「中等症は自宅療養」 これは政府が国民を見捨てたことを意味する

政治・経済・社会

自宅療養とは、政府が国民を見捨てたこと

政府は8月2日夕、新型コロナウイルス感染症の医療提供体制に関する閣僚会議を首相官邸で開き、肺炎などの症状がある中等症について重症化リスクが高い人を除き、自宅療養とすることを決めた。

家庭内感染の恐れや自宅療養が困難な場合はホテルなどの宿泊療養も可能とする。デルタ株の広がりによって全国の新規感染者が1万人を超える日もあり、病床不足への懸念が強まっており、これまでの原則入院から事実上の方針転換となる。

この決定には問題が多い。

問題点1 自宅療養者が増えれば容体急変時に迅速に対応できない恐れが多分にあり、感染者は自宅で重症化し手遅れになる可能性がある。

問題点2 中等症はすでに肺炎が広がっており、中等症Ⅱでは酸素投与が必要な状態である。国民が想像するイメージより相当深刻な状態である。

結局、政府はこれまで、医療施設やホテル・プレハブなどでの保護・診療施設の拡充を怠ったため、増加する患者を診ることが出来なくなったのである。

怒りを込めて言う。自宅療養とは、政府が国民を見捨てたということである。

重症、中等症、軽症に関して、われわれ国民が抱いているイメージと政府や医者が定義している状況と大きく異なっていることを説明した記事及びツイッターがあるので、以下に紹介する。

一般の人が考えている症状と、医師が考える症状とはこんなに違う

新型コロナ ”そのイメージ、ズレてるかも” 医師の投稿が話題(NHK 2021年7月30日 16時19分)より

感染の拡大が続く新型コロナウイルス、一般の人が考えている重症などの症状と、医師が考える症状との違いをイラストで示したツイートが話題になっていて「このズレは恐ろしい」などといった声が寄せられています。

イラストを投稿したのはアメリカで内科医として活動する安川康介さんです。

軽症”については一部の人のイメージでは「全然平気、風邪程度」ですが、医師にとっては、酸素の投与はいらないものの咳が続いている状態を示しています。
また”中等症”は一部の人は「息苦しさが出そう」ですが、医師にとっては「肺炎が広がっていて多くの人にとって人生で一番苦しい」状態としています。

そして”重症”は、一部の人は「入院が必要だろう」というイメージですが、医師には「助からないかもしれない」という深刻な状況だとして、大きなギャップがあることを示しています。

また「軽症や中等症といってもピンとこない方もいるので、スライドを作ってみました」
「日本の『重症』の定義は人工呼吸器や集中治療が必要な状態です」
などと絵でわかりやすく説明した動機も投稿しています。

日本の医療現場での正式な分類は「軽症」「中等症1」「中等症2」「重症」の4つの段階に分けられています。

このうち「中等症」は、呼吸困難や肺炎の所見がある「中等症1」と酸素の投与が必要なほど症状が悪化した「中等症2」に分類されています。

【出典】厚生労働省 新型コロナウイルス感染症 診療の手引き 2020 19-COVID 版 1.第4 29ページ