細野晴臣「神宮外苑」再開発を批判「もううんざり。駅前はみんな同じデザイン」に賛同あふれる

細野晴臣「神宮外苑」再開発を批判 社会

細野晴臣「神宮外苑」再開発を批判「もううんざり。駅前はみんな同じデザイン」に賛同あふれる(FLASH編集部 投稿日:2023.08.25 20:06)

各所で見直しを求める声があがっている、明治神宮外苑地区の再開発事業。ミュージシャン・細野晴臣氏が再開発を批判したコメントが、話題を呼んでいる。

「神宮外苑では、神宮球場とラグビー場の建て替えや、高層ビル3棟を建設する再開発計画が進められています。およそ3000本の木の伐採が認められており、名物・イチョウ並木の生育に与える影響も懸念されることから、反対運動が広がっています。

しかし、小池都知事は『認可は法令にのっとって適切におこなった』と語るなど、ひとごとのような言動で批判を浴びてきました」(週刊誌記者)

小池都知事のひとごと感は、4月に亡くなった音楽家・坂本龍一氏とのやり取りにも現れた。坂本氏は、闘病中だった3月初旬、小池都知事や永岡桂子文部科学相らに「目の前の経済的な利益のために、貴重な神宮の樹々を犠牲にすべきではない」と再開発の中止を訴える手紙を書いた。

だが、3月17日、小池都知事はこの手紙について「さまざまな思いをお伝えいただいた」としたうえで、「事業者でもある明治神宮にも送られた方がいいのではないか」と会見で語った。この “塩対応” ぶりは、会見当時だけでなく、坂本氏が亡くなった後も炎上している。

そうしたなか、「坂本龍一と神宮外苑を心配する」というサイトで、坂本氏とYMOの活動をしていた細野氏のコメントが24日までに公開された。細野氏は、こう述べている。

《もう再開発にはうんざりしています。多くの都市も駅前は皆同じデザインになり、戦後育まれた商店街が刈り取られてしまいました。その上に今度は東京で樹木の刈り取りです。拝金主義は理想的な都市を思い描けない、ということを都民に表明したのだと思いました。心配を通り越して絶望しています。》

SNSには、細野氏の意見に賛同する声が相次いでいる。

《細野晴臣氏の意見は正しい。松本隆氏も同じ事を言って、出身地の東京を離れ関西に移り住んだ。東京中心部に緑が無くなりビルや商業施設だけになったらどれだけ息苦しくなるのか、想像しただけでも嫌になる。》

《またいつものアウトレットとかららぽーととかのしょうもないあの感じでしょ?同じような店が入って、で他との違いを見せようとしてsk8パークとかグランピング施設とかサウナとかが併設される。マジでもう飽きたわw》

《私も、常に全く同じように思っていました。個々に個性的なネーミングで良い雰囲気の駅ビルが懐かしく感じます。なぜ、似たような街ばかり作るのか、理解できない。》

先のインタビューで、細野氏は《(樹木と)畏れつつ共存していくことが最善策なのは当然で、いつか森林都市ができることを夢想します》とも語っている。細野氏の思いは届くだろうか――。

( SmartFLASH )