国際刑事裁判所長に赤根智子氏、日本人初 プーチン大統領に逮捕状で、ロシアは赤根氏を指名手配

国際刑事裁判所 新たな所長に赤根智子裁判官を選出 日本人初 国際

国際刑事裁判所長に赤根智子氏、日本人初…プーチン大統領に逮捕状でロシアが指名手配(読売新聞 2024/03/11 21:54)

集団殺害や人道に対する罪、戦争犯罪などに関与した個人を訴追する国際刑事裁判所(ICC、オランダ・ハーグ)の所長選挙が11日、非公開で行われ、赤根智子判事(67)が選出され、所長に就任した。2002年に設立されたICCの所長に日本人が就任したのは初めてとなる。

ロシアのウクライナ侵略での戦争犯罪や、イスラエルとイスラム主義組織ハマスの戦闘を巡る国際法違反を追及するICCのかじ取りを赤根氏が担う。

赤根氏は電話取材に応じ、「皆の大変な思いを背負った気持ちだ。ICCの判事や検事、職員が正義を実現するための環境作りにまい進したい」と述べた。所長選は判事18人が互選した。所長の任期は3年。選挙はポーランド人のピオトル・ホフマンスキ前所長の任期満了に伴い実施された。

ICCには124の国・地域が加盟する。23年3月には、ウクライナの占領地域から多数の子供を強制移送した戦争犯罪の疑いでプーチン露大統領らに逮捕状を出した。赤根氏はこの件を審理した判事3人の1人で、ロシアは赤根氏を指名手配して報復した。

赤根氏は愛知県出身で、1982年に検事に任官した。最高検検事兼外務省国際司法協力担当大使などを経て、2018年に日本人3人目となるICC判事に就任した。

国家間の紛争を解決する国際司法裁判所(ICJ、ハーグ)では、皇后雅子さまの父・小和田恒氏が09~12年に所長を務めた。