非常に強い台風14号、17日から九州に近づく恐れ
非常に強い台風14号は12日、沖縄・先島諸島から次第に遠ざかった。今後17日以降、東シナ海から九州に接近する恐れが出てきた。周辺海域は大しけが続く見通しで、気象庁は今後の進路予想に注意を呼び掛けている。
気象庁によると、台風14号は14日にかけて東シナ海を北上した後、16日にかけて大陸沿岸付近で停滞。17日ごろから進路を東寄りに変えて九州に近づく恐れがある。沖縄は13日にかけて台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込み、大気の非常に不安定な状態が続きそうだ。さらに西日本も暖かく湿った空気の流れ込み方によっては台風接近前の17日ごろにかけて大雨の可能性がある。
新型コロナ「ミュー株」、抗体の効き目7分の1以下に 東大など研究
世界保健機関(WHO)が新たに監視対象にした新型コロナの変異ウイルス「ミュー株」には、ワクチンの接種でつくられる「抗体」が効きにくい可能性がある。そんな研究結果を、東大医科学研究所などのチームが報告した。従来の株に比べて、抗体が感染を防ぐ効果が7分の1以下になったという。
チームは、新型コロナがヒトの細胞に感染するときに重要な「スパイク」というウイルス表面のたんぱく質に着目。実験では、本物の新型コロナウイルスではなく、扱いやすい別のウイルスの表面にスパイクだけをつけた「偽ウイルス」を使った。
東京都で新たに1067人が感染 前週の日曜日から786人減少
東京都は12日、新型コロナウイルスの感染者を新たに1067人確認したと発表した。5日の日曜日から786人減り、前の週の同じ曜日を21日連続で下回った。12日までの1週間の平均では1384人となり、前週比54.3%だった。12日の新規感染者を年代別に見ると、20代の254人が最多で、30代187人、40代184人、10代137人、10歳未満111人と続いた。65歳以上の高齢者は66人だった。死者は50~90代の21人が判明した。
大阪府で1147人感染、1人死亡
大阪府は12日、府内で新たに1147人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表した。また、50代の男性1人が亡くなったことも確認された。府内の感染者は延べ19万561人、死者は計2871人になった。入院中の重症患者は前日より6人少ない271人で、確保する最大病床(605床)に対する使用率は44.8%。軽症中等症患者は前日より144人多い2005人で、確保病床(2722床)の使用率は73.7%になった。
菅政権、携帯料金引き下げ実現 大手も月2000円台プラン
菅義偉首相が看板政策の一つとして力を注いできたのが携帯電話料金の引き下げだ。安倍政権の官房長官時代から値下げに言及し、通信業界に「圧力」をかけてきた。今年春にはNTTドコモなど大手各社が月額2000円台の低料金プランを相次いで投入。「国際的に見ても安い水準」(総務省)となった。
「本気でやらないと大変なことになる」(通信業界関係者)―。強まる圧力に大手各社は屈した。ドコモが昨年12月に新プラン「ahamo(アハモ)」を発表し、値下げ競争が加速。すでに新プランを発表していたKDDI、ソフトバンクも戦略を見直し、各社がデータ通信容量20ギガバイトで2000円台のプランをそろえた。
IT関連の市場調査などを手掛けるMM総研(東京)の横田英明常務は「これだけの早さで値下げを実現できたのは、総務相を経験し、電波行政ににらみが利く菅氏だからこそだ」と評価する。菅首相が退陣の意向を表明したニュースに、苦汁を飲まされてきた携帯大手関係者は胸をなで下ろした。だが、値下げは「国民受けの良い政策」(横田氏)。首相が代わっても、この流れが大きく変わることはなさそうだ。