ベルリンの壁崩壊から35年 反独裁へ「過去より今」…ドイツ
東西冷戦の終わりを象徴するベルリンの壁崩壊から9日で35年を迎えた。市中心部では壁の跡地に沿い、「自由」をテーマにしたプラカード約5000枚が展示されるなど、記念の催しが開かれている。
米大統領選では、独裁的な振る舞いが指摘されるトランプ前大統領が復権。欧州では、権威主義的な政治勢力が勢いづいている。記念行事に招かれた南米ベネズエラの野党指導者レオポルド・ロペス氏は「過去の出来事を祝うのではなく、独裁者に立ち向かうために今、何をするか見詰め直す時だ」と訴えた。
日米の宇宙非核決議が採択 159カ国賛成、ロシアやイランなど反対
日米の宇宙非核決議が採択 159カ国賛成、ロシアやイランなど反対
国連総会(193カ国)の第1委員会(軍縮)は8日、日本と米国が共同で提出した宇宙空間に核兵器や大量破壊兵器を配備しないよう各国に求める決議案を159カ国の賛成で採択した。ロシア、北朝鮮、イラン、シリア、フィジーの5カ国は反対。中国は棄権した。年内に総会で正式採択する見通し。
採択後、フィジーは賛成に修正する意向を表明した。総会決議には法的拘束力はないが、採択されれば、ノーベル平和賞受賞が決まった日本原水爆被害者団体協議会が目指す「核なき世界」に向け、宇宙分野で各国が歩調を合わせることになる。ウクライナ侵攻を巡るロシアと米国の対立などで、核兵器削減の交渉は停滞している。
北朝鮮がGPS妨害 船舶や航空機に影響…韓国
韓国軍合同参謀本部は9日、北朝鮮が8、9両日に全地球測位システム(GPS)を妨害する電波を韓国に向けて放ったと明らかにした。電波は、南北軍事境界線に近い南西部の開城や海州から発信。船舶数隻と民間機数十機の運航に影響を及ぼし、韓国軍が注意を呼び掛けている。
公明、斉藤新代表を選出 参院選「断じて勝利」
公明党は9日、臨時党大会を東京都内で開き、先の衆院選で落選した石井啓一代表の後任に、斉藤鉄夫国土交通相(72)を選出した。来年夏には衆院選と並ぶ「政治決戦」と位置付ける参院選と東京都議選が控えており、斉藤氏は党の立て直しを急ぐ方針だ。
斉藤氏はあいさつで、衆院選の敗北について「『政治とカネ』の逆風を押し返せなかった。党の力量不足だ」と総括。「全党一丸となって立ち上がれば、反転攻勢は大きく前進する」と結束を呼び掛け、参院選などに「断じて勝利する」と強調した。