時事通信は2月10～13日、全国18歳以上の2000人を対象に個別面接方式で世論調査を実施した。有効回収率は60.4％だった。
岸田内閣 「支持」27.8％（1.3ポイント増）、「不支持」42.2％（－1.4）
岸田内閣の支持率は前月比1.3ポイント増の27.8％、不支持率は同1.4ポイント減の42.2％だった。支持率は政権発足後最低だった先月をやや上回ったものの、政権維持の「危険水域」とされる30％割れは5カ月連続となった。
内閣を支持する理由（複数回答）
内閣を支持する理由（複数回答）では、「他に適当な人がいない」が最多の13.3％で、「首相を信頼する」5.0％、「首相の属する党を支持している」4.4％が続いた。
支持しない理由（同）は「期待が持てない」24.5％、「政策がだめ」18.1％、「首相を信頼できない」16.7％が上位を占めた。
首相長男を政務秘書官に起用した人事の是非
岸田文雄首相が長男の翔太郎氏を政務秘書官に起用した人事の是非については「適切ではなかった」が63.8％に上った。「適切だった」は11.4％、「どちらとも言えない・分からない」は24.9％だった。
新型コロナ対応 「評価する」48.3％、「評価しない」25.8％
新型コロナウイルスを巡る政府対応は、「評価する」が前月比7.4ポイント増の48.3％、「評価しない」は同5.4ポイント減の25.8％だった。
感染症法上の位置付けを5月8日から季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げることへの賛否は、「賛成」が56.2％に上り、「反対」の21.8％を大きく上回った。
LGBTなどの差別発言で首相秘書官更迭された問題
性的少数者（LGBTなど）や同性婚を巡る差別発言を理由とした首相秘書官更迭が政権運営にどの程度影響があると思うか聞いたところ、「大いに」が13.1％、「ある程度」が43.9％で、合わせると6割近くの人が影響があるとの認識を示した。「あまりない」は27.5％、「全くない」は5.3％だった。
政党支持率 「自民」23.4％（1.2減）、「立憲」3.8％（1.3増）
政党支持率は、自民党が前月比1.2ポイント減の23.4％、公明党が同0.9ポイント増の4.3％、立憲民主党が同1.3ポイント増の3.8％、以下、日本維新の会3.6％、共産党1.6％、国民民主党0.8％、れいわ新選組0.5％、ＮＨＫ党0.4％、参政党0.3％、社民党0.2％。「支持政党なし」は58.4％だった。
【元記事】
内閣支持微増２７．８％ 「危険水域」５カ月連続―時事世論調査（JIJI.COM 2023年02月16日17時02分）
秘書官更迭「政権に影響」５７％ 長男起用、６割超が不適切―時事世論調査（JIJI.COM 2023年02月16日17時28分）
