鈴木哲夫氏 国葬に関する岸田首相の説明は「丁寧に繰り返しただけ」旧統一教会との調査結果が同日にも疑問(スポニチ 2022年9月9日 16:44)
ジャーナリストの鈴木哲夫氏(64)が9日、TBS系情報番組「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」(月~金曜後1・55)に生出演。安倍晋三元首相の国葬に関し、岸田文雄首相が閉会中審査で説明したことに言及した。
岸田首相は、国葬は内閣府設置法などを根拠に実施できるとして「行政権の範囲内だ」と述べ、法的正当性を主張。安倍氏と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係調査を求められたが、否定的な考えを示し、今後の国葬実施に関しては「その都度、政府が総合的に判断するのがあるべき姿だ」と語った。総額16億6000万円程度とした概算費用に関しても「過去のさまざまな行事との比較においても妥当な水準」とした。
鈴木氏は「今までの記者会見で言ってたことをとにかく丁寧に繰り返しただけでしたよね」とバッサリ。「本当に聞きたかったのは、何で国会を開かなかったのか、なんで国会を無視して勝手に決めちゃったのか、予算、費用の問題、最初は2億5000万円だったのがいきなり16億円。私の取材では政権幹部は“30億”って口にしてる。こういうことを一切答えてない。今までのことを繰り返してる」と痛烈に批判した。
そして、「岸田さんが閉会中審査に出た山場と、自民党の調査を同じ日に発表」と自民党と旧統一教会の接点調査の結果発表を同じ日にしたことを疑問視。「例えば、ゴゴスマは約2時間しか番組がありません。岸田さんだけだったら2時間やる。統一教会が出てきたら1時間ずつになる。同じ日にバーンとぶつけたのも非常に戦略的に見える」と国葬に関する説明、旧統一教会との接点調査結果、両方をあえて同日にしたのではと首をかしげた。
鈴木氏は「そういう意味では幕引きを図ろうとしているが、世論やメディアがどこまでしっかり見ていくか」と今後も世論、メディアが厳しくチェックする必要があるとした。