ペルソナ・ノン・グラータ 日本は過去に4人に通告 茂木外相
茂木敏充外相は14日の記者会見で、外交官に国外退去を求められる「ペルソナ・ノン・グラータ(PNG、好ましからざる人物)」について、過去に日本がロシアなどの外交官少なくとも4人に通告し、外国から日本の外交官2人が通告されたと明かした。中国の薛剣(せつけん)・駐大阪総領事が高市早苗首相の台湾有事を巡る国会答弁に関してX(ツイッター)に投稿した内容を巡り、与野党から薛剣氏を国外退去とするよう求める声が出ている。
PNGは61年締結のウィーン条約などで定められる。受け入れ国は、外国から派遣された大使や外交官を指定し、理由を示さず国外退去を命じることができる。指定されれば、派遣国は外交官を召還するか、任務を終了させなければならない。
高市首相、金正恩氏との会談に意欲 拉致問題「突破口開きたい」
高市首相、金正恩氏との会談に意欲 拉致問題「突破口開きたい」
高市早苗首相は14日、横田めぐみさんの拉致から15日で48年となるのを前に、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記との会談に改めて意欲を示した。「日朝の新たな実りある関係に向けて、首脳同士で正面から向き合い、具体的な成果に結び付けていきたい」と述べた。首相官邸で記者団に語った。
首相は、2002年に拉致被害者5人が帰国して以降、帰国が実現していないことに関し「本当に申し訳なく思う」と陳謝した。そのうえで「私の代で突破口を開きたい思いでいっぱいだ。やれる限りのことをやっていく、その決意に満ちている」と強調した。
大谷翔平が4度目MVP、今回も30人全員が1位票を投じる「満票」…ア・リーグはジャッジ3度目
大谷翔平が4度目MVP、今回も30人全員が1位票を投じる「満票」…ア・リーグはジャッジ3度目
米大リーグの今季最優秀選手(MVP)が13日(日本時間14日)に発表され、ナショナル・リーグでドジャースの大谷翔平(31)が選ばれた。アメリカン・リーグのエンゼルスでプレーした2021、23年、ドジャースに移籍した24年に続く3年連続4度目の受賞で、4年連続を含む史上最多7度のMVPを誇るバリー・ボンズ(ジャイアンツなど)に次ぎ、歴代単独2位となった。過去3回と同様に今回も、投票権を持つ全米野球記者協会の記者30人全員が1位票を投じる「満票」で選出された。
インフル、前週比1・46倍 東北関東の5県で警報レベル
厚生労働省は14日、全国約3千の定点医療機関から3~9日の1週間に報告されたインフルエンザの感染者数は計8万4183人で、1機関当たり21・82人だったと発表した。前週比は1・46倍。東北や関東の計5県で、警報レベルとされる30人を上回った。
都道府県別で最も多かったのは宮城の47・11人で、埼玉45・78人、神奈川36・57人と続いた。少なかったのは高知3・13人、鹿児島4・02人、鳥取4・38人など。
中国で「鬼滅の刃」新作公開 前売り32億円突破
人気アニメシリーズの最新作「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来」が14日、中国で公開された。中国でも同シリーズの人気は高く、前売り券の売り上げは13日までに1億5000万元(約32億円)を超えた。
中国では上映作品は当局の厳しい検閲をパスしなければならない。「鬼滅の刃」は暴力シーンが多いことなどから通過は困難との観測も出ていた。8月に香港で公開されると、中国本土から映画目当てに「遠征」するファンも現れた。
米、台湾への武器売却承認 第2次トランプ政権初、中国反発
台湾外交部(外務省)は14日、米政府から総額3億3000万ドル(約510億円)相当の軍用機部品などに関する売却の通知を受けたと発表した。1月に発足した第2次トランプ政権が台湾への武器売却を承認したのは初めて。
米側の発表によると、売却対象はF16戦闘機やC130輸送機、台湾製戦闘機の予備部品など。台湾総統府は14日の報道官談話で「台米の安全保障パートナー関係の深化は、インド太平洋地域の平和と安定の重要な礎だ」と米台関係を誇示した。頼清徳政権は米国の要望に沿って防衛費の増額方針を表明している。
新たに調停成立、和解174人に 旧統一教会が元信者に解決金…東京地裁
新たに調停成立、和解174人に 旧統一教会が元信者に解決金―東京地裁
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に元信者らが献金の返還などを求めた集団調停で、全国統一教会被害対策弁護団は14日、新たに132人について東京地裁で調停が成立したと明らかにした。教団側が解決金として計約21億3300万円を支払う。これで計174人が和解に至った。
弁護団によると、調停は2023年7月以降に順次申し立てられ、これまでに222人が計約72億円の損害賠償を求めていた。今回調停が成立した132人は35都道府県と韓国に住む男女で、教団側はこれまでの成立分と合わせて総額約34億7600万円の解決金を支払うことになる。
クマ追い払いにドローン 岐阜・飛騨、猟犬の声や花火音で
岐阜県は14日、同県飛騨市古川町の果樹園で、山に向かって2台のドローンを飛ばし、クマが嫌がる猟犬の鳴き声や花火の音を出し、人間の生活圏から追い払う取り組みを実施した。周辺でクマの目撃情報や果物への被害があった。
午後1時ごろから、県の委託を受けた京都府福知山市の業者「アエロジャパン」の担当者がドローンを飛ばした。ドローンは高さ50~80メートルほどまで上がり「ワンワン」という鋭い鳴き声や、花火の「パンパン」という音が響いた。県はクマのふんや食害の数を比較するなどして効果を検証する。

