群馬、石川、熊本13日解除 政府のまん延防止措置
政府は10日午後、新型コロナウイルス感染症対策本部(本部長・菅義偉首相)を持ち回りで開き、群馬、石川、熊本3県に適用している「まん延防止等重点措置」について、期限の13日をもって解除することを決定した。解除後の重点措置地域は埼玉、千葉、神奈川など5県となる。
大規模接種センター、全国対象に 予約は東京2割、大阪3割止まり
自衛隊が東京と大阪に開設した新型コロナウイルスワクチンの大規模接種センターを巡り、防衛省は10日、接種予約枠の空きが目立ち始めたとして、予約の対象地域を首都圏と京阪神圏から全国に拡大した。同日午後からインターネット予約を受け付け始めた。65歳以上としている対象年齢の引き下げも検討する。防衛省によると10日午後5時現在、センターの第4、5週(14~27日)の接種予約枠(21万人分)は東京で2割程度、大阪で3割程度の受け付けにとどまる。
インド株、7月上旬にも国内主流に 感染力1.8倍 新型コロナ
国内での感染拡大が懸念される新型コロナウイルスのインド株について、英国株よりも感染力が高く、従来のウイルスと比べて約1.8倍に高まったとの推計結果を、京都大と北海道大のチームが10日までにまとめた。国内のインド株感染者は増加傾向で、7月上旬にも現在主流となっている英国株と逆転すると試算している。
全国的に真夏日多く 11日も熱中症注意―気象庁
日本列島は10日、全国的に高気圧の影響で晴れて気温が上がった。気象庁によると、全国最高は大分県日田市の34.9度で、35度以上の猛暑日にならなかったが、北海道でも今年初めて30度以上の真夏日になる所が相次いだ。10日の主要都市の最高気温は東京都心(千代田区)と名古屋市が30.7度で、都心は3日連続の真夏日。大阪市は32.1度、福岡市は31.3度だった。午後5時までに真夏日になった所は今年最多の325地点で、全国観測点の3割強に上った。
柏崎刈羽原発、89カ所で安全工事せず テロ対策以外でも不備
東京電力は10日、原子力規制委員会の安全審査を通過した柏崎刈羽原発(新潟県)の7号機について、審査に沿って実施すべき安全対策工事のうち、89カ所でやっていないにもかかわらず実施済みと判断していたと発表した。同原発ではテロ対策の不備が明らかになっているが、安全対策でもずさんな実態が浮かんだ。
安全対策工事について、東電は1月12日に全て完了したと発表した。ところがその後、火災感知器の設置や空調関連の設備などの工事を17カ所でしていなかったことが判明した。これを受け、東電は総点検をしたところ、原子炉建屋の壁にケーブルなどを入れる配管を通す際、貫通部72カ所の周辺に耐火材を取り付けていなかったことも確認した。規制委の安全審査を受け、発電所内の火災防護区域が変更され防火工事が必要になっていたのに、東電社内の情報共有に不備があったり、施工業者に正しく工事を発注できていなかったりした。