2021年5月10日

菅内閣 「支持する」9ポイント減の35%、内閣発足以降最低に
NHKは、今月7日から3日間、全国の18歳以上を対象にコンピューターで無作為に発生させた固定電話と携帯電話の番号に電話をかける「RDD」という方法で世論調査を行った。調査の対象となったのは、2092人で、60%にあたる1248人から回答を得た。

菅内閣を「支持する」と答えた人は、先月より9ポイント下がって35%と去年9月の内閣発足以降、最も低くなった。一方、「支持しない」と答えた人は、5ポイント上がって43%で、不支持が支持を上回った。

高橋内閣官房参与「コロナ感染者数はさざ波」ツイート 批判殺到
内閣官房参与を務める高橋洋一・嘉悦大教授は9日、自身のツイッターに、主要国の新型コロナウイルスの新規感染者数を比較するグラフを掲載した上で「日本はこの程度の『さざ波』。これで五輪中止とかいうと笑笑」と書き込んだ。

これに対し、インターネット上では、「ウチの母親も『この程度のさざ波』の中で亡くなったんですよ」「一人ひとりの命が失われていくことに対し、笑笑って…人の命をなんだと思ってるのですか」「医療従事者の前で、さざ波と言えるのか」「国内死者が1万人を超えているのに、笑いで表現するのは不適切」などと批判が殺到している。

高橋氏の投稿について、菅義偉首相は10日の参院予算委員会で「個人の主張について、私から答弁することは控えるべきだろうと思う」と述べるにとどめた。加藤勝信官房長官も10日の記者会見で「内閣官房参与の個人としての発言で、政府としてコメントすることは従来、差し控えている」とした。

「奄美・沖縄」世界自然遺産登録へ 日本で10年ぶり5件目
環境省は10日、日本政府が世界自然遺産に推薦する「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」(鹿児島、沖縄両県)について、登録の可否を事前審査する国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関、国際自然保護連合(IUCN、本部・スイス)が「登録が妥当」と勧告したと発表した。登録されれば、日本の自然遺産登録は2011年の小笠原諸島(東京都)以来で、10年ぶり5件目。

奄美・沖縄にはアマミノクロウサギやヤンバルクイナなど多くの希少種が生息する。日本政府は当初、2018年夏の世界自然遺産登録を目指し、17年2月にユネスコに推薦。しかしIUCNは18年5月、希少な動植物を保護するための対象区域を包括的に指定できていないなどとして、登録延期を勧告した。

桜前線が最東端に到着 根室でチシマザクラ開花
北海道根室市と市観光協会は10日、チシマザクラの標本木の開花を宣言し、桜前線が本土最東端に達した。2018年まで7年連続で桜の遅咲き日本一だったが、ここ2年は同じく北海道の釧路市や稚内市のエゾヤマザクラの方が遅かった。根室市での標本木観測は1960年からで、開花が最も遅かったのは84年の5月30日。今年は平年より8日早かった。

東京・新宿の保育園で園児ら37人感染
東京都新宿区は10日、区内の私立保育園で新たに園児7人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。クラスターが発生しており、感染者は園児28人と職員9人の計37人になった。重症者はいないという。区によると、4月下旬に職員2人の感染が確認された後、5月2日までに園児21人と職員7人の感染も判明。陰性となった園児らへの2度目の検査でさらに7人が陽性となった。同園は4月27日から休園している。

早大が学生PCR検査へ 毎週、無料 5月中にも 対面授業は継続
早稲田大(東京都新宿区)が新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、希望する学生と教職員を対象に毎週、無料でのPCR検査を検討していることが10日、大学関係者への取材で分かった。

大阪府知事「一番悪い」 立憲・枝野氏
「一番悪いのは大阪府知事だ」。立憲民主党の枝野幸男代表が10日の衆院予算委員会で、大阪府の吉村洋文知事による新型コロナウイルス対応を批判する一幕があった。2回目の緊急事態宣言の解除後、重症病床を縮小したと指摘し、「明らかな判断ミス」と酷評。その上で「無責任な知事も残念ながらいるのだから、政府はしっかり対応してほしい」と求めた。

柏崎刈羽原発、15年にもID不適切使用 父親カードで制限区域に
東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)で2015年8月、東電が作業を委託していた会社の作業員が同じ会社で働く父親のIDカードを取り違えて使い、立ち入りが制限される「周辺防護区域」に入っていた。東電への取材で判明した。この区域へ入る際に警備員がチェックしていたが、違和感を持ちながらも通過させていた。東電の担当者は「改善策の検討を進めていく」と話している。