2025年9月8日 今日の出来事

高市、小泉氏が後継争いと注視 英メディア

高市、小泉氏が後継争いと注視 英メディア

英紙フィナンシャル・タイムズ電子版は7日、辞任を表明した石破茂首相(自民党総裁)の後継について、高市早苗前経済安全保障担当相と小泉進次郎農相が争うことになるとの見方を報じた。石破氏辞任の背景として、参院選で議席を大幅に伸ばした参政党を念頭に「小規模ポピュリスト政党の台頭で党内のひずみが悪化している」と分析した。

英ニュースサイトのインディペンデントも、高市氏と小泉氏が「ポスト石破」の有力候補だと報道した。高市氏は「党内の有力な強硬派」の支持を得ると予想。今後の自民党政権の方針が、米国の日本周辺地域の外交政策に重大な影響を与える可能性があるとの専門家の見方も紹介した。

韓国紙、「高市首相」を警戒 石破氏退陣に落胆広がる

韓国紙、「高市首相」を警戒 石破氏退陣に落胆広がる

石破茂首相の退陣表明について、韓国の有力紙は8日、1面などで大きく報じた。現地では石破氏は韓国に対して「友好的」と受け止められていただけに、首相交代による日韓関係への悪影響を懸念。東亜日報は、次期首相候補の一人とされる高市早苗前経済安全保障担当相について「強硬保守層の支持が厚く、安倍晋三元首相の路線を継承するため『女性版安倍』とも呼ばれる」と紹介した。

韓国メディアは、小泉進次郎農林水産相と高市氏が次期首相選びでの軸になると伝えた。特に高市氏が「従軍慰安婦」という表現に否定的な立場を取り、前回の自民党総裁選で首相就任後も靖国神社への参拝を続けると明言したことから、韓国側では警戒感が強まる。聯合ニュースは「高市氏が首相に就けば両国関係が悪化する可能性が高い」と伝えた。

自民総裁選、党員投票含め実施へ 投開票は10月4日で調整

自民総裁選、党員投票含め実施へ 投開票は10月4日で調整

自民党は石破茂首相の退陣表明を受けた臨時総裁選について、党員投票を含む「フルスペック型」で実施する最終調整に入った。複数の党幹部が8日明らかにした。投開票を10月4日とする日程で調整している。

自民は8日、総裁選の実施形式について協議するための幹部会合を党本部で開催。党幹部は「党には100万人の党員がいる。フルスペックで調整している」と明らかにした。9日の党総裁選挙管理委員会で改めて協議し、総務会で正式決定する方針。

日経平均が大幅続伸、一時上げ幅800円超 取引時間中最高値に迫る

日経平均が大幅続伸、一時上げ幅800円超 取引時間中最高値に迫る

週明け8日の東京株式市場は日経平均株価(225種)が大幅続伸し、終値は前週末比625円06銭高の4万3643円81銭だった。午前中には上げ幅が一時800円を超え、8月18日の史上最高値(4万3714円31銭)を上回る場面もあった。財政規律派とされる石破茂首相が退陣を表明し、次期政権で財政拡張が進みやすくなるとの観測から外国為替市場で円売り・ドル買いが一時進行。輸出関連株を中心に幅広い業種の銘柄が買われた。

長期的な株高基調にならず 首相退陣表明で大幅上昇

石破茂首相の退陣表明を受け、8日の東京株式市場の日経平均株価は一時800円超値上がりした。参院選の自民党大敗で内政が停滞していたため、次期政権への期待が高まった格好だ。ただ、市場関係者の間では長期的な株高基調にはならないとの見方が多い。

実質GDP、年2.2%増に上方修正 個人消費上振れ…4~6月期改定値

実質GDP、年2.2%増に上方修正 個人消費上振れ―4~6月期改定値

内閣府が8日発表した4~6月期の国内総生産(GDP、季節調整済み)改定値は、物価変動の影響を除いた実質で前期比0.5%増、この成長ペースが1年続いた場合の年率換算で2.2%増となった。個人消費が上振れし、8月発表の速報値(前期比0.3%増、年率1.0%増)から上方修正された。プラス成長は5四半期連続。

内訳は、内需の柱の個人消費が0.4%増(速報値は0.2%増)に上方修正。猛暑で飲食サービスの利用が伸びて押し上げられた。民間在庫は原材料在庫の増加により、寄与度が速報段階のマイナス0.3%からマイナス0.0%に修正された。

8月の全国企業倒産805件 3カ月連続で前年上回る

8月の全国企業倒産805件 3カ月連続で前年上回る

東京商工リサーチが8日発表した全国の8月の企業倒産件数(負債額1千万円以上)は前年同月比11・3%増の805件で、3カ月連続で前年同月を上回った。うち、物価高による倒産は55件で、木造建築などを手がけ建材価格高騰の影響を受ける総合工事業が増えた。人手不足に関連する倒産は23件だった。

