「ウラジーミル。君と僕は、同じ未来を見ている」「ゴールまで、ウラジーミル、二人の力で、駆けて、駆け、駆け抜けようではありませんか」

「ウラジーミル、君と僕は同じ未来を見ている」東方経済フォーラム、令和元年9月5日 国際

プーチンと27回会談した男がいまさら…安倍元首相「私も説得したい」「核兵器共有」に “ご都合主義” の声…FLASH編集部

プーチンと27回会談した男がいまさら…安倍元首相「私も説得したい」「核兵器共有」に “ご都合主義” の声(FLASH 投稿日:2022.02.28 19:15)

安倍晋三元首相が、2月27日、『日曜報道 THE PRIME』(フジテレビ系)に出演。ウクライナ問題に言及した内容が、波紋を広げている。

25日には、ツイッター上で、ロシアのウクライナ侵攻について《ロシアによるウクライナへの侵攻は、戦後私たちがつくってきた国際秩序に対する深刻な挑戦であり、断じて許すわけにはいきません。》と呟いた安倍元首相。

首相時代には、ロシアを11回訪問し、プーチン大統領と27回も会談してきた。2019年、ウラジオストクで開催されたロシア主催の「東方経済フォーラム」では、日露平和条約締結を呼びかけるため、「ウラジーミル、君と僕は同じ未来を見ている。ゴールまで2人の力で駆け抜けよう」とまで呼びかけている。

さんざん親密ぶりをアピールしてきただけに、安倍元首相の呟きには、「プーチンを説得してください」との声が多く寄せられていた。

しかし、番組内で安倍元首相は、「もちろん説得できたら私も説得したいんですが……。まずはいま、G7の首脳たちも結束を固め、その上でプーチンに対する説得をおこなっている。あるいは外交的な要求、要請、交渉をおこなっていくんだろうと思います」と語るにとどめた。

そのうえ、ウクライナ問題に “便乗” するかのように、アメリカの核兵器を日本国内に配備して共同運用する「核共有」についても言及。「日本は核拡散防止条約(NPT)の加盟国で非核3原則があるが、世界はどのように安全が守られているかという現実について議論していくことをタブー視してならない」と私見を述べたのだ。

こうした言説に、ネット上では「ご都合主義だ」といった批判が噴出している。

《自分に都合が良い話だけするのが最高に安倍さん。あれだけ固執した北方領土と平和条約については何かないの》

《浅はかでご都合主義で恥知らず 元総理大臣だったことが恥ずかしいですね!!》

《安倍元首相は首相在任中「ウラジーミル、シンゾウ」と仲の良さをアピールしてプーチン大統領の増長に加担したわけですから応分の責任を果たすべきなのに、まるで他人事ですね》

 そもそも、安倍元首相の対ロシア外交は、成功したとは言いがたい。ある政治ジャーナリストが、こう語る。

「2016年におこなわれた日露首脳会談では、『北方領土返還か』と騒がれたものでした。しかし、結果は返還どころか、共同経済活動に日本が約3000億円投入すると約束させられただけ。

その後、北方領土はロシアのミサイルや軍隊の配備が進み、“軍事要塞化” していると言われるほどです。

プーチン大統領との友達アピールも大した実を結ばなかった安倍元首相が、いまさらウクライナ問題を語り、そのうえ核共有にまで触れたとなれば、“ご都合主義” と言われても仕方ないのでは」

(SmartFLASH)

東方経済フォーラム全体会合 安倍総理スピーチ…首相官邸

東方経済フォーラム全体会合 安倍総理スピーチ…首相官邸

東方経済フォーラム全体会合 安倍総理スピーチ-令和元年9月5日 | 政府広報オンライン

プーチン大統領、お招きに感謝いたします。本年もここ、ウラジオストクで御一緒できることを大変喜ばしく存じます。ブリリョフさん、今年、また御一緒できて、うれしく思います。そして、壇上においでの指導者の皆様。お一人、お一人、どなたも私自身よく存じ上げ、心から尊敬申し上げている方ばかりであります。

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プーチン大統領、ウラジーミル、会場の皆さんは、今回の私たちの会談が27回目だったことを、御存じないかもしれません。そこはよく知っていただく必要がありますね。皆さんには是非、プーチン大統領と私は、幾度も幾度も食事をともにしたので、皆さんが言う「塩1プード分、一緒に食べた」仲なんだと御理解いただく必要があります。

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日本とロシア、一緒に未来をつくるのは、今であります。日本人とロシア人は、労働の喜びを分かち合い、若者同士は屈託のない笑いをともにする中で、歴史上初めて夢を一緒に見る力を、そしてその習慣を育み合っているのではないでしょうか。ウラジーミル。君と僕は、同じ未来を見ている。行きましょう、プーチン大統領。ロシアの、若人のために。そして、日本の、未来を担う人々のために。

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日露の新しい協力関係は、我々二人の努力によって、着実に、その姿を見せつつあります。そしてその先に、平和条約の締結という歴史的使命がある。未来を生きる人々を、これ以上、もう待たせてはならない。ゴールまで、ウラジーミル、二人の力で、駆けて、駆け、駆け抜けようではありませんか。歴史に対する責任を、互いに果たしてまいりましょう。