石破氏、大敗は「痛恨の極み」 支援者ら、続投に歓迎と諦め
石破氏、大敗は「痛恨の極み」 支援者ら、続投に歓迎と諦め【24衆院選】
衆院選での与党過半数割れを受け、自民党総裁の石破茂首相は28日、記者会見に臨んだ。大敗について「痛恨の極み」とした上で「謙虚に受け止める」と繰り返し強調。会見では総裁続投の意向も表明したが、地元では歓迎と諦めの声が交錯した。
午後2時、東京・永田町の自民党本部。会見冒頭、「極めて厳しい審判をもらった。自民党は心底反省し、生まれ変わっていかなければならない」と普段通りの口調で振り返った。
裏金関与の候補、17勝27敗で大きく負け越し 自民敗北につながる
裏金関与の候補、17勝27敗で大きく負け越し 自民敗北につながる
27日投開票の衆院選では、自民党派閥裏金事件が大きな争点となった。事件に関係して党から公認を得られなかったり、比例代表での重複立候補が認められなかったりした44人は、17勝27敗と大きく負け越し、自民の敗北につながった。
事件の震源地となった旧安倍派幹部では、事務総長経験者の下村博文元文部科学相(東京11区)と高木毅元国対委員長(福井2区)が落選した。下村氏は党員資格停止1年、高木氏は同6カ月の処分を受け、公認を得られず無所属で選挙戦に臨んだ。福井2区では、高市早苗前経済安全保障担当相の夫である自民元職の山本拓氏が無所属で立候補する保守分裂の構図となり、共倒れとなった。
旧二階派では、事務総長だった武田良太元総務相(福岡11区)が日本維新の会の新人に競り負け、比例重複が認められなかったため落選した。閣僚経験者では旧安倍派の丸川珠代元五輪担当相(東京7区)、西村明宏元環境相(宮城3区)らも敗れた。大分2区は保守系無所属が制し、自民、立憲民主党とも公認候補が敗れた。
非公認となった10人のうち7人が落選した一方、平沢勝栄元復興相(東京17区)、萩生田光一元政調会長(東京24区)、西村康稔元経済産業相(兵庫9区)の3氏は議席を維持した。
落選受け公明の石井代表が辞任へ 衆院選で8議席減「続投は困難」
落選受け公明の石井代表が辞任へ 衆院選で8議席減「続投は困難」
公明党の石井啓一代表が衆院選での落選を受け辞任する見通しとなった。31日の党会合で次期代表を選出する日程を協議する方向だ。関係者が28日、明らかにした。石井氏は同日の記者会見で、自身の進退に関し「議員でなくなれば、代表を続けるのは困難が伴う」と言及した。公明は公示前の32議席から8議席減らし、24議席にとどまった。来年夏の東京都議選と参院選を控え、党の再建を急ぐ方針だ。