醜聞まみれ世耕弘成氏を狙い撃ち? 自民党青年局の“破廉恥パーティー”は元秘書が企画運営

自民党和歌山県連の懇親会 政治・経済

醜聞まみれ世耕弘成氏を狙い撃ち? 自民党青年局の“破廉恥パーティー”は元秘書が企画運営(日刊ゲンダイ 公開日:2024/03/09 11:00 更新日:2024/03/09 11:00)

不適切にもほどがある。自民党青年局が開いた懇親会に露出度の高い衣装をまとった女性ダンサーが複数招かれ、参加者と濃厚接触していたことが判明。主管したのは和歌山県連で、世耕弘成前参院幹事長の元秘書が企画運営を担っていた。裏金問題が火を噴く中、破廉恥パーティーを決行した上、公費でエンジョイした疑いもある。自民党の倫理観は上から下まで底抜けなのがハッキリした。

疑惑の乱痴気パーティーが開かれたのは昨年11月18日。裏金をめぐり、東京地検特捜部が派閥の事務方の任意聴取を進めていると報じられた日だった。会場は和歌山市内のホテル。青年局近畿ブロック会議後の懇親会のテイで、党本部青年局の国会議員や近畿2府4県の若手地方議員、党関係者ら約50人が参加したという。

動画を入手した産経新聞(電子版=8日配信)が特報した。

産経によると、参加者はダンサーに口移しでチップを渡したり、首に手を回されたり、尻を触ったりするなどご満悦な様子。衣装の雰囲気からして、ベリーダンサーのようだ。企画した世耕氏の元秘書の川畑哲哉県議は「彼女たちは世界的に活躍するダンサーであり、多様性の表現として出演を依頼した」と釈明し、県連幹事長の山下直也県議は「こんな余興が準備されているのは知らなかった」と話したという。参加した青年局長の藤原崇衆院議員と、局長代理の中曽根康隆衆院議員が8日、辞任した。

支払いは公費か裏金か

「青年局長は若手議員の登竜門。将来を嘱望される人間が率いる組織が、ダンサーを余興に呼んでワイワイやっていたとは呆れて物が言えません。自民党は若手もベテランもそういう価値観だということ。そんな面々が刷新本部で侃々諤々なんてマンガですよ。梶山弘志幹事長代行は〈公費は出ていないということだけは確認できている〉と言っていましたが、だとしたら裏金で会計したのか」(政治ジャーナリスト・角谷浩一氏)

川畑県議はご当地アイドルのプロデュースに精を出すなど、“女性登用”にご執心のようだ。それにしても、世耕氏周辺の醜聞が絶えない。裏金づくり発覚に続き、地元有権者に入手困難な高級クッキーを贈ったとしんぶん赤旗で報じられ、公選法違反(寄付行為の禁止)に抵触した疑いも浮上。まるで狙い撃ちだ。

「二階元幹事長サイドから情報が流れているのではないか。世耕氏は総理を目指すと公言し、衆院鞍替えを狙って二階氏引退を首を長くして待っている。目障りでしかない」(与党関係者)

世耕氏は参院政治倫理審査会にフルオープンで出席するというから、弁明が楽しみだ。