今日の出来事(2022年4月23日) 知床沖で子供含む乗客乗員26人乗った観光船不明

知床遊覧船、空自に災害派遣要請 26人依然不明、夜を徹し捜索

23日午後1時15分ごろ、北海道の知床半島付近の海上を航行中の遊覧船「KAZU Ⅰ(カズ ワン)」の乗員から「船首部分が浸水し、沈みかかっている」と118番通報があった。船には子ども2人を含む乗客24人、船長、甲板員の計26人が乗船しており、海上保安庁などが現場海域を捜索しているが、船は見つかっておらず、26人の安否は分かっていない。

「KAZU Ⅰ」を運航しているのは北海道斜里町の「知床遊覧船」。現場は同町の観光名所「カシュニの滝」近くの海域とみられる。船体が30度ほど傾いたとの情報もある。海上保安庁は巡視船5隻、航空機とヘリコプター各1機を現場海域に派遣したが、午後10時時点で手がかりが見つかったとの情報はない。第1管区海上保安本部は航空自衛隊に災害派遣を要請。夜を徹して捜索を続ける。

知床遊覧船のルート

ウクライナ、侵攻による物的損害は7兆7000億円 世界銀行推計

世界銀行は22日、国際通貨基金(IMF)との合同開発委員会を米国の首都ワシントンで開き、ロシアによるウクライナ侵攻を批判する文言を盛り込んだ議長声明を発表した。一方、共同声明は見送った。委員会を構成する25カ国の中で、ロシアが反対したためとみられる。

ウクライナ情勢を巡っては、世銀のマルパス総裁が21日に開いた円卓会議で、ロシアの侵攻によるウクライナの物的損害が600億ドル(7兆7000億円)に達するとの推計を明らかにした。オンラインで会議に出席したゼレンスキー大統領はこの損失を補うため月70億ドル(約8960億円)の支援が必要と主張。日米欧などは連帯する姿勢を示し、日本はウクライナに対する世銀との協調融資を1億ドルから3億ドルに増やすことを決めた。

ウクライナ侵攻 マリウポリ、砲撃続く 露、東部一帯に戦線拡大 市議会「新たな集団墓地確認」

ロシア軍が包囲しているウクライナ南東部マリウポリ市のアンドリュシチェンコ市長顧問は22日、露軍が同日、アゾフスターリ製鉄所を砲撃したと明らかにした。ロシアのプーチン大統領は同市を「制圧した」と主張し製鉄所への攻撃中止を命じていたが、攻撃は続いている模様だ。一方、ウクライナ政府高官は同日、AP通信に対し、露軍が攻撃の重点を東部一帯に移していると明らかにした。

ウクライナ側は、アゾフスターリ製鉄所に傘下の戦闘部隊「アゾフ大隊」の負傷兵ら500人が立てこもっているほか、民間人約1000人が残っていると見ている。

マリウポリ郊外に新たな集団墓地か 市当局「1千人埋葬の可能性」
ウクライナ南東部マリウポリの市当局は22日、同市郊外に新たに大規模な集団墓地が見つかったと明らかにした。米宇宙企業マクサー・テクノロジーズもこの地点の衛星写真を公開し、3月下旬から新たに地面が掘り返された跡があることが確認できたとしている。

製鉄所の攻防続く…マリウポリ近郊に“集団墓地”

韓国、検事総長ら幹部が一斉に辞意 検察権限の警察移管に反発

韓国の金浯洙(キムオス)検事総長や最高検の次長検事、ソウルなどの高検トップが22日、一斉に辞意を表明した。進歩系の与党「共に民主党」が5月の文在寅大統領退任を前に、検察の権限を全面的に奪って警察に移管する法案の「駆け込み成立」を目指し、反対していた保守系の野党「国民の力」までが国会議長による仲裁案を受け入れたことに反発した。聯合ニュースは「前代未聞の事態」と報じている。

仲裁案は、検察が現在、捜査を担っている「6大犯罪」のうち、公職者や選挙など四つの分野の捜査権は認めない一方、汚職や経済犯罪など二つの分野での捜査権は当面残すとした。与野党は4月中にも仲裁案を踏まえた法案の成立を目指す。

今回の法案には、文政権や共に民主党の関係者を対象にした捜査を阻止する狙いがあるとの指摘も出ている。

全国で新たに4万3966人の感染確認 新型コロナ

新型コロナウイルスの感染者は23日、全国で新たに4万3966人確認された。前週の土曜日から約3600人減り、9日連続で前週の同じ曜日を下回った。死者は34人、重症者は203人だった。

東京都で新たに5387人感染確認 前週土曜下回る 新型コロナ
東京都は23日、都内で新型コロナウイルスの感染者が新たに5387人確認されたと発表した。前週土曜日(6797人)を1410人下回った。新たに4人の死亡も確認された。

冬眠明け注意…人里で熊出没 東日本で負傷者相次ぐ 耕作放棄地に営巣

冬眠明けの熊の目撃情報が、東日本を中心に各地で相次ぐ。3月末には札幌市で、4月中旬には宮城県で人身被害が発生した。集落周辺にある耕作放棄地にすみ着き、生息域を広げて市街地に迫る。山菜シーズンを迎え入山者が増える中、行政は音が鳴るものを身に着けたり、複数人で行動したりするなど注意を呼びかける。

環境省によると2020年度、熊による人身被害は全国で143件。発生場所は、山林が49件で最多。住宅地・市街地が28件、農地が25件と続く。住宅地・市街地での発生件数は、直近5年間で最多だ。農地で遭遇する可能性も高まっている。

各地で目撃 冬眠明けのクマに注意

【1年前の今日の出来事】 2021年4月23日