのワクチンの使用を念頭に置く。
国内ではBA.1の流行は収束し、主流は「BA.5」に移っているが、これまでのワクチンよりも効果が高いとされる。接種は無料で、厚労省は2回の接種を終えた全ての人を対象者に想定し、準備を進めるよう自治体に促している。
全国で9万5916人の感染確認 6週間ぶりに10万人下回る
新型コロナウイルスの感染者は29日、全国で新たに9万5916人確認された。10万人を下回るのは7月19日以来6週間ぶり。死者は233人と15日連続で200人を超え、重症者も前日から1人増えて628人だった。
東京で9880人感染確認 1カ月半ぶりに1万人下回る 新型コロナ
東京都は29日、新型コロナウイルスの感染者が新たに9880人確認されたと発表した。1万人を下回ったのは7月11日(6231人)以来、約1カ月半ぶり。このうち1883人は千葉、埼玉、大阪各府県の「陽性者登録センター」などによる登録分。前週月曜日(1万5085人)から約5200人減少した。新たに30人の死亡も確認された。
【1年前の今日の出来事】 2021年8月29日