産業別では、飲食店を含むサービス業は242件と最多で、高止まりの傾向が続く。建設業は44・6%増加し175件だった。小売業は18・9%増だった。

日本海側に前線停滞、急な風雨も 太平洋側は厳しい残暑…気象庁

日本海側に前線停滞、急な風雨も 太平洋側は厳しい残暑―気象庁

東北南部や北陸、中国地方では8日、日本海側に延びる前線の影響で大雨になる所があった。前線は10日にかけて停滞し、大気の不安定な状態が続く見込み。気象庁は東北から九州の広い範囲で急な強い雨や突風、落雷、ひょうに注意するよう呼び掛けた。

新潟県村上市・高根では8日午後1時半までの24時間雨量が211ミリ、山形県鶴岡市・荒沢では午後1時50分までの同雨量が128ミリ、松江市・鹿島では午後5時までの同雨量が107ミリに上った。

一方、関東から九州の太平洋側は晴れ、35度以上の猛暑日になる所が相次いだ。甲府市で37.7度、浜松市天竜区で37.3度を観測。東京都心(千代田区)は35.0度で、今年29日目の猛暑日となり、年間最多記録を伸ばした。

道頓堀川に29人飛び込む 阪神優勝で 03年には死者も

道頓堀川に29人飛び込む 阪神優勝で 03年には死者も

プロ野球・阪神タイガースが7日に2年ぶりのセ・リーグ優勝を決め、8日午前0時半現在、大阪・ミナミの道頓堀川(大阪市中央区)に29人が飛び込んだのを確認したと大阪府警が明らかにした。

道頓堀川では2003年のリーグ優勝時に約5300人が飛び込んだとされ、死者も出ている。大阪府警は今回、1000人態勢で雑踏警備に当たり、飛び込みをあおらないよう川沿いの遊歩道の一部を立ち入り禁止とし、人が滞留しないよう川にかかる戎(えびす)橋を一方通行にする措置を取った。

佐賀県警のDNA型鑑定に不正 科捜研職員、7年超で130件

佐賀県警のDNA型鑑定に不正 科捜研職員、7年超で130件

佐賀県警は8日、科学捜査研究所(科捜研)に所属する40代の男性技術職員が、実際には行っていないDNA型鑑定を実施したように装う虚偽の報告や、鑑定結果に関する書類の日付改ざんの不正行為をしていたと明らかにした。2017年6月~24年10月の7年超で130件の不正を確認。県警は8日付で職員を懲戒免職処分とし、虚偽有印公文書作成・同行使や証拠隠滅などの疑いで書類送検した。

稲刈り後の水田にサギ カエルやバッタ捕食しやすく 千葉・香取

稲刈り後の水田にサギ カエルやバッタ捕食しやすく 千葉・香取

県内有数の米産地である香取市小見川の田んぼで、稲刈りに合わせて多数のサギが集まっている。

集まっているのは全身が白いことから通称シラサギと呼ばれるダイサギ、チュウサギ、コサギなど。農家などによると、稲を刈るとカエルやバッタが飛び出し、捕食しやすくなるらしい。

3年ぶり各地で皆既月食 赤黒い満月夜空に

3年ぶり各地で皆既月食 赤黒い満月夜空に

月が地球の影に入って暗くなる皆既月食が8日未明、全国各地で起きた。日本では2022年11月8日以来、約3年ぶり。南西の夜空に浮かぶ月が徐々に欠け、皆既中に赤黒く光る様子が肉眼で確認できた。

国立天文台によると、午前1時27分から満月の一部が欠け始め、同2時半から3時53分まで皆既食に。再び部分食となり、4時57分に終了した。

中国外務省 維新・石平議員に「入国禁止」「財産凍結」の制裁措置

中国外務省 維新・石平議員に「入国禁止」「財産凍結」の制裁措置

中国外務省は8日、日本維新の会の石平(せきへい)参院議員に対し入国禁止や、中国国内の財産凍結の制裁を科すと発表した。国内法に基づく措置で即日実施した。

同省は制裁の理由として、台湾や歴史、沖縄県・尖閣諸島を巡る問題などで中国の主権を損ねる言論を拡散したと主張し、靖国神社への参拝も挙げた。

島しょ国首脳会議、ソロモンで開幕 対中関係で温度差

島しょ国首脳会議、ソロモンで開幕 対中関係で温度差

太平洋の島しょ国・地域で構成する「太平洋諸島フォーラム(PIF)」の首脳会議が8日、ソロモン諸島で開幕した。会期は12日までで、気候変動対策や開発協力などについて討議する。議長を務めるソロモンのマネレ首相は演説で「難しい課題に直面する中、集団的な努力を導くことが使命だ」と述べた。

PIF内では、中国と安全保障協定を締結したソロモンなどと、台湾と外交関係を維持するパラオなどとの間で、対中関係を巡り温度差がある。中国はPIFのパートナーから台湾を排除するよう圧力をかけており、今回は紛糾を避けるため、中国や米国など約20の域外パートナーの招待を見送った。