2021年10月21日

自民議席減・与党過半数の公算 立憲上積み視野 毎日新聞序盤調査
毎日新聞は19、20両日、第49回衆院選(定数465=小選挙区289、比例代表176)が31日に投開票されるのを前に、特別世論調査を実施し、取材を加味して序盤情勢を探った。

自民党は公示前勢力(276議席)から減らす可能性が高いが、公明党と合わせれば過半数(233議席)を維持する見通しだ。63選挙区で接戦となっており、立憲民主党は接戦区の状況が好転すれば、大きく議席を積み増す可能性がある。調査では小選挙区で3割が投票態度を明らかにしておらず、情勢が変わる可能性がある。

連立政権を組む公明党も、候補者を擁立した9選挙区のうち6選挙区は優勢だが、2選挙区が接戦となっている。比例と合わせ、公示前勢力の29議席に届くかは微妙だ。

立憲は公示前勢力(110議席)の上積みを視野に入れる。共産党や国民民主党、れいわ新選組、社民党と調整を進め、213選挙区で候補者を一本化した効果だ。ただ、菅直人元首相や海江田万里元経済産業相らベテラン勢は支持を固めきれていない。強い支持基盤を誇る北海道や東海地方にも接戦区がちらばり、情勢は予断を許さない。

共産党は、比例が堅調だ。沖縄の1選挙区で優位に戦いを進め、全体で公示前勢力の12議席を上回りそうだ。

国民民主党は伸び悩んでおり、議席は公示前の8議席前後にとどまる可能性が高い。れいわ社民両党は、いずれも公示前と同じ1議席獲得のめどは立っている。

「第三極」を狙う日本維新の会は大きく支持を伸ばしている。小選挙区は、地盤の大阪で優位に戦いを進める。大阪以外の小選挙区では苦戦しているが、比例代表で議席を増やしそうだ。全体で、公示前の11議席から3倍増となる30議席台に乗る勢いだ。

北海道のサケ・ウニ被害額、推計76億円 さらに増える可能性
北海道東部の太平洋沿岸の広い範囲で9月中旬以降、赤潮が原因とみられる漁業被害が発生している問題で、北海道は21日、18日時点の被害額は推計76億円にのぼると発表した。8日時点のまとめでは46億円だった。根室地方のウニの被害について、各漁協からの聞き取りの結果が新たにまとまり、金額が大きく増えた。

ショパンコンクール、反田恭平さんが2位 小林愛実さんは4位
ポーランドの首都ワルシャワで開かれていた第18回ショパン国際ピアノコンクールで21日、本選の審査結果が発表され、日本から参加していた反田(そりた)恭平さん(27)が2位に、同じく小林愛実(あいみ)さん(26)が4位に、それぞれ入賞した。ピアノの世界最難関として知られる同コンクールで、日本人の過去最高成績は1970年の内田光子さんの2位。今回は半世紀ぶりにこれと並ぶ快挙となった。

ナワリヌイ氏にEUサハロフ賞 ロシア反発も
欧州連合(EU)欧州議会は20日、優れた人権擁護活動をたたえる「サハロフ賞」をロシアの反体制派指導者、アレクセイ・ナワリヌイ氏に授与すると発表した。授賞式は12月15日、フランス・ストラスブールで行われる。授与にはロシアの反発が予想される。