気象台が会見「命の危険迫っている」 特別警報の3県
福岡管区気象台と国土交通省九州地方整備局は10日午前6時45分から臨時の合同会見を開き、「これまで経験したことがないような大雨が降り続いている。命の危険が迫っている」として、ただちに身の安全を確保するよう呼びかけた。
大雨特別警報が出ているのは、鹿児島県の出水市、伊佐市、薩摩川内市、さつま町、湧水町、宮崎県のえびの市、熊本県の人吉市。鹿児島県の薩摩地方では午前3時29分、線状降水帯発生の情報が出た。鹿児島県さつま町紫尾山では1時間降水量が96.5ミリで、観測史上最大となった。気象台によると、上空の気圧の谷が南下したことなどで雨が降る領域が予想よりやや南にずれたという。11日午前6時までの24時間に降る雨の量は多いところで九州北部200ミリ、南部150ミリ。雨のピークは10日夕方までとみられる。
近畿・中国地方で激しい雨の恐れ、11日にかけ 土砂災害など警戒
近畿地方では11日にかけて、前線や湿った空気の影響で中・北部を中心に激しい雨が降る所がある見込みだ。気象庁は土砂災害や浸水、河川の増水に注意を呼び掛けている。また、記録的な大雨となっている中国地方でも11日にかけ、局地的に激しい雨が断続的に降る恐れがある。これまでの雨で地盤が緩んでいる場所があり、土砂災害に警戒が必要だ。
東京都で新たに950人感染、21日連続で前週上回る
東京都は10日、新たに950人が新型コロナウイルスに感染しているのを確認したと発表した。前週の土曜日(3日)に比べ234人増え、21日連続で前週の同じ曜日を上回った。10日までの1週間平均の感染者数は720・1人で前週の127・9%だった。新規感染者を年代別で見ると、20代が301人で最多。30代186人▽40代172人▽50代107人と続いた。65歳以上の高齢者は48人だった。
大阪で新たに200人感染 200人以上は6月3日以来
大阪府は10日、府内で新たに200人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表した。1週間前の土曜日より52人増え、感染者数は増加傾向にある。1日あたりの新規感染者が200人以上となるのは、226人だった6月3日以来。10日の感染者200人を年代別にみると、20代が64人で最も多く、約3割にのぼった。30代の31人、10代の28人が続き、若者の感染者が目立った。