2025年11月8日 今日の出来事

高市首相、武力行使をともなう台湾有事は「存立危機事態になり得る」 中国を名指し 異例の言及

高市首相、武力行使をともなう台湾有事は「存立危機事態になり得る」 中国を名指し 異例の言及

高市早苗首相は7日の衆院予算委員会で、中国による台湾への侵攻を巡り、「戦艦を使って、武力の行使を伴うものであれば、どう考えても存立危機事態になり得るケースだ」と述べ、集団的自衛権の行使が可能になるという認識を示した。特定の国を名指しして、自衛隊の防衛出動につながる事態の想定を明らかにするのは極めて異例だ。

立憲民主党の岡田克也元外相の質問に答えた。

首相の存立危機発言は「危険」 立民野田氏、国会で追及へ

首相の存立危機発言は「危険」 立民野田氏、国会で追及へ

立憲民主党の野田佳彦代表は8日、台湾有事になれば集団的自衛権を行使可能な存立危機事態になり得るとした高市早苗首相の国会答弁に関し「とても驚いた。一人だけで先行して走っていく危険性を感じた」と宇都宮市で記者団に述べた。10日以降の国会審議で追及する考えを示した。

首相は7日の衆院予算委員会で、安全保障関連法との絡みから台湾有事に触れた際「戦艦を使い、武力の行使も伴うものであれば、存立危機事態になり得るケースだと考える」と説明。

予算委、野党が看板政策に攻勢 積極財政や定数削減焦点

予算委、野党が看板政策に攻勢 積極財政や定数削減焦点

国会は衆院予算委員会での質疑が始まり、高市早苗首相が就任して初の論戦が本格化した。12日からは参院でも予算委を開催、政権の看板政策に対する質疑が14日まで連日続く。追及を受け首相が政府方針の転換を表明する場面も見られ、野党は内閣の基本方針に据える「責任ある積極財政」や、自民党内にも慎重論のある衆院議員定数削減を巡り攻勢を強める。

今後、政権側は物価高対策を含む2025年度補正予算案や、日本維新の会が「連立の絶対条件」として求める議員定数削減のための関連法案を国会に提出する方針。野党は財政規律や議員定数に対する首相の認識をただし、補正予算案や法案審議に臨む構えだ。

根室・花咲港のサンマ、水揚げ100億円超 10年ぶり大台突破

根室・花咲港のサンマ、水揚げ100億円超 10年ぶり大台突破

全国さんま棒受網漁業協同組合(全さんま、東京都港区)は10月末現在のサンマの水揚げ状況を発表した。昨年まで15年連続サンマの水揚げ日本一の北海道根室市・花咲港の水揚げは、前年比45%増の2万5986トン、水揚げ金額は23%増の106億5879万円で、2015年以来10年ぶりに100億円を超えた。

宿泊客が駐車場でクマに襲われ負傷 JR越後湯沢駅近くの温泉街

宿泊客が駐車場でクマに襲われ負傷 JR越後湯沢駅近くの温泉街

7日午後9時半ごろ、新潟県湯沢町湯沢の宿泊施設の駐車場で、宿泊客の30代男性が体長約1メートルのクマに左腕をかまれ、左手も引っかかれた。県警南魚沼署によると、男性は病院に搬送されたが軽傷とみられる。

ジェームズ・ワトソン氏死去、97歳 DNA二重らせん構造発見

ジェームズ・ワトソン氏死去、97歳 DNA二重らせん構造発見

DNAの二重らせん構造を発見し、ノーベル生理学・医学賞を受賞した米国の分子生物学者ジェームズ・ワトソン博士が6日、ニューヨーク州のホスピスで死去した。97歳だった。米メディアが7日報じた。生命の設計図が書き込まれたDNAの構造解明は、遺伝情報の解読や医療など幅広い分野の発展に貢献。20世紀の科学の中で最重要の発見の一つとされている。

半導体巨頭、運動会でそろい踏み TSMCとエヌビディア

半導体巨頭、運動会でそろい踏み TSMCとエヌビディア

半導体の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の魏哲家会長兼最高経営責任者(CEO)と、米エヌビディアのジェンスン・フアンCEOが8日、TSMCの社内運動会で顔をそろえた。

TSMCは世界最先端の半導体生産技術を誇る。エヌビディアは画像処理装置(GPU)の開発に強みを持ち人工知能(AI)向けで世界をリード。

運動会は台湾北部の新竹県で開かれた。あいさつしたフアン氏は両社がともに小さな会社だったころから約30年にわたって協力してきたと述べ「TSMCがなければ、いまのエヌビディアはなかった」と謝意を示した。