岸田首相の演説に大ブーイング「民主党で失われた “日本の誇り” を取り戻す」…SNSでは「#自民党全員落選運動」が過熱

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岸田首相の演説に大ブーイング「民主党で失われた “日本の誇り” を取り戻す」…SNSでは「#自民党全員落選運動」が過熱(FLASH編集部 投稿日:2023.02.27 16:21)

自民党大会とはいえ、あまりに内向きな発言ではないか。

2月26日、岸田文雄首相は自民党大会で演説し、安倍晋三元首相の死去について「失ったものの大きさを実感せざるを得ません」と悼んだうえで、こう述べた。

「この10年は、民主党政権によって失われた日本の誇り、自信、活力を取り戻すために、みんなで力を合わせ、大きくこの国を前進させた『前進の10年』でありました。

今こそ、安倍元総理、そして菅前総理が築いてこられた『前進の10年』の成果の礎の上に、『次の10年』を創るため、新たな一歩を踏み出すときです。ともに、さらなる挑戦を続けていこうではありませんか」

演説では、「明治維新や先の大戦に匹敵する歴史の転換点」など、またも大仰な表現が含まれていた。

「『日本を、取り戻す。』は2012年衆院選、2013年参院選の選挙公約で、自民党が掲げたスローガンです。2016年参院選の選挙公約集では『日本を、4年前の混迷の時代に、後戻りさせてはなりません』と書き込むなど、『日本を取り戻す』は安倍元首相がよく使った表現です。2019年には、安倍元首相が『悪夢のような民主党政権』という表現まで用いるようになりました。

今回、岸田首相が演説に取り入れたのは、党内最大派閥で保守派が多い安倍派に気を使ったものでしょう。

内閣支持率の低迷に悩む岸田首相は、安倍派が離反したら政権がもちません。演説では改憲や防衛力強化にも重点を置いており、『ハト派』の宏池会会長という岸田カラーはどんどん薄れてしまっています」(政治担当記者)

岸田首相が、「民主党で失われた日本の誇り、自信、活力を取り戻す」と演説したことに、SNSでは批判的な声が多くあがった。投稿数も多く、一時「日本の誇り」がトレンド入りした。

《言い草まで誰かさんに似てきたよ 自分ら何年政権担当してんだよ たった3年の政党に責任なすりつけてんじゃねーよ》

《岸田さんは、頭のどっかで「安倍や菅の後で可哀想だ」と同情してた部分もあったけど、、、10年も前のことまだ言ってるんか?そして直近の10年のことは棚に上げるんですかね?ダメなリーダーの典型じゃんね》

《いや、我が国は自民党の30年間で所得・人口・国際競争力など数えたらキリがないほど後退してるがな》

《日本の誇りを失ったのは、どう考えても自民党政権、この10年で何もかも失われた》

2022年度、国民所得に占める税金や社会保険料の割合を示す「国民負担率」は47.5%。さらに、西村康稔経済産業相、世耕弘成参院幹事長、萩生田光一政調会長ら、「安倍派」の重鎮たちから、児童手当の所得制限撤廃に消極的な発言が相次ぎ、Twitterでは、《#自民党全員落選運動》というハッシュタグも盛り上がりを見せた。

岸田首相は演説でこうも述べている。

「この歴史の転換点に臨み、いま一度、10年前の政権奪還の原点、野党転落のどん底から毅然と立ち上がった原点に立ち戻りたいと思います。

それは、おごりを捨て、虚心坦懐に、徹底的に国民の声に向き合うことです。改めて、『政治は国民のもの』――この立党の精神に立ち返り、真摯に、地域の声、国民の声に耳を澄ませていこうではありませんか」

「政治は自民党のもの」の間違いではないのか。SNSでは自民党への大ブーイングが拡がっている。

( SmartFLASH )